なぜ日本版ポスターだけ独自デザインになったのか？ 世界待望の最新作『エクスペンダブルズ　ニューブラッド』のビジュアルと副題に込めた想いを宣伝Pが明かす

「テーマは“タギる”要素と“ニューブラッドへの継承”の両立」

宣伝Pは「過去3作の日本版のポスターでもキャストは横並びのデザインでしたから。『エクスぺ』らしい軍団感、オールスター感を大切にして横並びの本国ビジュアルを踏襲するのか、あるいはスタローンからステイサムへの世代交代を表現することを大切にするか、考え抜いた結果、今回は後者の選択肢を取りました。スタローンからステイサムをはじめとする【ニューブラッドへの継承】というテーマをビジュアルに落とし込んで伝えることを優先しました」と語るが、今回の宣伝で大切にしていることが、もう1つあるという。

『ニューブラッド』の要素を伝えることと同じぐらい大切にしているのは、『エクスぺ』を通して感じてほしい“タギる”という感情を伝えること。このタギるという言葉には“沸き立つ”という意味があります。豪華スターがすごいアクションで悪いやつらをぶっ飛ばしていく。シンプルであり、映画館でしか味わえない迫力のある映像がこの作品の本質だと思っています。

子供のころに観たヒーローものにも通ずるワクワク感や高揚感を感じてほしい。その感情を伝えるために“タギる”というワードを選択し、『エクスぺ』らしい言葉で「タギれ、野郎共。」というキャッチコピーを付けました。そして、今回のテーマである『ニューブラッド』への思いも込め、ビジュアルの色味も本国のものから変更しました。

『エクスペンダブルズ　ニューブラッド』© 2022 Ex4 Productions, Inc.

本国ポスタービジュアルから大幅にデザイン変更する“決意”について、そう明かした宣伝P。デザイン変更に至るまでの経緯については、「本国のビジュアルもカラフルかつおしゃれでとてもカッコいいと思うのですが、“タギる”という要素をこのビジュアルで伝えることができるのか、その点について考えた時に疑問が残りました。デザイナーさんとも議論を重ねながら、その“タギる”という要素と“ニューブラッドへの継承”というテーマが両立するデザインを探った結果、いまのビジュアルが完成しました」と、ポスター制作時から完成に至るまでのエピソードを語った。

『エクスペンダブルズ　ニューブラッド』© 2022 Ex4 Productions, Inc.

シルベスター・スタローンのもとに、ブルース・ウィルス、アーノルド・シュワルツェネッガー、ハリソン・フォード、メル・ギブソン、ジャン＝クロード・ヴァン・ダムといったハリウッドを代表する豪華アクションスターたちが名を連ねてきた『エクスペンダブルズ』シリーズ。

『エクスペンダブルズ　ニューブラッド』© 2022 Ex4 Productions, Inc.

映画界に素晴らしい功績を残してきた大スターたちと公私ともに歩んできたスタローンへの敬意、そして、これからのアクション映画界を担うステイサムへの継承という、これまでのシリーズへのリスペクトはもちろん、新たな仲間と共に作り上げる全く新しい『エクスペンダブルズ』の誕生というテーマが、このビジュアルに込められていたのだ。

『エクスペンダブルズ　ニューブラッド』は2024年1月5日（金）より全国公開

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