本当にご褒美のよう
ゲストである蒼井に、今回の映画『アンパンマン』への出演について改めて質問すると、「本当にご褒美のようでした!子供の頃からアンパンマンが好きだった自分にとってスペシャルな出来事ですし、夢にも思っていなかったです。お話いただいた時から今も感動し続けています」と今も夢のようだと喜びのコメント。
©やなせたかし/フレーベル館・TMS・NTV ©やなせたかし/アンパンマン製作委員会2025
そんな蒼井と本作で19年振りの共演を果たした山崎は、チャポンを演じる蒼井の演技をみて、「めちゃくちゃすごいなと思いました!優ちゃんの声と最初わからなくて、声色もいろいろ変わるのに、チャポンの可愛らしさを演じるために大人のいらないモノをすべてそぎ落としているなのと思いました!」と蒼井の演技を絶賛。
対して蒼井は、「しずちゃんは人としての魅力が詰まった本当に素晴らしい方で、逆に“しずちゃん”は“しずちゃん”でないと成立しないところまで役をもっていくと思うので、本当にすごいなと思っています」と、山崎の魅力を話し、山崎も「もっと言って~♬」と蒼井からの褒め言葉をリクエスト。
©やなせたかし/フレーベル館・TMS・NTV ©やなせたかし/アンパンマン製作委員会2025
そんな2人の共通点は…?「山里ファミリーですね,,,,相方(山里亮太)が一緒なところです」と山崎が回答。本作で“相方”の山里さんへゲスト声優の出演を伝えていなかったという山崎&蒼井。「しずちゃんの情報が公になるまで私も伝えてなかったので、すごい悔しがってました!」と、“相方”へのサプライズが成功したことを告白した。
本作でチャポンは、アンパンマン達と一緒に過ごすなかで自分で生まれた意味を考え、アンパンマンと一緒にばいきんまんに立ち向かっていく。そんな本作の内容に因み、登壇者には“今までにお仕事をする中で、落ち込んだ時に立ち直るきっかけとなった言葉、心に残っている言葉、心の支えになっている言葉について尋ねた。
戸田は、「自分の人生の半分はアンパンマンと過ごしていますが、やなせ先生と出会ったことで先生が、“人生はよろこばせごっこ”だと残してくれた言葉を常に胸に刻んでいます」と原作者のやなせ先生の想い出とともに刻まれている言葉だと回答。
続いて山崎は、「昔、ボクシングをやっていた時に、海外の選手と戦うことに対してナーバスになっていた私に、トレーナーが言った、『エジプト人も、アゼルバイジャン人も、ウズベキスタン人もみんなビビッてるから! 向こうも恐いのは一緒やで!』の言葉が、今も残っています。」と回答。
そして、蒼井はある先輩からの言葉として、「表現者ではなく労働者のプロを目指しなさい」と言われたことをあげ、「表現者だと思っていると、自分の思い通りに事が進まない時にがんばれなくなってしまう。みんなで作るものだから、アーティストの感覚ではなく、みんなで労働して、自分たちのためではなく、お客さんのためにモノを作るのがプロなんだ」と先輩から教わった言葉を大事にしていると話した。
「なんのために生まれて、なにをして生きるのか」というアンパンマンのマーチの一節がテーマとしても問われる本作。「アンパンマンのマーチ」の歌詞について印象的な部分を聞くと蒼井は、「じっくり歌詞を読むと、助けられる言葉が詰まっているんです。娘はアンパンマンが本当に大好きなので、歌詞を声に出して音読しています」と家庭でのエピソードを披露。
続く菅は、「最近知ったのですが、アニメで使われているのは2番だと聞いて、1番もめちゃくちゃ深い歌詞なので、ぜひ大人に聞いてほしいですね。あれからカラオケの履歴は全部、『アンパンマンのマーチ』になっています」とやなせたかし先生による歌詞の奥深さを語った。
イベントの最後に、戸田は「今年も本当に素晴らしい映画になっていますので、最後まで楽しんでいってください。よかったら、何回観てもいいですからね、お友達やご近所さん、お父さん・お母さんを誘って、またぜひ劇場に来てください」と本編上映を楽しみにしているお客さんへ作品に込めた思いを述べ、イベントは温かい空気の中、大盛況のうちに幕を閉じた。
『それいけ!アンパンマン チャポンのヒーロー!』は6月27日(金)より全国ロードショー