91本目の最新作『TOKYOタクシー』公開控える山田洋次監督、第38回東京国際映画祭で“特別功労賞”受賞決定!

91本目の最新作『TOKYOタクシー』公開控える山田洋次監督、第38回東京国際映画祭で“特別功労賞”受賞決定!
山田洋次監督
©2025映画「TOKYO タクシー」製作委員会

山田洋次監督の91本目となる最新作『TOKYOタクシー』が、11月21日(金)より公開される。このたび、本作がセンターピース作品として選ばれた「第38回東京国際映画祭」において、永年の国内外を含めた映画界への貢献が目覚ましい方々に贈られる“特別功労賞”を、山田洋次監督が受賞することが決定した。

たった1日の旅が、二人の人生を変えていく

長きにわたり日本映画界で活躍し続け山田監督作品には欠かせない名女優・倍賞千恵子、そして『武士の一分』以来19年ぶりの山田組参加となる木村拓哉。さらに、蒼井優、迫田孝也、優香、中島瑠菜、イ・ジュニョン、笹野高史など多彩な豪華キャストが集結した。

タクシー運転手の宇佐美浩二(木村拓哉)は、ある日85歳の高野すみれ(倍賞千恵子)を東京・柴又から、神奈川の葉山にある高齢者施設まで送ることになった。すみれは浩二に、「東京の見納めに、いくつか寄ってみたいところがある」と寄り道を依頼する。タクシーで旅を共にするうち次第に心を許したすみれは、自らの壮絶な過去を語り始める。偶然出会った二人の心が、そして人生が大きく動いていくことになる——。

山田洋次監督は、1961年に『二階の他人』で監督デビュー以来、そのキャリアは半世紀以上にわたり、一貫して日本の大衆文化と真摯に向き合ってきた。代表作は多岐にわたり、特に国民的シリーズとなった『男はつらいよ』シリーズ(全50作)は、ギネス世界記録にも認定されるほどの世界的な偉業であり、普遍的な家族愛と故郷への想いを描いた不朽の名作として、今なお多くの人々に愛され続けている。

2000年代以降は、時代劇の新たな境地を開拓した『たそがれ清兵衛』(02)で米国「アカデミー賞」外国語映画部門にノミネートされ、『隠し剣 鬼の爪』(04)は、「第55回ベルリン国際映画祭」コンペティション部門に出品、「第7回ジンバブエ国際映画祭」最優秀作品賞を受賞するなど、世界でも常に挑戦を続けている。

最新作となる『TOKYOタクシー』は、「東京国際映画祭」にてオープニング作品、クロージング作品と並ぶ目玉作品として映画祭の中盤を盛り上げる大作であり、特別な存在感と大きな話題を象徴するセンターピース作品にも選ばれており、創作意欲が衰えることを知らない山田監督の最新作に注目が集まっている。

山田監督は、戦後の日本社会の現実を厳しく、しかし温かい目で見つめながらそれを映像に結晶させて、長年にわたり数々の傑作を生みだしてこられました。そして何よりも映画をこよなく愛し、内外の映画の過去・現在に幅広い関心を寄せ続け、映画の未来についても真剣に展望してこられました。後進の育成にも心を注いでおられます。このように映画芸術の発展に多大な貢献されたがゆえに、多くの方々から賞賛を集めていらっしゃいます。東京国際映画祭も発足以来様々な形でご協力を頂き、最近では黒澤明賞の審査委員長としてご尽力頂きました。これらの幾多のご功績に対する敬意と感謝の意を表し、特別功労賞の受賞に心よりのお祝い申し上げる次第です。
(東京国際映画祭 チェアマン 安藤裕康)

©2025映画「TOKYO タクシー」製作委員会

『TOKYOタクシー』は11月21日(金)より全国公開

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