• BANGER!!! トップ
  • >
  • 新着ニュース
  • >
  • オスカー女優ケイト・ウィンスレットが尊敬 主演&プロデューサーとして語る制作秘話『リー・ミラー 彼女の瞳が映す世界』

オスカー女優ケイト・ウィンスレットが尊敬 主演&プロデューサーとして語る制作秘話『リー・ミラー 彼女の瞳が映す世界』

オスカー女優ケイト・ウィンスレットが尊敬 主演&プロデューサーとして語る制作秘話『リー・ミラー 彼女の瞳が映す世界』
『リー・ミラー 彼女の瞳が映す世界』© BROUHAHA LEE LIMITED 2023
1 2

映画『リー・ミラー 彼女の瞳が映す世界』の主演とプロデューサーであるケイト・ウィンスレットが制作秘話を語るインタビュー映像が解禁となった。

「男性を魅了したリーは忘れる、女性としての真の姿を見せたかった」

この度解禁されたのは、トップモデルから20世紀を代表する報道写真家へ転身した実在の女性、リー・ミラーを演じたケイト・ウィンスレットが主演として、そして製作総指揮であるプロデューサーとして語るインタビュー映像だ。

本作で描かれるリー・ミラーとは、映画『シビル・ウォー アメリカ最後の日』でキルステン・ダンスト演じる主人公のモデルになった人物で、トップモデルとして多くの天才たちから愛されたミューズであったが、その後戦場の最前線に赴き数々のスクープを発信する報道写真家へと転身した20世紀を代表する伝説的な女性だ。

そんな彼女の人生を映画化することを強く望んだケイトは、製作&主演として本作の企画を始動させた。ケイトが本作に懸ける熱量は凄まじく、膨大な資料収集と取材に挑み本作を創り上げている。

ケイトが「ドラマが数本できるくらいの濃い人生を歩んでいる」「人生の後半にも深い味がある」と語るように、リーの人生は挑戦と変化に富んでいる。

本作では、報道写真家になった30代からの10年にフォーカスをあてたが、20代のリーは、マン・レイのミューズであり、ピカソやダリら時の天才たちをも魅了している。そして戦後のリーは、PTSDに悩まされるも、「ル・コルドン・ブルーのシェフになり、美容整形もして、自分革命をしていた」と茶目っ気たっぷりに語る。

本編はリーが30代の、第二次世界大戦の直前から始まる。ピカソが開いた南フランスでのピクニックのシーンだ。

ケイトは、リーは「開放感や自由奔放さ、だから風変わりで創造的、超現実主義者でもある」とし、「あの人たちの人生がどれほど美しく、自由で豊かだったかを伝えた。強運な人生を歩んでいた、名声の特権もある」と、ピカソやマン・レイ、親友のソランジュやヌーシュ、後に夫となるローランドたちと過ごす南フランス時代を振り返る。

しかし、「戦争がすぐ隣に見え隠れする時代であった」と。そして、第二次世界大戦に突入し、登場人物たち全員が戦争に巻き込まれていく。

この約10年にフォーカスをあてた理由を、「男性を魅了したリーは忘れる」とし、「女性としての真の姿を見せたかった、つまり第二次世界大戦で戦争報道記者として活躍したリーの姿を」と語る。

「だから本作ではリーを戦場に送った。美貌を失いつつある中年のリーという女性を戦場に置いた物語」であるとし、彼女のドラマティックで色濃い人生の中から、この10年間を描いた理由を明かしている。

リー・ミラーの死後、屋根裏部屋で見つかった4万枚の報道写真

そして本作で描かれていない戦後のリーは、「兵士や写真家、そして記者が経験したであろう悲惨な光景がすべて箱にしまわれていた。

アントニーは母の真実を、亡くなったあとに箱の中で見つけた」と語るように、リーは息子・アントニーに、生前、戦争写真家であったことを一度も明かすことはなく、4万枚に及ぶ戦地での大量の写真は、全て屋根裏部屋の箱の中にずっと仕舞われていたのだ。

死後に知った母・リー・ミラーの真実の姿を「アントニーは人生を賭けて世に出し、後世に伝えようと著書に書き残してきた。」と話す。何度も映画化の企画が持ち上がるも映画化されなかったリー・ミラーの物語は、ケイト・ウィンスレットとアントニー・ペンローズの出会いと築かれた信頼関係から、ケイトの手によって遂に映画化された。

次ページ:著名人からの観賞後絶賛コメントも続々
1 2
Share On
  • Twitter
  • LINE
  • Facebook