芸術家モディリアーニの人生を変えた激動の72時間を描く、ジョニー・デップ約30年ぶりとなる監督復帰作『モディリアーニ!』が、2026年1月16日(金)より公開される。このたび、モディリアーニが仲間たちと過ごす夜を写した本編映像が解禁となった。
ジョニー・デップ、約30年ぶりの監督復帰作
1916年、戦火のパリ。才能に溢れながらも批評家に認められず作品も売れなかった、酒と混乱の日々を送る芸術家モディリアーニ。キャリアを捨て、この街を去ろうとしたその時、仲間とミューズの存在が彼を引き止める。人生を変える運命とも言うべき“狂気と情熱の3日間”が始まる。その先に待つのは、破滅か、それとも再生か——。『ブレイブ』(1997)以来約30年ぶりのジョニー・デップ監督作で、画家や彫刻家としてフランス・パリで活動していたが、不摂生な生活による貧困、肺結核、薬物依存などにより若干35歳で亡くなったイタリア人芸術家アメデオ・モディリアーニの、芸術と破滅、愛と再生が交錯する人生を変えた激動の3日間を描く。
本作は、20世紀を代表する芸術家の一人として名高いアメデオ・モディリアーニを描いたものだが、製作を務めたバリー・ナヴィディは、「これは伝記映画ではない。モディリアーニの人生のほんの一部を切り取ったものであり、戦争から逃れようとする彼の数日間を描いたものだ。舞台は1916年。戦争が続き、彼はお金がなく、恋人のベアトリスとの関係は重荷になり、すべてにうんざりしている。仲間のスーティンとユトリロは酔ってまともな状態ではないし、彼はそんな状況から逃げ出したいと思っていた」と語る。
またモディリアーニ役を務めたリッカルド・スカマルチョは、「画家や音楽家など、実在した人物を題材にした映画は数多くあるが、通常は彼らの人生がどんなもので何が起きたのかという人物像を冒頭から描いていく。しかし本作はそれとは異なり、3日間という非常に限定的な期間に焦点を当て、興味深い視点で描かれている。それは時期としてはモディリアーニが妻と出会う前、つまり最晩年の5年前のことだ」と言い、伝記映画とは一線を画す作品であることを強調する。仲間、恋人と共に過ごした3日間に凝縮されたモディリアーニの人生を垣間見て欲しい。
本編映像は、モディリアーニが行きつけの酒場を後にし、仲間のユトリロ、スーティンと夜の街へと繰り出すシーンから始まる。行く当てもない三人の前で、酔いが回ったユトリロは「内なる羅針盤を感じ取るんだよ」と意味深につぶやき、手のひらにつばを吐き出す。そのつばを見つめる二人だったが、次の瞬間、それはスーティンの顔に直撃。するとユトリロは何かに導かれたかのように、スーティンのいた方向へと進み出していく。
愉快な夜のひと幕かと思われたその矢先、靴紐を結び直すためにしゃがみ込んだモディリアーニの視線の先に、謎のマスクを被った男が姿を現し…。
『モディリアーニ!』©︎Modi Productions Limited 2024
『モディリアーニ!』は2026年1月16日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国公開