「どうしても伝えたいことがある」
予告映像では、1通の手紙をきっかけに、800kmの道のりを歩き始めるハロルドの姿が映し出されていく。「伝えてください。ハロルド・フライが会いに行くと。僕が歩く限り、生き続けろと」。手紙の送り主であり、病に侵された元同僚へ、そう力強くメッセージを残したハロルドは、その勢いのまま手ぶらでイギリス縦断の旅へとまさかの旅立ちを決意する。
雨に打たれながら寒さに凍え、小川で体を洗い、壮大で美しい草原の中で一休みする。800kmの道のりは決して楽な道ばかりではなく、時には危険や恐怖を感じることも少なくない。それでもハロルドは「どうしても伝えたいことがある」そう心に強く想い、800kmという道のりを1歩1歩進んでいく。
どんな状況に置かれても決して諦めず、雄大で息を呑むほど美しいイギリスの大自然に包まれながら、確かに歩みを進めていくハロルドの姿は、次第に人々の心を動かしていき、イギリス中を巻き込んだ大騒動へと発展していくのだが…?誰かのために一歩を踏み出すことで、人生がもたらす哀しみ、驚き、喜び、そして愛を再発見する感動作であることが伺える、期待高まる予告映像が到着した。
主人公のハロルド・フライを演じるのは、『アイリス』でアカデミー賞とゴールデン・グローブ賞を受賞し、近年では『ゴヤの名画と優しい泥棒』で高く評価されたジム・ブロードベント。原作本のオーディオブックのナレーションも務め、ハロルドというキャラクターへの深い愛情を演技に注ぎ込んだ。夫の行動によって自身も変化していく妻のモーリーンには、大ヒットTVシリーズ『ダウントン・アビー』で広く知られ、大英帝国勲章を受章したペネロープ・ウィルトン。さらに、余命わずかのクイーニーには、『めぐりあう時間たち』のリンダ・バセットと、イギリスを代表する名優たちが愛すべきキャラクターに魂を吹き込んでいる。
場面写真は、まるでヒーローのように大勢の人々に囲まれて笑顔を見せるハロルドの姿や、ボロボロになりながらも、妻のモーリーンと二人並んでベンチに腰掛ける様子、そしてなぜかキュートな犬を連れた微笑ましい姿も明らかとなったほか、ハロルドとクイーニーのありし日の姿も解禁された。
『ハロルド・フライのまさかの旅立ち』は6月7日(金)より公開