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ルパート・フレンド&マヤ・ホークの“超陽気なダンス”は完全アドリブだった!『アステロイド・シティ』メイキング映像

ルパート・フレンド&マヤ・ホークの“超陽気なダンス”は完全アドリブだった!『アステロイド・シティ』メイキング映像
『アステロイド・シティ』©2022 Pop. 87 Productions LLC
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ウェス・アンダーソン監督最新作

『グランド・ブダペスト・ホテル』(14)でアカデミー賞4部門を受賞し、『犬ヶ島』(18)でベルリン国際映画祭銀熊賞受賞。その独特な世界観で観客を魅了しつづける天才監督・ウェス・アンダーソン最新作。US先行公開3日間で1劇場当たり13.2万ドルと『ラ・ラ・ランド』以来の最高記録を樹立。さらに拡大公開後初週の週末成績で、監督作品史上最高記録を達成し、「ウェス・アンダーソン監督最高傑作」との呼び声が高い。日本版予告編は、公開後1週間で再生回数180万回を突破するなど、日本でも注目が集まっている。原案は、ウェス監督と盟友ロマン・コッポラの共作。脚本はウェス監督が単独で務め、彼特有の世界観に満ちたファン必見の一作となっている。

キャストには、ウェス監督作品ではおなじみの、ジェイソン・シュワルツマン、エドワード・ノートン、ティルダ・スウィントン、エイドリアン・ブロディらに加え、スカーレット・ヨハンソン、トム・ハンクス、マーゴット・ロビー、スティーヴ・カレル、ウィレム・デフォー、ブライアン・クランストン、ルパート・フレンド、マヤ・ホークなど豪華キャストたちが共演する。

超陽気なダンスシーンは完全アドリブ!

「カンヌ国際映画祭」で、BGMに合わせてダンスを披露する姿が話題となっていたルパート・フレンドとマヤ・ホーク。マヤ・ホークが演じるのは、ジューンという8歳の10人クラスを率いる先生。一方ルパート・フレンドは、バンドとともに旅をする詩人で、カウボーイのモンタナを演じている。「アステロイド・シティ」で出会う2人は、ジューンの生徒からモンタナが懐かれることで、親交を深めていく。

「アステロイド・シティ」に出現した宇宙人に夢中になった生徒が、モンタナ、バンドとともに宇宙人を称賛する楽曲を作成。その披露の場が、今回のダンスシーンである。軽快なテンポのなかで、「片足で跳んで踊ろう」という歌詞の通り、跳ねる動きが印象的なダンスが画面上のいたるところで繰り広げられる。手をつないで踊るルパート・フレンドとマヤ・ホークの動きも息がぴったりなのだが、なんとこのダンスシーンはすべてアドリブだったという。

「脚本には『みんな踊る』としか書いていなかった」とルパートは振り返る。「それでみんなで『振付師はいつやってくるのだろう?リハーサルはいつ?』などと疑問に思ったのだけど、そういうものは一切なかった。とにかくやってみるしかなかった。でも高揚感がすごかったのを覚えている」ルパートが現場で感じたという高揚感は、観客にもあますことなく伝わってくる。さらに、「私はたまたま帽子を投げ上げたのだけど、カメラの後ろのほうで、たまたまセットを訪れていたビル・マーレイが落ちてくる帽子をキャッチしてくれたんだ。完璧だった」とトレーラーがなく、役者が常に撮影を見守るウェス監督現場ならではの出来事も語ってくれた。

音楽はウェス・アンダーソンとジャーヴィス・コッカーの共同制作

ダンスシーンで使用されている「Dear Alien(Who Art In Heaven)」は、ウェス・アンダーソンとカウボーイバンドのひとりを演じるジャービス・コッカーによる共同制作。ジャービスは『ファンタスティック Mr.FOX』で声の出演、『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』でサウンドトラックに協力するなど、これまでもウェス監督作品で活躍している。

テネシー・アーニー・フォードの心に響くバリトンの哀歌や、ロイ・ロジャースの合唱のようなセレナーデといった20世紀中盤のカントリーウェスタンのサウンドにインスピレーションされてつくられたという「Dear Alien(Who Art In Heaven)」。音源は、劇中のカウボーイバンドのメンバーであるジャービス、セウ・ジョルジ、ペレ・マレン、ジャン=イヴ・ロザックと、モンタナ役のルパート・フレンドによる演奏を生録音している。

ルパートは、ウェス監督からセッションの依頼をされたとき「ごくりと固唾をのんだ」という。「ずっと昔から憧れていたミュージシャンたちだったんだ。何せ彼らはプロだし、僕は蚊帳の外だったね。これはウェスが意識的にやっていることなのかもしれないけど、いつもちょっとばかり無理なお願いをしてくる。監督の挑戦状に果敢に挑むことができるから充実感があった」この楽曲のためにスチールギターの習得をして臨んだルパート。その勇姿にも注目したい。

『アステロイド・シティ』は9月1日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ、渋谷 ホワイト シネクイントほか全国公開

『アステロイド・シティ』©2023 FOCUS FEATURES, LLC.

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