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「日本のどこにでも“表沙汰にできないこと”がある」Jホラーの巨匠・清水崇が最新作『忌怪島』の最恐タブー「イマジョ伝説」を語る

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「日本のどこにでも“表沙汰にできないこと”がある」Jホラーの巨匠・清水崇が最新作『忌怪島』の最恐タブー「イマジョ伝説」を語る
『忌怪島/きかいじま』©2023「忌怪島 きかいじま」製作委員会
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「Jホラーの“湿り気”をもっとポップにしてみたら」

―今回の『忌怪島』は、『牛首村』の制作時点でアイディアがあったとのことですが?

ありました。制作メンバーからも「次は島ですかね?」なんてよく言われていましたね。

―やはり、これまでの『村』シリーズ同様、閉鎖的な空間として島をイメージしていた?

いえ、「一度足を踏み入れたら、帰ってこられない。どう脱出する?」といったベタなものは、もういいだろうと。プロデューサーからも「村には無かったポップな要素が欲しい」と提案もありまして。

『忌怪島/きかいじま』©2023「忌怪島 きかいじま」製作委員会

―清水監督といえばJホラーの湿り気が持ち味ですが、作風を変えるとなると思い切った舵取りが必要だったのでは?

その“湿り気”をもっとポップにしたらどうだろう? と考えて、脳科学を取り上げてみたんですよ。脳の認識している世界と実際の人との距離感――それをメタバースと、これまで僕が描いてきたような土着の風習を結びつけたら面白いんじゃないかなと。

『忌怪島/きかいじま』©2023「忌怪島 きかいじま」製作委員会

「『攻殻機動隊』の“ダイブ”をやってみたかった」

―なるほど、その点から観ていくと、メタバースと現実世界の合間の表現が非常にポップでした。

まず観客を翻弄したかったんです。「これ、どっち?」みたいな(笑)。単純にVRゴーグルを装着したら「はい、仮想空間です」というのは安易すぎると思いましたし。

『忌怪島/きかいじま』©2023「忌怪島 きかいじま」製作委員会

―島の上空を飛ぶドローンの視点から、一気に主観視点へと移行する演出は見事ですね。

例を挙げると『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』(1995年)のダイブでしょうか。ああいう感じをやってみたかったんですよね。ドローンの映像からの繋ぎ、主観から客観へ……キャストのフレームインの仕方やカメラワークなど、難しかった。

―そんな仮想空間から恐ろしい“イマジョ”がやってくるわけですが、電脳空間から忌むべき存在がやってくるというのは、鈴木光司氏の「リング」3部作の最終章「ループ」を彷彿とさせますが……。

あ……全然意識してなかったです(笑)。いま言われて気がつきました。

『忌怪島/きかいじま』©2023「忌怪島 きかいじま」製作委員会

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『忌怪島/きかいじま 』

とある南の島でVR(バーチャル・リアリティ)を研究するチーム「シンセカイ」。しかし、彼らが開発中のシステムに“赤い女”のバグが突然現れるとともに、不可解な連続死が発生する。現実世界と仮想世界が交ざり始めてしまった…? 彼らは謎を解き明かし、閉ざされた島から抜け出すことができるのだろうか!?

監督:清水崇
脚本:いながききよたか 清水崇

出演:西畑大吾(なにわ男子)
   生駒里奈 平岡祐太 水石亜飛夢 川添野愛
   大場泰正 祷キララ 吉田妙子 大谷凜香 ・ 笹野高史
   當真あみ なだぎ武 伊藤歩 / 山本美月

制作年: 2023