“アジア映画に新たな扉を開く可能性を秘めている” 西島秀俊主演『Dear Stranger/ディア・ストレンジャー』釜山国際映画祭に出品決定!
ニューヨークで暮らすとあるアジア人夫婦。ある日、息⼦の誘拐事件をきっかけに夫婦が抱える秘密が浮き彫りとなり…崩壊していく家族の姿を描いたヒューマンサスペンス『Dear Stranger/ディア・ストレンジャー』が、9月12日(金)より公開される。このたび、「第30回釜山国際映画祭」A Window on Asian Cinema部門にて本作が出品されることが決定した。
日×台×米合作で送る、極限のヒューマンサスペンス
主演は、米アカデミー賞で最優秀国際長編映画賞に輝いた『ドライブ・マイ・カー』(21)や、A24製作のシリーズ『Sunny』(24)など国際的な活躍の場を拡げる俳優・西島秀俊。その妻役には、ベルリン国際映画祭の最優秀作品賞を受賞した『薄氷の殺人』や『鵞鳥湖の夜』に出演するなど、人気と実力を兼ね備えた、台湾を代表する国民的女優のグイ・ルンメイ。日本と台湾、それぞれの国を代表する俳優2人が夫婦役で共演する。
監督は、日本映画界において熱狂的なファンを獲得し、独自の道を行く映画作家・真利子哲也。2016年に『ディストラクション・ベイビーズ』 で「ロカルノ国際映画祭」最優秀新進監督賞を受賞。同作は2022年、『宮本から君へ』 とともにフランスで劇場公開され、好評を博した。新作が待ち望まれていた真利子監督の6年ぶりの最新作となる本作は、全世界に向けて各々の文化圏の人々に届く濃密なヒューマンサスペンス。撮影は、多国籍のスタッフが集結し、2024年11月~12月末までオールNYロケを敢行。ブルックリンを中心に、チャイナタウンやハーレム等、リアルなNYの日常を映している。
「釜山国際映画祭」は、アジア最大級の映画祭の一つとして注目を集めており、過去の同部門招待作品として『そして父になる』(13)、『永い言い訳』(16)、『湯を沸かすほどの熱い愛』(16)といった日本を代表する作品が上映されたほか、一昨年にはカンヌ国際映画祭で脚本賞、クィア・パルム賞を受賞した是枝裕和監督の『怪物』(23)、そして昨年は米アカデミー賞国際長編映画賞の日本代表に選出された黒澤清監督『Cloud クラウド』(24)などの話題作が上映されている。
なお、9月17日(水)に開催される「釜山国際映画祭」のレッドカーペットには、真利子哲也監督と主演の西島秀俊、そしてグイ・ルンメイが登壇する。多国籍のスタッフが集結し、オールNY ロケでの撮影、台詞の9割が英語というチャレンジングな試みでもある本作。そんな本作が、国境を超え、初めて世界中からスポットライトを浴びる特別な瞬間に注目だ。
今年30周年を迎えるBIFFは、アジアの文化的活力に深く根ざした映画祭であり、アジアの人々の多様性、強靭さ、創造性を反映する物語を支援することに力を注いでいます。『Dear Stranger/ディア・ストレンジャー』は、グローバルな物語性と異文化理解への真摯な取り組みを示す作品であり、国際的なコラボレーションを通じてアジア映画に新たな扉を開く可能性を秘めていると信じています。
(釜山映画祭より選出についてのコメント)
『Dear Stranger/ディア・ストレンジャー』©Roji Films, TOEI COMPANY, LTD.
『Dear Stranger/ディア・ストレンジャー』は9月12日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー