新たに16の国と地域でも公開
そんな本作は、世界最大のアニメーション映画祭ともいわれるアヌシー国際アニメーション映画祭長編コンペティション部門にて準グランプリに相当審査員賞を受賞し、日本のみならず世界でも大きな話題に。日本映画としては8年ぶりの快挙を皮切りに数多くの映画祭にノミネートされているが、さらに本イベントで新たに16の国と地域でも公開されることが明らかになった。
ますます盛り上がりを見せる本作だが、監督は「コメディの要素が多い作品だと、面白がってもらえてもなかなか評価されることは多くないものなんですが、本作で賞をいただけたということに非常に驚いています。光栄に思いますね、嬉しかったです」と今の率直な心境を吐露。会場からは拍手も湧き起こり、祝福ムードで包まれていた。
さらにイベントでは、【世界はラブとミラクルでできている】という本作のキャッチコピーになぞらえ、キャスト陣が自身を構成する【〇〇と〇〇でできている】を発表するフリップトークも展開。
まず一人目、太田のフリップには【スマイルとモンスターでできている】の文字が。太田は「僕は普段、(アーティスト活動で)歌って踊っているんですが、その時に“福岡のスマイルモンスター、太田駿静です”と自己紹介させていただいているんです」と説明し、「普段はスマイル多めの僕なんですが、ライブやパフォーマンスになると“モンスター”だぞ、と。ギャップの部分を表現してみました」と理由を明かすと、ファンからは納得の拍手が沸き起こっていた。
続いて梅原のフリップには【怠惰と勤勉でできている】という文字が。「めちゃくちゃ勤勉か、めちゃくちゃ怠惰か。どっちかに振り切っていると面白いんだろうなと思うんですが、僕どっちの要素もあるんです」と告白する梅原。「たとえば(怠惰な要素だと)締切を守らないとか、本当はよくないんですが、そういうところもあったり…。これからはそんなところを突き抜けていこうかなと。ロックな生き方も良いのかな」とまさかの宣言で笑いを誘う場面も。
一方、シシドのフリップには【肉と酒でできている】と豪快な文字が。この理由についてシシドは「わりと体力勝負な仕事をしているので、お肉を食べないと厳しいところもあって。そして良い仕事をした後に飲むお酒って、本当に美味しいんですよね」と力説。さらに「今日も初日じゃないですか。今夜、飲んでもいいですか?」と客席に問いかけ、会場からは歓迎するかのような大きな拍手が沸き起こっていた。
そんなシシドの回答に大きく頷いていた山田のフリップに書かれていたのは、【美味しいご飯とお酒でできている】の文字。「私も日々のお仕事はこの時間のために頑張っている感じです。今日も公開初日おめでとうという気持ちで、仕事を終えた後に乾杯したいなと思います」とキュートな笑顔をのぞかせていた。
最後に発表した鈴鹿のフリップに書かれていたのは、【運と縁でできている】という文字。「もっと大喜利(に振った回答を)すれば良かったかな…」と少し後悔した様子で話し始めた鈴鹿だったが、「今の自分がいるのは、運と縁のおかげ。いろんな人と作品との出会いにたくさん助けられています。他力本願のような生き方ですが、それでもいいのかなと思いながら。いろんな人に助けられながら、こうしてお仕事を続けられているんだなと思っています」と感謝の気持ちを込めて語っていた。
©2025「ChaO」製作委員会
イベントの締めくくりには、マスコミ向けのフォトセッションが行われたのち、鈴鹿・山田の掛け声とともにキャノン砲が発射する演出も。
会場全体が大きな歓声と拍手が湧き起こる中、最後には鈴鹿・山田から観客に向け一言ずつ挨拶。「この作品のキャッチコピーは【世界はラブとミラクルでできている】ですが、そのコピーの通り愛とミラクルで世界を繋げてくれるような素敵な作品になっていると思います。夏にぴったりで、どんな人にも楽しんでいただけるような作品になっていると思います。皆さんの力で、たくさんの人にこの作品の魅力をぜひ広めてください」(山田)
「世界の方が見てくださった時に感じてもらえたように、いろんなメッセージが込められている作品です。見終わった後に“楽しかったな”と感じてもらえたり、爽やかな気持ちになれる素敵な映画だと思うので、一回だけではなく何度でも劇場に足を運んでいただいて、新しい発見をしていただけたら」(鈴鹿)とメッセージが送られると、イベントは幕を閉じた。
『ChaO』は8月15日(金)より全国ロードショー