無痛覚アクション×底抜けの陽性という新境地
誰もが想像する“アクション映画の醍醐味”といえば、カッコいい武器や鍛え上げられた肉体で、次々と敵をなぎ倒す戦闘シーンだろう。だが本作の主人公ノボカインが使うのは「無痛の身体」と……そのへんにある日用品!
『Mr.ノボカイン』©2025 PARAMOUNT PICTURES.
無痛がゆえに殴られてもすぐに立ち上がり、ガラスがめり込んでしまった拳は“即席メリケンサック”と化して攻撃力がアップするし、火にかけられているアチチなフライパンを素手で掴めば防御不可能な燃える鈍器に――と、まさに前代未聞な戦闘シーンが目白押しとなっている本作。解禁された映像には、自身の腕に撃ち込まれた弾丸をラジオペンチでぐりぐりほじくって「取れた!」とおどけてみせ、ドン引きされるシーンも。
本作は常軌を逸した“笑い”も豊富で、それがよく分かるのが親友ロスコー(ジェイコブ・バタロン)とのシーン。ノボカインのピンチに駆けつけたロスコーがナイフを投げ渡す最高の連携プレー! と思いきや、ナイフはノボカインの手のひらを見事に貫通。しかし「痛くないよ!」と言うや、ナイフが突き刺さった手をそのまま反撃に利用!……という“痛すぎピタゴラスイッチ”なコメディ描写は、膝から崩れ落ちそうになる面白さだ。
『Mr.ノボカイン』©2025 PARAMOUNT PICTURES.
そして忘れてはならないのがロマンス。無痛の身体のせいで人と壁を作り過ごしてきたノボカインが、同じ職場のシェリー(アンバー・ミッドサンダー)に惹かれ、徐々に想いを通わせていく恋の進展が描かれる……のだが、そんな彼女が誘拐されたことでストーリーは一変、命をかけた血みどろ救出劇へと突き進んでいく。なぜ彼女は誘拐されてしまったのか? 果たしてノボカインは愛しのシェリーを無事助け出し、往年のロマンス映画さながらのハッピーエンドを迎えることができるのか――?
『Mr.ノボカイン』©2025 PARAMOUNT PICTURES.
クエイド本人も「ノンストップのアクションとコメディに加えて、観客がこの映画を魅力的で独創的なラブストーリーだと感じてくれることを期待している」とコメント。映像の最後には「いろいろなジャンルが混ざっている、こんなの観たことないね」と自信満々に締めくくっている。
激しいアクションやコメディ&ラブ要素に加え、痛みに無自覚な主人公という人間の本能に訴えかける新たなスリル要素で全身がビリビリと震えること必至の『Mr.ノボカイン』は、6月20日(金)より全国公開。