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「やりたいことをやるには勇気が必要」LiLiCoと戦場カメラマン渡部陽一がトーク『リー・ミラー 彼女の瞳が映す世界』

「やりたいことをやるには勇気が必要」LiLiCoと戦場カメラマン渡部陽一がトーク『リー・ミラー 彼女の瞳が映す世界』
『リー・ミラー 彼女の瞳が映す世界』© BROUHAHA LEE LIMITED 2023
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女性カメラマンだからこそ

20世紀の男性社会に飛び込み、使命をもって写真を撮り続けたリー・ミラーだったが、「今では前線でも多くの女性カメラマンが活躍しています。かつて私がイラクで出会ったのも、イギリスから来た女性カメラマンで、当時20代だった私は、彼女からデモや、合同礼拝の撮影の仕方を教わりました」と振り返った渡部。

さらに女性しか入れない空間や行事、宗教上、男性の立ち入りが禁止されている場所などでは、女性カメラマンだからこそ撮れる写真というものもあったということで、「今はさまざまなメディアで男性、女性、関係なく、たくさんの方が戦場に行き、そこで暮らし、記録を残してきています」と指摘。

それに対しLiLiCoは、「いまだって女性が何かやろうとすると言われることもある……。ようやく少しずつ変わってきたなと感じることもあるし、多様性の時代だとは言われているけど、男女平等のスウェーデンから来た私は、日本にきていろんなショックも受けました。女性らしく……とかいわれたり。あの時代でリーさんのように強く生きていくのはすごいですよね。」と自らの過去についても触れながら明かした。

『リー・ミラー 彼女の瞳が映す世界』© BROUHAHA LEE LIMITED 2023

「自分で声を上げて、やりたいことをやるってやっぱり勇気が必要。私だって怖いし、リスクもあるけど、何かの助けになれば、とか想いながらやりたいことに向かっていて。先輩たちの中にも“あーすればよかった”とか、後悔している人もいる。失敗もしたけど、やって良かった! と心から想いたい。」と、劇中、男性社会の中で大きな犠牲を払いながらも信念に従って生きたリー・ミラーという女性の生き方に感銘を受けた様子で熱弁。

「やはり自分が後悔のないようにやっていきたいと思っているので、興味を持ったものには全力で向かっていきたいなと思いました」と、リーに共鳴する気持ちを告白していた。

最後に、劇中で登場する「戦争というのは音を立てずに近づいてくる」というセリフを踏まえ、渡部が「実際に世界中をまわってみると、戦争を求めている人はどこにもいない。でも気付いたら戦争に巻き込まれている人たちがいる。誰も戦いたくないのに、衝突に巻き込まれている。現代の戦争が起こる要因と、まさにリー・ミラーさんのセリフとが、まったく重なっていると感じますね」と、映画の中で描かれる戦争や悲劇は過去の出来事ではなく、現代にも通じるテーマが映し出されていることを会場に呼びかけながら、トークイベントは幕を閉じた。

『リー・ミラー 彼女の瞳が映す世界』© BROUHAHA LEE LIMITED 2023

『リー・ミラー 彼女の瞳が映す世界』5月9日(金)TOHOシネマズシャンテほかROADSHOW

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