右脚を失った13歳のサメ被害者「生まれ変わったみたい」なぜ再び海に?世界中でサメ遭遇&襲撃ニュース続々

右脚を失った13歳のサメ被害者「生まれ変わったみたい」なぜ再び海に?世界中でサメ遭遇&襲撃ニュース続々
『ジョーズ・ザ・モンスター』© 2020 Jinan Andy Film and Television Production Co., Ltd. All Rights Reserved

「再び海へ」13歳のサメ被害者が体現する希望と回復

2022年、米フロリダ・キーズのルーキー・サンクチュアリ保護区で起きたサメ襲撃事件は、当時10歳だったジェイムソンくんの人生を一変させた。9フィート(約2.7メートル)のオオメジロザメに襲われ右脚を失った彼は、3年後の今、再びその海に戻り、水中へと飛び込んだ。

「飛び込む前は少し怖かった。でも、とても楽しかった」と語るジェイムソンくんは、恐怖を乗り越えた人間の強さと自然との再接続を象徴している。彼の家族はこの体験を「希望と癒しのメッセージを伝える」ために書籍化したいとのこと。彼の物語はサメとの遭遇がもたらす身体的・精神的な影響だけでなく、それを乗り越える人間の回復力を示していると言えるだろう。

現在は義足で野球やサーフィンにも挑戦しているというジェイムソンくんは、「生まれ変わったような気分。歩くこと、走ること、ジャンプすること、その他いろいろ学ばなければならなかったから」と話している

サメの目撃増加は「海の健康」の証?~フロリダ湾の調査から

マイアミ大学の研究者たちは、2024年に550匹以上のサメをタグ付けし、湾内の生態系を調査。研究者キャサリン・マクドナルド氏は「サメがいることは海が健康である証」と語りつつも、温暖化による湾の変化にも警鐘を鳴らす。サメの存在は単なる脅威ではなく、海洋環境のバロメーターとして注目されている。

『MEG ザ・モンスターズ2』© 2023 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved

「お願いだから襲わないで!」世界各地からサメ襲撃のニュース

今年2月、ニュージーランド北部では、カヤック漁師マシュー・ウェルズ氏が推定4.5メートルのグレートホワイトシャークに追跡される様子が記録された。サメはカヤックのすぐ後ろを泳ぎ続け、ウェルズ氏は「お願いだから襲わないでくれ」と叫びながら逃げたという。最終的にサメは離れていったが、「一生忘れられない経験だった」と語っている。

そして今年8月には、ニューサウスウェールズ州のカバリタ・ビーチでサーファーのブラッド・ロス氏が16フィートのグレートホワイトに襲われた。サメは彼のサーフボードを真後ろから噛み砕き、ロス氏は空中に投げ出されたが奇跡的に無傷で生還。ロス氏は「あれは本物の野生だった」と語っている。

予期せぬ“襲撃”に備え? サメ映画&ドキュメンタリーで心構えを

当然ながらサーファーやパドルボーダー、小型ヨットなど沖に出るとサメと遭遇する確率も高くなるが、世界各地で報告されるサメとの接触は、自然との距離感を問い直す機会でもある。サメは単なる脅威ではなく、海の健全性を示す存在であり、人間が自然とどう向き合うかを考えるきっかけとなもなるだろう。

ということで、サメの恐怖や生態、遭遇時の対策を予習するという意味も込めて、現在CSにて「特集:サメフェス2025」と題して一挙放送中のサメ関連作品をご紹介。ありえないフィクション作品からサメ最新情報を提供してくれるドキュメンタリーまで、暑い海に行かずとも自宅で涼しく“サメ尽くしの夏”を過ごしてみては?

『MEG ザ・モンスター』シリーズ2作、『ジョーズ・バケーション』『ジョーズ・ザ・モンスター』はCS映画専門チャンネル ムービープラス「特集:サメフェス2025」で2025年5月放送

Share On
  • Twitter
  • LINE
  • Facebook