“キム・ミニ×もふもふの猫” 元女優と老詩人が綴る、交わりそうで交わらない一日の物語『私たちの一日』
2025年11月から2026年3月までの5カ月間、韓国の名匠ホン・サンス監督のデビュー30周年を記念して、新作5本を5カ月連続で公開する「月刊ホン・サンス」を開催中。このたび、第4弾となる『私たちの一日』(2月14日公開)のキービジュアルと予告編が解禁となった。
ホン・サンス監督長編30作目
ある二人の人物が、二つの家でそれぞれに過ごす一日。ひとりは、友人の家に居候する休業中の女優サンウォン。もうひとりは、小さなアパートで一人暮らしをする詩人のホン・ウィジュ。彼らのもとには将来への不安を抱く若者たちが訪れ、さまざまな質問を投げかける。そんな折、サンウォンの友人の飼い猫がふと姿を消して——。交わりそうで交わらない、二人の一日が静かに並走していく。
二人の主人公を演じるのは、今やホン・サンス映画には欠かせない存在となったキム・ミニ(『逃げた女』『小川のほとりで』)と『自由が丘で』(14)など初期からホン・サンス映画に出演してきた名優キ・ジュボン。キ・ジュボンは『川沿いのホテル』(18)でも老詩人役を演じ、「ロカルノ国際映画祭」で金豹賞(男優賞)を受賞。さらに、『工作 黒金星(ブラック・ヴィーナス)と呼ばれた男』(18/ユン・ジョンビン監督)で金正日前国防委員長に見事に扮し話題となった。
本作は、「第76回カンヌ国際映画祭」監督週間クロージング作品に選出され、「日常を至福へと昇華させるホン・サンスの才能が光る(Los Angeles Times)」「大げさな意味を追うより、日々のささやかな喜びこそが心を満たす(IndieWire)」とその柔らかな仕上がりが高く評価された。交わされる穏やかな会話は、次第に人生をめぐるやりとりへと深まり、いつのまにか観る者の心をそっとほぐしていく。
キービジュアルには、キム・ミニと物語のキーとなるもふもふの猫との印象的なシーンを中心に、それぞれの日常のひとコマが切り抜かれる。その周りには、猫、コチュジャン入りラーメン、アコースティックギターといった二つの物語をゆるやかにつなぐアイテムたちが配置される。「人生には刺激(コチュジャン)が必要だ」というコピーが示す通り、何気ない日常の中に、ささやかな驚きやユーモアが潜んでいることを感じさせる仕上がりとなっている。
『私たちの一日』© 2023 Jeonwonsa Film Co. All Rights Reserved.