逃走前に「駐車料金をちゃんと払っていた」銀行強盗の姿がカメラに…金庫をドリルで破壊する大胆手口

逃走前に「駐車料金をちゃんと払っていた」銀行強盗の姿がカメラに…金庫をドリルで破壊する大胆手口
YouTube

ドイツ西部・ゲルゼンキルヒェンのブーア地区で発生した大規模銀行強盗事件が、思わぬ理由で世界の注目を集めている。

犯行グループが金庫室の壁をドリルで破壊し、推定3,000以上の貸金庫を荒らした後に“駐車料金をきちんと支払っていた”ことが、防犯カメラ映像から判明したのだ。

大胆な“数十億円規模”のクリスマス強盗

事件が発覚したのは12月30日の早朝。シュパーカッセ銀行ブーア支店の火災報知器が作動し、駆けつけた緊急隊員が18インチ(約45cm)の穴が開いた金庫室の壁を発見した。

警察によると、犯行はクリスマス休暇中またはその直前の週末に行われたとみられ、犯人は駐車場から建物内部へ侵入。複数の扉を突破したのち、金庫室に隣接するアーカイブ室から壁を破壊したようだ。

使用されたのは20kg級の工業用ドリルで、合成ダイヤモンド製のドリルクラウンを装着し、冷却用のポンプやホースも用意されていたという。専門家は作業に2~4時間かかったと推定している。

金庫室には約3,300の貸金庫があり、警察は90%近くが破られた可能性があるとみている。被害額は3,000万ユーロ(約35億円)規模とされ、最終的にはさらに増える可能性も指摘されている。

犯行直後に…「駐車料金を支払う強盗」の映像

ところが、事件の深刻さとは裏腹に、世間の注目を集めたのは犯行後の“奇妙な律儀さ”だ。

被害者のWhatsAppグループで共有され、後にメディアが入手した映像に映っていたのは、目出し帽を着用した男が駐車料金の支払い機に硬貨を一枚ずつ投入する様子だった。

男はその後、不足分に気づいたのか再び戻って追加で支払い。別の映像では、仲間とみられる人物が白いメルセデスのバンや黒い車を駐車場に入れるため、手動でバーを持ち上げている姿も確認できる。

犯行後、黒いアウディRS6が駐車場から出ていく映像も残されており、使用されたナンバープレートはハノーファーで盗まれたものだったという。

発覚は“数日後”、被害者は銀行前に殺到

この犯行は数日間発覚せず、火災報知器が作動するまで誰も気づかなかった。事件後、銀行前には数百人規模の顧客が押し寄せたが、支店は安全確保のため閉鎖され警察が対応にあたった。貸金庫の保険額は平均1万ユーロとされるが、顧客の中には「実際の損失はそれを大きく上回る」と訴える者も多いという。

警察は「非常に専門的で計画的な犯行」と評価しており、映画『オーシャンズ11』になぞらえる声も出ている。現時点で有力な手がかりはなく、犯行グループは依然として逃走中だ。

事実は小説より奇なり? 世界の強盗事件を追うドキュメンタリー

『グレイテスト・ハイスト:世紀の強盗劇の真実』(Netflix)

2006年、アルゼンチンで起きた史上空前の銀行強盗事件。犯人たちはなぜ、そしてどうやってこの前代未聞の犯罪を実行したのか。事件の当事者たちが当時の様子を振り返り、計画の一部始終を語る。

『史上最大の銀行強盗』(アジアンドキュメンタリーズ)

1995年、ドバイ・イスラム銀行から2億4200万ドルを引き出した詐欺師がいた。男の名はババニ・シソコ。「黒魔術」を使って、銀行を破綻寸前まで追い込んだ。その手口は、魔法の部屋にお金を置いておくと2倍に増える、機械に100ドル札を入れると200ドルになって返ってくる、という子ども騙しのようなもの。それでも支店長はシソコを信じた。イスラム教では黒魔術は冒涜とされているが、信じる人が多い。シソコの祖国、アフリカのマリもイスラム教国だが、道具の専門市が開かれるほど黒魔術が浸透している。シソコは騙し取った金を独り占めしようとはせず、慈善活動に多額の寄付も行っていた。自前の飛行機で難民を避難させたり、ホームレス保護施設に寄付したりもした。シソコの目的は? 金の行方は? 詐欺事件の顛末は?前代未聞の詐欺事件を追う。

『史上空前の強盗:ブラジル中央銀行金庫破り事件』(Netflix)

005年、ブラジルのフォルタレザ。窃盗団が銀行までトンネルを掘り、1億6000万レアルを盗み出した。この大胆不敵な世紀の金庫破りに迫るドキュメンタリー

Share On
  • Twitter
  • LINE
  • Facebook