“表情ですべてを表現”したイ・ビョンホン、リアリティーを重視した美術セット、生き残るためにどう行動するか?『コンクリート・ユートピア』制作秘話
イ・ビョンホンは“表情ですべてを表現”してくれた
ソウルで突如起きた大災害後、唯一残ったマンションを舞台に生存者らの争いを描く本作。オム・テファ監督は、この「設定を納得させる映像を作ることが大事、難しかったです」と振り返り、住民代表・ヨンタク役を演じたイ・ビョンホンは本作について、「災害が起こったあとの普通の人々の姿を描いた映画です。そこが面白いと感じました」とコメント。また、防犯隊長・ミンソンの妻ミョンファを演じたパク・ボヨンは、「出演したくて私から監督にラブコールを送った」と話す。「私ならどうする?」と自身とミョンファを重ねながら、何度も考えを巡らせて役を演じたことを語った。
パク・ソジュンが、「生き残るためにどう行動するかに重点が置かれた作品」と話すように、本作は個性溢れる住民たちが鍵となる。監督は、職業不明の男が住民代表として冷徹な姿に豹変するヨンタクを見事に演じたイ・ビョンホンについて「表情ですべてを表現」してくれたと絶賛。さらにパク・ソジュンも、「ビョンホンさんが演じると聞き、さらに興味が湧きました」とイ・ビョンホンとの共演について喜びを明かした。
そんなパク・ソジュンは、妻役を演じたパク・ボヨンについても「決断力のある姿がミョンファらしかった」と絶賛し、パク・ボヨンからラブコールを受けた監督も、「私の好奇心と願望を満たしてくれました」と彼女の好演ぶりに太鼓判。婦人会長・グメを演じたキム・ソニョンについて、イ・ビョンホン「独特で味のある役者」、パク・ソジュン「“生きている”という表現が似合う女優さん」と称賛し、生き残った高校生へウォン役のパク・ジフについてイ・ビョンホン「いい目をした俳優だ」と語り、共演する俳優陣から絶賛の声が集まるなど、実力派俳優が勢揃いした制作現場の様子が伺える内容となっている。
『コンクリート・ユートピア』© 2023 LOTTE ENTERTAINMENT & CLIMAX STUDIO, INC. ALL RIGHTS RESERVED.
『コンクリート・ユートピア』© 2023 LOTTE ENTERTAINMENT & CLIMAX STUDIO, INC. ALL RIGHTS RESERVED.
リアリティーを追求するため、美術セットにもこだわって制作されている本作。3階建てマンションと同じ規模のセットを3〜5ヶ月かけて作ったと美術監督は明かし、約2年の歳月をかけてCGチームが努力し、「ソウルを研究し尽くして作り上げた特別なCG」によって本作は完成されたという。監督が賛辞を送るスタッフらの努力が詰まった制作の裏側も語られた。
最後は、パク・ボヨン「何か感じてもらえる映画だと誇りを持っています」、パク・ソジュン「一瞬たりとも見逃してほしくないと思うほど大切な作品」、イ・ビョンホン「この映画を楽しんでほしいです。期待してください」というコメントで締めくくられた。
『コンクリート・ユートピア』は2024年1月5日(金)より全国公開
『コンクリート・ユートピア』© 2023 LOTTE ENTERTAINMENT & CLIMAX STUDIO, INC. ALL RIGHTS RESERVED.