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憲兵隊ポールたちが“少女誘拐犯”として目をつけているマルセル・ドゥデューの家宅捜索へ『マルドロール/腐敗』本編映像

憲兵隊ポールたちが“少女誘拐犯”として目をつけているマルセル・ドゥデューの家宅捜索へ『マルドロール/腐敗』本編映像
『マルドロール/腐敗』©FRAKAS PRODUCTIONS - THE JOKERS FILMS – ONE EYED – RTBF – FRANCE 2 – 2024

ベルギーで起きた少女拉致監禁・殺人事件を基にした深淵クライム・スリラー『マルドロール/腐敗』が、11月28日(金)より公開される。このたび、本編映像の一部とキャラクターポスターが解禁となった。

ベルギーの司法を揺るがした「少女拉致監禁・殺人事件」

本作は、『変態村』(04)、『地獄愛』(14)、『依存魔』(19)の<ベルギーの闇3部作>で知られるファブリス・ドゥ・ヴェルツ監督作。舞台となるのは、1995年のベルギー。少女失踪事件の犯人を追うことになった主人公の憲兵隊ポールが、腐敗した警察組織の闇に直面し、真実を求めるあまり心身に異常をきたしていく様を緊迫感溢れるトーンで描いている。ベルギーで実際に発生し、司法を揺るがす結果となった「デュトルー事件」を基にしており、ファブリス・ドゥ・ヴェルツ監督は本作のテーマについて、「悪の本質と正義の探求を試みた。社会のトラウマに光を当て、悪に立ち向かう私たちの能力についてアプローチしたかった」と語っている。

「第81回ヴェネツィア国際映画祭」公式セレクションに選出され、「第57回シッチェス・カタロニア国際映画祭」の最優秀長編作品賞へのノミネートを果たしており、「緊迫感の高まり、一線を越えた道徳的ジレンマ、すべての観客を魅了する魅力的なスリラーとなっている」「ざらざらとした雰囲気が70年代のスリラー映画を彷彿とさせる」「じめじめとした心地よさと、叫び声のような哀愁」など、ヴェルツ監督の持ち味である深淵な世界観と巧みな心理描写が高い評価を受けている。

ポール役には、『La prière』(原題/18)で「第68回ベルリン国際映画祭」銀熊賞(男優賞)を受賞したことで世界的に知られたフランス若手実力派俳優であるアントニー・バジョン。脇を固めるのは、『変態村』『地獄愛』で主演をつとめたローラン・リュカ、そして『ベティ・ブルー』(86)、『屋敷女』(07)などで知られるベアトリス・ダル。

本編映像は、憲兵隊である主人公ポールたちが少女誘拐犯として目をつけているマルセル・ドゥデューの家宅捜索シーン。なかなか証拠を掴めずにいたポールたちだったが、ドゥデューが加重窃盗と盗品隠匿の容疑で勾留中のため、車庫の捜索という名目で自宅を訪れることに成功。しかし、デゥデューの家には図面にない地下室が存在すると以前から睨んでいたポールの精神は緊張と興奮状態にあった。

デゥデューには息子しかいないはずだが、女児用と思われる下着などを発見し、ポールの暴走モードはスイッチ・オン。車庫以外は許可を得ていないにも関わらず、家財を漁り、デゥデューの妻を尋問してしまう。同僚が止めに入るが、果たしてどうなってしまうのか——。

キャラクターポスターは、主人公ポール、上官ヒンケル、妻ジーナ、容疑者デゥデューの姿と、それぞれの台詞が引用されている。ある少女たちの失踪事件を皮切りに、彼らの運命は予想を超えた大きな展開を迎えていくことになる。鑑賞前に、頭に入れておきたい主要登場人物たちとなっている。

『マルドロール/腐敗』©FRAKAS PRODUCTIONS – THE JOKERS FILMS – ONE EYED – RTBF – FRANCE 2 – 2024

『マルドロール/腐敗』©FRAKAS PRODUCTIONS – THE JOKERS FILMS – ONE EYED – RTBF – FRANCE 2 – 2024

『マルドロール/腐敗』©FRAKAS PRODUCTIONS – THE JOKERS FILMS – ONE EYED – RTBF – FRANCE 2 – 2024

『マルドロール/腐敗』©FRAKAS PRODUCTIONS – THE JOKERS FILMS – ONE EYED – RTBF – FRANCE 2 – 2024

『マルドロール/腐敗』は11月28日(金)より新宿武蔵野館ほか全国公開

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