ゼロ年代ブロンド美女かわいすぎ!リアリティを捨てたら客足も止まった伝説のレース映画『ドリヴン』の魅力
話題の『F1®/エフワン』と併せて観たい「レース映画」とは?
現在全国公開中の映画『F1®/エフワン』は、『トップガン マーヴェリック』のジョセフ・コシンスキー監督とブラッド・ピットのタッグによる、リアルとフィクションが交錯するモータースポーツ映画だ。
ピット演じる元F1ドライバー、ソニー・ヘイズは旧友であり現在はチームオーナーのルーベン(ハビエル・バルデム)に請われ、若き才能ジョシュア・ピアース(ダムソン・イドリス)のメンターとして現場復帰。物語は、落ちぶれたチーム「APXGP」が再起をかけて挑むF1シーズンを軸に、ベテランと若手の衝突、友情、そして再生を描く。
IMAXカメラによる臨場感あふれるレース映像や、実際のF1®レースでの撮影、14人以上の現役ドライバーのカメオ出演などリアリティにこだわった点でも評価され、日本でも大きな話題を呼んでいる『F1®/エフワン』。
そんな大ヒット作と何かと比較されがちな映画が、2001年公開の『ドリヴン』である。
『ドリヴン』© 2001 Champs Productions, Inc. All Rights Reserved.
いま観てもぶっ飛んでる!スタローン主演&脚本の映画『ドリヴン』
あのシルヴェスター・スタローンが主演と脚本を務めた本作、当初はF1®を題材にしたアイルトン・セナの伝記映画として構想されていたそうが、F1®側の協力が得られず、CART(Championship Auto Racing Teams ※当時の北米オープンホイールレース)に舞台が変更されたという経緯がある。
そんな『ドリヴン』のストーリーは、若き天才ドライバーのジミー(キップ・パルデュー)と、彼を支えるために現役復帰する元チャンピオンのジョー(スタローン)の師弟関係を軸に展開する。レース中のクラッシュ、恋愛模様、チーム内の確執など、スポーツ映画の王道をなぞりつつ、CGと実写を組み合わせたド派手なレースシーンが大きな魅力だ。
『ドリヴン』© 2001 Champs Productions, Inc. All Rights Reserved.
見どころは何と言っても、現実離れしたレース演出の数々だろう。たとえば、展示会場からF1®マシンを盗んでシカゴの街中を爆走するシーンや、湖に突っ込んだマシンからドライバーを救出する場面など、現実のモータースポーツではあり得ないシーンを連発。これらは「リアルさ」よりも「映画的なケレン味」を優先した演出であり、良くも悪くも“B級アクション映画”としての魅力を放っている。
『ドリヴン』© 2001 Champs Productions, Inc. All Rights Reserved.