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認知症ブルース・ウィリスの妻が“もう一緒に住めない”と幼い娘たちを説得「夢にも思わなかった」自著で告白

認知症ブルース・ウィリスの妻が“もう一緒に住めない”と幼い娘たちを説得「夢にも思わなかった」自著で告白
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ブルース・ウィリスの妻エマが綴る“痛みと希望”の決断

俳優ブルース・ウィリス(70)が前頭側頭型認知症(FTD)と診断されたのは2023年のこと。以来、彼の妻であり2児の母でもあるエマ・ヘミングは、家族のケアと心の葛藤を抱えながら日々を過ごしてきた。

そして今年9月、彼女は自著『The Unexpected Journey: Finding Strength, Hope, and Yourself on the Caregiving Path(※予期せぬ旅:介護の道で力と希望、そして自分自身を見つける)』の中で、最もつらかった瞬間のひとつを明かしている。

「これはパパのためでも、あなたたちのためでもある」

エマが娘たち、マベル(13)とエヴリン(11)に語った言葉は、母としての優しさと介護者としての覚悟が滲んでいた。

彼女は「パパの病気は進行していて、いま必要なケアはもっと細やかなものになってきたの。だから、パパには彼専用の家が必要なの」と丁寧に説明。「パパはあなたたちにもっと自由に過ごしてほしいと思っている。お友達を呼んで遊んだり、お泊り会をしたり、今までできなかったことを楽しんでほしい。それがパパの願いなのよ」と語りかけたという。

ウィリスが移った新居は、ワンフロアで静かな環境に整えられ、24時間体制のケアチームが常駐している。エマは娘たちに「パパの家は“第二の家”だよ。そこにはおもちゃやパジャマ、アート用品も置いて、いつでも泊まりに行ける」と伝え、安心感を与えたそうだ。

娘たちは、すでに父の病気と向き合ってきた経験があり、この決断が父の安全と幸福のためであることを理解していたという。とはいえ、エマは「それでも痛みは残る。これは私の夫であり、こんな未来は想像していなかった」と胸の内を自著で綴っている。

介護側の見えざる負担――“誰かの助けになれば”という思い

この経験を通じて、エマは「自分が欲しかった本を、自分で書いた」と語っている。医師からの診断後、十分なサポートが得られなかったことにショックを受けた彼女は、同じような状況にある家族のために、自ら情報を集め、道を切り拓いてきた。

 

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かねてから“介護側への支援も必要”と訴えてきた彼女は、「介護は孤独で、支援が少ない。でも、誰かが少しでも孤独を感じなくなるなら、それが私の支えになる」と述べている。

現在、ウィリスの新居には家族や友人が頻繁に訪れ、映画を観たり、庭で過ごしたりと、穏やかな時間が流れているそうだ。エマは「そこは愛と笑いに満ちた場所。パパは今も私たちの中心にいる」と語っている。一時は批判的な声もあったが、彼女は「経験のない人には判断できない」と毅然とした姿勢を見せている。

ブルース・ウィリス現役最後の主演作『ラスト・ダイ・ハード』はPrimeVideoほか配信中

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