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「間違いない最高傑作」「無限に観直すことの出来る映画」デイヴィッド・リンチ最後の長編映画『インランド・エンパイア 4K』

「間違いない最高傑作」「無限に観直すことの出来る映画」デイヴィッド・リンチ最後の長編映画『インランド・エンパイア 4K』
『インランド・エンパイア 4K』© 2007 Bobkind Inc - STUDIOCANAL - All Rights Reserved.

2025年1月15日、78歳で生涯を閉じた映画監督デイヴィッド・リンチ。1976年のデビュー作『イレイザーヘッド』以降、“カルトの帝王”として、世界中の映画人と観客を魅了し続けた巨匠。長編映画はわずか10本。その最後を飾る2006年製作の『インランド・エンパイア』が、リンチ自身の監修によって4Kリマスター化され、『インランド・エンパイア 4K』として、1月9日(金)より公開される。このたび、アザービジュアル3種が解禁となった。また、デイヴィッド・リンチを愛する5名の著名人よりコメント&イラストが到着した。

デイヴィッド・リンチが遺した“最後の悪夢”が蘇る

本作は、監督・脚本から撮影・音楽・編集に至るまでリンチ自らが手掛けた、最も濃密な一作。ローラ・ダーン演じる、映画への主演が決まった女優を主人公に、現実と映画の境界が次第に曖昧になっていく悪夢のような不条理劇を描く。その蟲惑的な難解さに満ちた内容に、本人が残した言葉はただ一つ——“about a woman in trouble”(トラブルに陥った女の話)。謎が謎を呼ぶ物語は、公開当時から賛否を巻き起こし、いまもなお伝説として語り継がれる。

制作の発端は、近所に越してきたローラ・ダーンとリンチの偶然の再会から。リンチは彼女のために14項のモノローグ脚本を用意し、全体の脚本を完成させないまま、各撮影現場で思いついたシーンをその都度、撮影を行った。撮影中に浮かんだアイデアを次に撮る——その繰り返しによって、リンチ自身も完成形がどのようになるのか分からなかったと語っている。また、本編はすべてSONY PD-150(デジタルビデオカメラ)で撮影されたことでも知られ、日本の女優・裕木奈江も出演していることでも話題となった。そして2026年1月——リンチ没後1年、初公開から20年。二つの節目が重なるそのとき、衝撃の傑作が4K映像で甦る。

アザービジュアルひとつ目は、フランス版ポスターのデザインを踏襲し、ロゴを本作仕様に置き換えた「フランス版」ビジュアル。また、白を基調とした背景の中央にローラ・ダーン演じる主人公ニッキーを配し、上部にはビデオカメラが映り込むことで撮影現場を想起させながらも、彼女の焦燥感あふれる表情が印象的なビジュアル。さらに、ニッキーの迫真の表情をドアップで捉え、観る者に強烈な不安と恐怖を呼び起こすビジュアルの計3種となっている。

『インランド・エンパイア 4K』© 2007 Bobkind Inc – STUDIOCANAL – All Rights Reserved.

『インランド・エンパイア 4K』© 2007 Bobkind Inc – STUDIOCANAL – All Rights Reserved.

『インランド・エンパイア 4K』© 2007 Bobkind Inc – STUDIOCANAL – All Rights Reserved.

<コメント>

菊地成孔(音楽家/文筆家)
リンチの間違いない最高傑作。途中何度寝ても、あなたは寝ていない。驚異的なエンドロールの感動を見るための2時間50分。

佐々木敦(批評家)
どれほど優れた映画作家でも生涯に一本しか撮れない映画がある。
デイヴィッド・リンチにとって、『インランド・エンパイア』がそれだ。
無限に観直すことの出来る映画。私たち観客のさもしい理解への欲望を敢然と拒絶する映画。
しかしそれはおそろしいほど魅力的なのだ。

森直人(映画評論家)
ニーナ・シモンの名曲「シナーマン」が流れる頃には、頭も身体も恍惚のあまり沸騰していた。
市販のデジタルビデオカメラを手にしたことで、脳内に直接プラグを差し込む形になったデイヴィッド・リンチの「極」=超自主映画。
天才奇才の妄想迷宮をめぐる美しく知的で狂的な旅。後続への影響力は凄まじく、同時に誰もこれを超えることはできない。

山中瑶子(映画監督)
突如ひらいた意識の裂け目に落ち、現実への回路がふっと消える。それでも踊っていると妙に楽しくて、もう帰り道なんてどうでもよくなるような多幸感。きちんと取り繕った日常より、この混沌の方がはるかに自然で、心地よい。今こそ、この快感に身を沈めよう!

大本有希子イラスト

『インランド・エンパイア 4K』は1月9日(金)より新宿ピカデリーほか全国公開

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