黒人俳優が「白人に襲われた」と証言→犯人は黒人と判明→偽証罪で逮捕→Netflix番組で本人が証言の異例事態

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ライター:#BANGER!!! 編集部
黒人俳優が「白人に襲われた」と証言→犯人は黒人と判明→偽証罪で逮捕→Netflix番組で本人が証言の異例事態
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スモレット自身がNetflixの番組で証言! その内容とは

90分間にわたって事件の全貌を多角的に描く、このドキュメンタリーの原題は『The Truth About Jussie Smollett?』。タイトルに「?」を添えることで、あえて視聴者に判断を委ねる構成を取っている。しかし最大のトピックは、スモレット本人が初めて長時間にわたってカメラの前で語ったことだ。

Netflixドキュメンタリー『ジャシー・スモレットの不可解な真実』独占配信中

彼は一貫して「私は襲撃された」と主張し、事件の真相について自らの視点を提示する。加えて、シカゴ警察関係者、事件を報道したジャーナリスト、弁護士、そして襲撃を「演出した」と証言したオスンダイロ兄弟のインタビューも収録されており、証言の食い違いや法的な争点が浮き彫りになっていく。

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ドキュメンタリーは三部構成で、冒頭では事件発生直後の世間の反応やメディア報道を振り返り、次に警察の捜査過程と証拠の提示、そして最後にオスンダイロ兄弟の証言とスモレットの反論を対比させる。とくに兄弟が語る「スモレットから襲撃を依頼された」という詳細な証言は、事件の核心に迫るものだ。

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「スモレット寄りの構成」「彼の主張がより疑わしくなった」

しかし、やはりというべきか、作品の編集方針には賛否が分かれている。一部の批評家は「ややスモレット寄りの構成では?」と指摘し、視聴者の間でも「真実を追求するドキュメンタリーなのか、それともイメージ回復のためのPRなのか」と揶揄されたりしている。

なかには「彼の主張がより疑わしくなった」という辛辣なレビューもあるが、とはいえこの作品は事件の複雑さとメディアの影響力、そして法と世論の交錯を浮き彫りにする貴重な記録として、多くの視聴者に問いを投げかける。

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現在43歳のスモレットは、俳優業に加えて映画監督としても活動を再開。2024年には監督・主演作『The Lost Holliday(原題)』を公開し、2025年には新作アルバム『Break Out』のリリースも控えている。さらに、恋人で俳優のジャバリ・レッドとの婚約を発表し、「父になることが人生の目標」と語るなど、私生活でも新たな一歩を踏み出しているようだ。

スキャンダルの渦中にあっても、自らの信念を貫く姿勢は変わらない。スモレットは今も「私は襲撃された」と主張し続けており、事件の真相は見る者の立場によって異なる。Netflixのドキュメンタリーが描くのは、法廷では語られなかった“もうひとつの物語”なのか、それとも自己弁護の延長なのか――それは本編を観て判断してほしい。

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