なぜ夫は自ら命を絶ったのか?「最恐の心霊スポット」テーマに描く『ヌルボムガーデン』本編映像

なぜ夫は自ら命を絶ったのか?「最恐の心霊スポット」テーマに描く『ヌルボムガーデン』本編映像
『ヌルボムガーデン』©︎2024 BYUS ENT & JNC MEDIA GROUP ALL RIGHTS RESERVED
1 2

取り憑かれたら、生ける屍になっちまうぞ

自殺した夫が生前購入していた邸宅ヌルボムガーデンを相続し、ひとりで住み始めたソヒ。夫が突然自ら命を絶った理由も分からない中、家の中で見知らぬ人物が映る写真を見つけたソヒは、その写真を手掛かりに独自の調査を開始する。この本編映像が捉えるのは、そんなソヒが家を空けていた時、ある男(チョン・インギョム)がヌルボムガーデンの敷地内に現れる場面だ。

『ヌルボムガーデン』©︎2024 BYUS ENT & JNC MEDIA GROUP ALL RIGHTS RESERVED

この男は呪術師で、この家を覆う忌まわしい呪いの存在をいち早く感知し、以前から周辺を徘徊していた。鐘の音を響き渡らせながら庭を歩きまわり、何かの大きな包みを庭に埋め始める。ソヒのためにヌルボムガーデンを訪れた姉のヘラン(キム・ジュリョン)がそれに気づき、男に声をかける。

『ヌルボムガーデン』©︎2024 BYUS ENT & JNC MEDIA GROUP ALL RIGHTS RESERVED

作業を終えた男は「この家から出ていけ!」と、いきなりにしては不穏すぎる言葉を浴びせ、ヘランに名刺を渡す。しかも、「取り憑かれたら、生ける屍になっちまうぞ。用心しろ」と付け加えて……。この謎の男の不気味すぎる言動の理由は? この家に取り憑いた者の正体は? あまりにも謎だらけで、続く展開が気になる映像となっている。

『ヌルボムガーデン』©︎2024 BYUS ENT & JNC MEDIA GROUP ALL RIGHTS RESERVED

監督「有名な巫女さんや儀式の場を訪れてインタビューしたことがある」

本作で脚本も手がけたク・テジン監督が、実存する場所を題材としたホラー映画を作ることにしたのは、この場所の名前に惹かれたのが理由だという。ヌルボムガーデンは韓国語で<常に春である>という意味を持ち、「こんなに美しい名前である場所で、なぜこのようなことが起きたのか……そんな皮肉を感じたのです」と語っている。

『ヌルボムガーデン』©︎2024 BYUS ENT & JNC MEDIA GROUP ALL RIGHTS RESERVED

テジン監督は、本作で念願の監督デビューを果たす前、20年以上にわたり数々の作品でプロデューサーや制作スタッフとして韓国映画に関わってきた。「これまでいくつかのホラーやサスペンス映画に携わってきた中で、韓国で有名な巫女さんや儀式の場を訪れてインタビューを行ったことがあります。そのときに見聞きした話やイメージが頭に残っていて、今回の撮影にも役立ちました」と振り返っている。

『ヌルボムガーデン』©︎2024 BYUS ENT & JNC MEDIA GROUP ALL RIGHTS RESERVED

『ヌルボムガーデン』は2025年1月24日(金)より新宿ピカデリーほか全国公開中

CS映画専門チャンネル ムービープラス「今月の韓国映画」放送中

1 2
Share On
  • Twitter
  • LINE
  • Facebook