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「力強い眼差しが印象に残る」「キャリアの集大成」宇垣美里ら絶賛『リー・ミラー 彼女の瞳が映す世界』メイキング画像解禁

「力強い眼差しが印象に残る」「キャリアの集大成」宇垣美里ら絶賛『リー・ミラー 彼女の瞳が映す世界』メイキング画像解禁
『リー・ミラー 彼女の瞳が映す世界』撮影メイキング写真 © BROUHAHA LEE LIMITED 2023
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各界の著名人から鑑賞後コメント続々到着!

鑑賞後絶賛コメント全文(順不同・敬称略)

山内マリコ(小説家)
リー・ミラーの名を、私はマン・レイとセットで憶えていた。有名アーティストの創造の源である麗しき“ミューズ”であり、その後どうやら写真家に転向したらしいというあやふやな情報だけで、彼女のことを知ったつもりになっていた。男性の成した偉業が華々しく顕彰される陰で、女性たちの偉業は埋もれ、ほこりを被る。リー・ミラーが成し遂げた報道写真家としての骨太の仕事もまた、屋根裏の奥に埋もれていたことを、この映画は見事な仕掛けで明かしていく。ケイト・ウィンスレットが長い時間をかけてこの企画を実現させたことは賞賛に値する。自我のあるタフな、それでいて苦悩に満ちた女を演じ続けてきた彼女の、30年超に及ぶキャリアの集大成だ。

宇垣美里(フリーアナウンサー・俳優)
「女だから」たかがそんな理由で幾度となく道を阻まれながら、それでも食らいつき、抗い、真実にカメラを向け続けたミラーの力強い眼差しが印象に残る。演じるケイト・ウィンスレットの貫禄ある佇まいの説得力といったら。みるみるうちにファシズムが台頭し、日常が蝕まれていく描写に背筋が凍ると共に、どこか既視感を覚えることがまた恐ろしい。“知っているくせに、あなたはどうして平気でいられるの?”とミラーに問われているようだ。

トラウデン直美(モデル)
当時、今よりさらに女性として挑戦するにはあまりに過酷な戦場で、写真を撮り、生き抜く。欧州各地で憎しみと不安が渦巻く中、傷ついた人たちを写す。身体中包帯の兵士、裏切り者だと髪を剃られた女性、レイプされた少女、山積みの痩せ細った死体たち。有名なバスタブ写真にはどんな想いが込められているのだろうか。圧倒的なリアリティとほんの少しのスパイスを加えた彼女の写真は多くを語る。そこに至るまでの、彼女自身のアイデンティティーの模索にも共鳴する人が多いのでは。

デーブ・スペクター(プロデューサー)
欧米でもまだ男尊女卑の時代。写真家としての使命感を持つリーはそういった社会のルールに従うわけがない!撮られるより撮る側に回ったリーが波乱万丈そのもの。コンプライアンスなどキャッチーな運動もなく、一人で女性としての人権(権利)を戦争中にバトル。根性と才能に脱帽!

渡部陽一(戦場カメラマン)
リー・ミラーは質問されることが嫌いだった。だからこそ戦場に赴き自分の目で確認し写真という形で記録に残してきた。リー・ミラーが口にする『同じ場所にいたらものごとは見えてこない。』このメッセージこそが戦場報道の本質だ。無邪気であっても殻を脱ぎ捨て自分にできることは自分でやっていく。リー・ミラーの気概は今を生きる多くの方々のエネルギーとなるはずだ。

赤ペン瀧川(映画プレゼンター)
戦争が生み出す憎しみと悲しみ。奪われた愛と友情。今作は、その全てをフィルムに焼き付けようとしたカメラマンの戦いを描いた“戦争映画”だ。凄惨な戦場から目を逸らさず、命を懸けてシャッターを切り続ける姿に胸が熱くなる。忘れられない映画に出会った。

ハービー・山口(写真家・日本写真芸術専門学校校長)
私たちは常に何をすべきかを問い続けて生きている。主人公のリーは、モデルから写真家に転じ、ひたすら戦争の中にある真実を追い求め、写真を撮り続けてきた。写真家は被写体に最も近づける職業だ。喜びも悲しみもレンズのすぐ前にある。時代を正しく見つめ、そこから見える真実を記録することは意義あることだ。写真に残した真実を知ることで、人々は世界で起こっていることを知り、その上で一人一人が生きる価値や何をすべきかを見つけられるのだ。私たちの行動は、それを裏付ける何かしらの過去や真実が原点として心の底辺にあり、その後の生き方や表現のテーマにつながっている。自分に正直であり信念を貫き通した彼女の生き方を、私は同じ写真家として誇りに思う。

飯沢耕太郎(写真評論家)
マン・レイが撮影したリー・ミラーのポートレート、とりわけヌードでポーズをとる写真を見たことがある者は、誰でもその輝くばかりの美しさに魅了されてしまうだろう。だが、本作『リー・ミラー 彼女の瞳が映す世界』が描き出すのは、伝説的なモデルとしての彼女ではない。「撮られるよりも、撮る方が好き」だった彼女は、写真家に転身し、イギリスからヨーロッパに渡って、戦争の犠牲者たちの凄惨な状況をカメラにおさめていった。写真家として、もうひとつの伝説を打ち立てていくプロセスが、思いがけない角度から露わになっていく。そのことに強い衝撃を受けた。

『リー・ミラー 彼女の瞳が映す世界』© BROUHAHA LEE LIMITED 2023

――トップモデルから20世紀を代表する報道写真家としてその名を歴史に刻んだリーミラー。彼女はいかにして従軍記者になったのか? 戦争の前線で目撃した真実と、人生をかけて遺したものとは──? 20世紀を代表する最も偉大な女性報道写真家、リー・ミラーの知られざる人生を描く『リー・ミラー 彼女の瞳が映す世界』は、5月9日(金)より全国公開。

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『リー・ミラー 彼女の瞳が映す世界』

1938年フランス、リー・ミラー(ケイト・ウィンスレット)は、芸術家や詩人の親友たち──ソランジュ・ダヤン(マリオン・コティヤール)やヌーシュ・エリュアール(ノエミ・メルラン)らと休暇を過ごしている時に芸術家でアートディーラーのローランド・ペンローズ(アレクサンダー・スカルスガルド)と出会い、瞬く間に恋に落ちる。だが、ほどなく第二次世界大戦の脅威が迫り、一夜にして日常生活のすべてが一変する。写真家としての仕事を得たリーは、アメリカ「LIFE」誌のフォトジャーナリスト兼編集者のデイヴィッド・シャーマン(アンディ・サムバーグ)と出会い、チームを組む。そして1945年従軍記者兼写真家としてブーヘンヴァルト強制収容所やダッハウ強制収容所など次々とスクープを掴み、ヒトラーのアパートの浴室でポートレイトを撮り戦争の終わりを伝える。だが、それらの光景は、リー自身の心にも深く焼きつき、戦後も長きに渡り彼女を苦しめることとなる。

監督:エレン・クラス
製作:ケイト・ウィンスレット、ケイト・ソロモン
出演:ケイト・ウィンスレット、アンディ・サムバーグ、アレクサンダー・スカルスガルド、マリオン・コティヤール、ジョシュ・オコナー、アンドレア・ライズボロー、ノエミ・メルラン

制作年: 2023