「新しい発見をしていただけたら」初日舞台挨拶に鈴鹿央士、山田杏奈らをはじめ豪華キャストが登壇『ChaO』

「新しい発見をしていただけたら」初日舞台挨拶に鈴鹿央士、山田杏奈らをはじめ豪華キャストが登壇『ChaO』
©2025「ChaO」製作委員会
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STUDIO4°Cの最新作『ChaO』が、8月15日(金)より全国公開となった。実施された初日舞台挨拶には鈴鹿央士、山田杏奈らをはじめ、豪華キャストが登壇した。

初日舞台挨拶を実施

W主演を務めた鈴鹿央士・山田杏奈とともに、シシド・カフカ、梅原裕一郎、太田駿静、青木康浩監督ら豪華キャスト・スタッフ登壇による初日舞台挨拶を実施。本作の公開を心待ちにしていた多くのファンで劇場が埋め尽くされる中、登壇者が一言ずつ挨拶や感謝の思いを述べるとイベントがスタート。

本作は平凡な青年・ステファンや純粋でピュアな人魚姫・チャオをはじめ、あの手この手で二人を結婚させようと企むこずるいシー社長や二人を温かく見守るコンビ・マイベイとロベルタ、人間と人魚の歴史を追う新聞記者・ジュノーなど、次々と登場する個性豊かなキャラクターも大きな魅力の一つ。まずはそれぞれの【推しキャラ】についての話題に。

鈴鹿は悩みながらも太田が演じた新聞記者のジュノーを挙げ、「(ジュノーが)コーヒーをすごい溢しているシーンありましたよね。そんなところとか、真っ直ぐな感じも含め愛おしいなと思いながら見ていました」と理由をコメントすると、思わず嬉しい笑みがこぼれる太田。

©2025「ChaO」製作委員会

「嬉しいですね。新米記者ということで、素直さみたいな一面もあったりするキャラクターなので…」と返す太田に、鈴鹿は「(ジュノーが)どこかご本人と重なる部分もあるというか。今日でお会いするのは二度目ですが、そんな感じがしますね」と見つめ合い思わずにっこりする二人。

さらに鈴鹿は「(太田とは)完成披露舞台挨拶の時に初めてお会いして、その時から僕のことを“央士”って呼んでくれるんですが、僕は太田さんと呼んでいて…(笑)同い年なんですが、まだ会話は敬語なんですよね。“央士”って呼ばれるけど“最近どうですか?”みたいな(話し方)。これで行きますか?」と確かめ合う場面もあり、二人の絶妙な距離感が会場の笑いを誘っていた。

続いて山田が推しキャラとして名前を挙げたのは、シシド演じるマイベイというキャラクター。「チャオが人間の世界で慣れない生活を送る中、マイベイはずっとお姉さんとして見守ってくれていて。その感じが素敵だなって」と理由を明かすと、シシドは「実際のシシドはこんなに包容力はないですが…、声からそう感じてもらえたのかなと思うと嬉しいですね」と笑顔を見せていた。

©2025「ChaO」製作委員会

そんなシシドが推しキャラを挙げたのは、まさかの“猫”。「猫、(どのシーンで登場しているか)気づきました?記者の人たちがカーチェイスしているシーンで、車のボンネットに猫が乗っているんです。何にも動じずに乗っていて、なんともリラックスしているそのさまがすごく好きで」とマイナーなキャラクターをチョイス。

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実はシシドが挙げたこの猫のキャラクターは、監督が実際に飼っていた猫をイメージして描いていたという。監督は「(飼っていた猫は)コロコロしていて、太っているから声も出ないんですよ。愛嬌のある猫だったので、可能な限り、自分が手がけた作品の中には登場させるようにしているんです。一番貫禄もあって、悟っているようなキャラクターじゃないですか。僕も好きですね」と貴重な裏話を明かしていた。

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続いて梅原が挙げたのは、山里亮太演じるシー社長。「人間臭いというか、自分の欲望のままに生きているというか…」と魅力を説明しながら「シー社長に限らず、いろんな等身のキャラクターも出てくる作品ですが、シー社長みたいなキャラクターが何の違和感もなく成立していることがすごいですよね」と感心していた。

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さらに太田は山田と同じくマイベイを挙げ、「相談にも乗ってくれそうだし、頼り甲斐があるというか。格闘技もできるし、頼もしいところばかりで、近くにいて欲しいキャラクターだなと想いました」とコメント。

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マイベイを演じたシシドは「やっぱりみなさんがおっしゃる通り、包容力があって頼れるキャラクターだと思っていたので、そういった部分を自分の声でどのように表現できるか、監督と相談しながら試行錯誤して演じていましたね」と振り返っていた。

イチオシのシーンを紹介

それぞれに推しキャラの存在を明かしていたキャスト陣。今度は見どころ満載な本作の中でも注目してほしいイチオシのシーンについて質問が及ぶと、まず太田はチャオとステファンが不良に絡まれるシーンを挙げ、「チャオが水の魔導士に見えるような、水が綺麗に表現されているシーンがあるんですが、あの場面がとても好きで…ぜひ注目して欲しいですね」と激推しする。

一方で梅原は、「チャオとステファンの気持ちがすれ違うシーンで登場する、ステファンのセリフがすごく好きで」と明かし、「(鈴鹿が)ステファンの感情が底の方から湧き上がってくるようなお芝居をされていたのが印象的で。実写のものを見ているようなリアルさがあるなと感じたので、必見だなと」と述べると、これには鈴鹿も「いや、恐縮です…ありがとうございます」と思わず喜びを噛み締めていた。

このシーンについて鈴鹿は「その時の感情を優先して演じさせていただいたので、ステファンとして(チャオを)傷つけたいわけじゃない、けれど複雑な感情の中で出てきたセリフでした」と振り返っていた。続くシシドは「光や水の描写がすごく素敵でしたよね。最後に登場するステファンとお父さんが戦うシーンでも水の描写がとても素晴らしくて…。この夏に合うシーンだったと思うので、ぜひ注目していただきたいですね」とアニメーションとしての凄さが伝わるシーンを挙げ、魅力をアピール。

一方、太田と同じシーンを挙げようと思っていたという山田だが、「映画を観終わったばかりの皆さんなので伝わると思いますが、数年後のチャオとステファンたちが登場するシーンですね。二人のその後の関係性が伝わりますし、(二人の出会いから)ずっと見てきたからこそ、“良かったな”と思えてとても好きなシーンの一つです」とニッコリ。

そして鈴鹿が挙げたのは、ステファンとチャオのデートシーン。「途中、飛行船から音楽が流れてくるシーンがあると思うんですが、その歌を歌っているのは自分でして…」と告白する鈴鹿。「今まで歌を歌うことを避けてきたので、歌を歌うような機会はあまりなかったんですが、本編の中で(自分の歌が使われるのは)間奏を含めて40秒くらいというお話で」と当時を明かし、「ボイトレの先生と(歌を)練習して、当日収録を終えると“今度はフルで(歌唱を)お願いします”と言われて。“これが芸能界か…”と思いました」と素直すぎる心境を明かすと、会場からは笑い声が。

鈴鹿は「本編では40秒くらいしか流れませんが、サントラではフルで聴けるので、気が向いたら聴いてみてください」と照れ笑いを浮かべながらアピールしていた。

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