「人生で最も先の読めなかった映画」「天才性を刺激的に証明」ポン・ジュノ最新作『ミッキー17』監督コメント&新画像到着!
「ミッキーをもっと普通で、庶民で、下層階級で、もっと負け犬にしたいと思いました」
原作であるエドワード・アシュトン著「ミッキー7」との出会いについてポン・ジュノ監督は、“死んでは生き返る”ミッキーというキャラクターに魅了されたと明かす。
小説を読んだだけですぐに魅了され、1ページずつ読んでいくうちにさらに夢中になりました。なぜなら、人間が“死んでは生き返る”という非常にユニークなコンセプトがあったからです。
これは人間のクローンとはまったく違います。まるで人間をただの紙切れ、印刷する書類であるかのように、人間をプリントして再生しているようなものです。
『ミッキー17』© 2025 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.
「ミッキーの状況には職業の悲劇を感じました。実際この人物になったらどんな感じだろうと考え始め、私はすぐにその世界に完全に入り込んでしまったのです」と、瞬く間に小説の世界に没入していったと振り返るポン・ジュノ監督が、何よりも心を動かされたのは“主人公”だった。
ミッキーのキャラクターも、とても魅力的でした。原作でもミッキーはごく普通の男ですが、私は彼をもっと普通で、もっと庶民で、もっと下層階級で、もっと負け犬にしたいと思いました。それで、物語を映画化するアイデアがすぐに思い浮かびました。
私は人を印刷するというコンセプトに魅了され、スーパーヒーローではなく、このクレイジーな旅を経験するこの普通の、普通の男であるミッキーのキャラクターに魅了されたのです。
『ミッキー17』撮影メイキング © 2025 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.
「原作から変更すると思う。ミッキーがもっと死ぬところを見たいから」
こうして、独自のユーモアをふんだんに詰め込んだ脚本を書き上げていったポン・ジュノ監督。プロデューサーのチェ・ドゥホによると、監督は初期の段階で「原作の『ミッキー7』のタイトルは変更すると思う。彼がもっと死ぬところを見たいからね」と、主人公ミッキーをより地獄のような状況に追い込むつもりだったと明かしている。
その言葉どおり、原作では7回だが、ロバート・パティンソン演じる本作のミッキーは17回もの過酷な任務に晒され、そのたびに“死んでは生き返る”という前代未聞の主人公が誕生することとなった。
『ミッキー17』© 2025 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.
――まさに究極のブラック企業で搾取され続け、ついに17号となったミッキー。そんな彼の前に、手違いで自分のコピーである18号が現れたことで事態は一変。しかもパニックに陥るミッキーたちの前に、労働者を操り暴利を得ることしか考えていない強欲な経営者マーシャル(マーク・ラファロ)と、隙あらば現場に“死にゲー”要素を持ち込もうとする悪妻イルファ(トニ・コレット)が立ちはだかる。
はたして“使い捨てワーカー”の代表ミッキーは強欲なブラック企業にどう立ち向かうのか? 全世界を驚愕と熱狂の渦に叩き込んだポン・ジュノ監督が史上最大のスケールで放つ逆襲エンターテイメント『ミッキー17』は、3月28日(金)より全国の劇場で公開。
『ミッキー17』
人生失敗だらけの“ミッキー”(ロバート・パティンソン)が手に入れたのは、何度でも生まれ変われる夢の仕事、のはずが……⁉ それは身勝手な権力者たちの過酷すぎる業務命令で次々と死んでは生き返る任務、まさに究極の“死にゲー”だった! しかしブラック企業のどん底で搾取されるミッキーの前にある日、手違いで自分のコピーが同時に現れ、事態は一変。 使い捨てワーカー代表、ミッキーの反撃が始まる!
監督・脚本:ポン・ジュノ 『パラサイト 半地下の家族』
出演:ロバート・パティンソン『TENET テネット』『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』、ナオミ・アッキー『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』、スティーブン・ユァン『NOPE/ノープ』、トニ・コレット『ヘレディタリー/継承』(アカデミー賞Ⓡ助演女優賞ノミネート)、マーク・ラファロ『アベンジャーズ/エンドゲーム』
| 制作年: | 2025 |
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2025年3月28日(金)より全国公開