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有名格闘家の息子が“プロレス乱入”で「相手は意識不明の重体」の大事件に発展「参加させるべきじゃなかった」

有名格闘家の息子が“プロレス乱入”で「相手は意識不明の重体」の大事件に発展「参加させるべきじゃなかった」
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俳優としても活躍する有名格闘家の息子がプロレスの試合に乱入

8月23日、米ロサンゼルスで開催されたインディー系プロレスイベントで、元UFCライトヘビー級王者で俳優としても活躍するクイントン“ランペイジ”ジャクソンの息子、ラジャ・ジャクソン(25)が試合に乱入。出場していたレスラー“Syko Stu”ことスチュアート・スミスを激しく投げつけ、繰り返し殴打した。

この“事件”は生配信されており、映像にはリングに乱入したラジャがスミスをマットに叩きつけた後、顔面に20発以上のパンチを浴びせる様子が映し出されている。スミスは意識を失い、顔面骨折と多数の歯の損傷を負い病院に搬送されたという。

プロレスの現場においては演出であるはずの“乱入”だが、じつはイベント前にスミスがラジャの頭にビール缶をぶつけたことが発端とされている。ラジャはその後、リング上で“報復(receipt)”を行うよう促され、乱入に及んだようだ。

しかし主催の<KnokX Pro>は「計画された演出が暴力に変わった」として、ラジャの行為を「利己的で無責任」と非難し、今後の出場禁止を言い渡している。

関係者の反応は? 警察が捜査に乗り出す

ロサンゼルス市警は事件の通報を受け、重過失暴行容疑で捜査を開始。現時点で逮捕者は出ていないものの、関係者への事情聴取が進められているようだ。

父クイントン・ジャクソンは事件直後に自身のSNSで謝罪。「ラジャはMMAファイターであり、プロレスの舞台に立つべきではなかった。息子の行動は一切容認しない」と述べ、スミスの回復を願うとコメントした。

この事件について、WWE殿堂入りレスラーのマーク・ヘンリーも言及。「ベテランであるSyko Stuが若者を挑発したことにも責任がある」としつつ、「ラジャは怒りを制御すべきだった」と語っている。

父クイントン“ランペイジ”ジャクソンの格闘技~俳優キャリア

クイントン・ジャクソンは2000年代後半にUFCライトヘビー級王者として名を馳せ、2007年にはチャック・リデルを破ってタイトルを獲得。荒々しいファイトスタイルと、極太の鎖を首に巻いた個性的なキャラクターで人気を博した。

MMA以外にも活動の幅を広げたクイントンは、2010年に映画『特攻野郎Aチーム THE MOVIE』でB.A.バラカス役を好演。オリジナル版のドラマでは、かつてWWFでハルク・ホーガンともコンビを組んだミスターTが演じていた“コング”の現代版として、俳優としても注目を集めた。現在もプロレスに一時的だが参戦しており、格闘技とエンタメの境界を越えた存在として知られている。

MMAとプロレスという異なる格闘技文化の衝突を浮き彫りにした、この事件。若手ファイターの衝動性と業界の責任の在り方が問われるところだが、今後の捜査と関係者の対応を注視していきたい。

クイントン“ランペイジ”ジャクソン出演『特攻野郎Aチーム THE MOVIE』はPrimeVideoほかにて配信中

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