『007』の名監督が「女性兵士の激しい銃撃戦&暴力」をコッテリ見せつけるアクション『ダーティ・エンジェルズ』
『007』の名監督とエヴァ・グリーンが再タッグ
あのエヴァ・グリーンが再びマーティン・キャンベル監督と組んだアクション大作『ダーティ・エンジェルズ』が4月10日(金)より全国公開。予告解禁と同時にバッチバチの激しすぎる銃撃戦描写で話題を呼んでいた本作は、期待通りドンパチ&バイオレンス満載のアクションに仕上がっている。
『ダーティ・エンジェルズ』© 2024 DIRTY ANGELS PRODUCTIONS, INC.
女性兵士がド派手にドンパチ!『ダーティ・エンジェルズ』
本作はエヴァ・グリーン主演ということはもちろん、マーティン・キャンベル監督作と聞いて食指が動いた映画ファンも少なくないだろう。シリーズ屈指の人気作『007 ゴールデンアイ』(1995年)と『007/カジノ・ロワイヤル』(2006年)を手がけたキャンベル監督(御年82!)、しかも後者でボンドガールを演じていたのがエヴァという、『007』ファンにとってもスルーできない作品だ。
エヴァ・グリーン、マーティン・キャンベル監督、マリア・バカローヴァ『ダーティ・エンジェルズ』© 2024 DIRTY ANGELS PRODUCTIONS, INC.
ちなみにキャンベル監督といえば『グリーン・ランタン』(2011年)で大コケするも、数年後に手がけたジャッキー・チェン×ピアーズ・ブロスナンの『ザ・フォーリナー/復讐者』(2019年)が大当たり。同作は“ジャッキー史上もっともダークなジャッキー”というインパクトと、植民地政策やアイルランド紛争を背景にした重厚な物語性で高く評価された。
マーティン・キャンベル監督 『ダーティ・エンジェルズ』© 2024 DIRTY ANGELS PRODUCTIONS, INC.
そんなキャンベル監督による本作は、冒頭の5分くらいでロケットランチャーがドカンと米軍ヘリを爆破し、2ケタ近い捕虜が無惨に処刑されるというハードな幕開け。その後も思わず目を覆いたくなるようなシーンが続き、ISISの非道を強調していく。とはいえ大国の横暴により“VSテロリスト”という構図が説得力を失った今、中東の武装組織を単純に悪の象徴として描く点はアップデート不足が否めず、ここはド派手なアクション~バイオレンスと割り切って楽しむのが吉だろう。
『ダーティ・エンジェルズ』© 2024 DIRTY ANGELS PRODUCTIONS, INC.
往年の戦争アクションを彷彿させる大殺戮に思わず脂汗
言うまでもなくエヴァの演技は大きな見どころの一つであり、彼女が演じるジェイク率いる傭兵部隊の面々も個性豊か。ギークやボム、メディック、シューターなど役割が秒で把握できるニックネームが往年の戦争映画風で秀逸だ。とくにメディック(衛生兵)を演じるルビー・ローズは『トリプルX:再起動』や『ジョン・ウィック:チャプター2』にも印象的に出演していたので、そのタトゥーだらけのクールな姿に見覚えがあるだろう。
『ダーティ・エンジェルズ』© 2024 DIRTY ANGELS PRODUCTIONS, INC.
「女性だけの傭兵部隊」という設定は実話ベースのフランス産戦争映画『レッド・スネイク』(2019年)や、あるいは第二次大戦下におけるソ連の女性兵を描いた伝記的映画を想起するかもしれない。しかし本作は、あくまで過去に深い傷を負った現代のアメリカ特殊部隊の女性兵が主人公のフィクションなので、ある意味ではシンプル。とはいえ、かつて米軍が置き去ったピックアップトラックやハンヴィーが登場したりして、数十年を経ても続く戦争や紛争の虚無を感じざるを得ない。
『ダーティ・エンジェルズ』© 2024 DIRTY ANGELS PRODUCTIONS, INC.
とにかく爆発に次ぐ爆発~銃撃戦の連続から、ジェイクの衝撃的な告白などを経て、中盤過ぎには本格的な敵アジト潜入パートへ。それまで身勝手にすら感じていたジェイクの言動に感情移入できるようになってからも、バイオレンスシーンは止まらない。“怒りのアフガン”もかくやの死屍累々・大殺戮アクション、もとい救出ミッションは思わず息を呑む壮絶さなので、ぜひスクリーンで手に汗握っていただきたい。
『ダーティ・エンジェルズ』© 2024 DIRTY ANGELS PRODUCTIONS, INC.
『ダーティ・エンジェルズ』は4月10日(金)より新宿バルト9ほか全国公開
『ダーティ・エンジェルズ』
2021年、米軍のアフガニスタン撤退後も混乱が続く中東地域。かつてアフガニスタンでISISの指導者アミールに捕らえられ、仲間を失ったアメリカの女性兵士ジェイクは、過去の記憶を抱えながら新たな日常を送っていた。
数年後、隣国パキスタンでISIS武装勢力が学校を襲撃し、元アフガン政府関係者や米国外交官の子女である少女たちを誘拐する事件が発生。首謀者として浮上したのは、ジェイクの宿敵アミールだった。身代金は1,000万ドル。ジェイクは、少女たちを救うため、そしてかつての因縁に決着をつけるため、極秘救出作戦への参加を決意する。
作戦のために集められたのは、それぞれ異なる専門能力を持つ女性の傭兵部隊。彼女たちは国際医療支援団体を装い、危険な国境を越えてアフガニスタンへの潜入を試みる。しかし、作戦は次第に予想外の犠牲と裏切りを伴う過酷な展開へと変わっていく。
極限状態の中、ジェイクたちは誘拐された少女たちの行方を追い、最後の賭けとも言える決断を迫られる。果たして彼女たちは、命を懸けた任務の果てに何を選び取るのか――。
監督・脚本:マーティン・キャンベル
出演:エヴァ・グリーン、マリア・バカローヴァ、ルビー・ローズ ほか
| 制作年: | 2023 |
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2026年4月10日(金)より新宿バルト9ほか全国公開