豪華キャスト集結のサイコ・サスペンス『災 劇場版』
WOWOWオリジナルの「連続ドラマW災」を映画化したサイコ・サスペンス『災 劇場版』が、2月20日(金)より全国公開。第73回サン・セバスティアン国際映画祭のコンペティション部門に正式招待された本作を手がけたのは、新たな表現の開拓を目指す映画・映像の監督集団<5月>だ。
『災 劇場版』©︎WOWOW
ここでは監督集団<5月>の実像に迫りつつ、多彩なキャストでも話題の『災 劇場版』を筆頭に、2026年冬公開の“新感覚”恐怖映画を3作ご紹介。日本、オーストラリア/アメリカ、アイルランドから、ホラー/スリラー映画の新境地を切り拓く怪作が続々公開を迎えている!
『トゥギャザー』© 2025 Project Foxtrot, LLC
新進気鋭の監督集団<5月>とは何者?
「手法がテーマを担う」という言葉を標榜し、新しい表現の開拓を目指す映画・映像の監督集団。2012年東京藝術大学大学院 佐藤雅彦研究室から生まれた映画制作プロジェクト<c-project>として活動を開始した。作品を発表する度にカンヌをはじめとする国際映画祭に招待され、その斬新な映像表現が注目を集め続けている。
『災 劇場版』の前身となった「連続ドラマW災」に関しても、独特な構造を持ったドラマを作るという目的で企画が立ち上がった。アイデア出しの際のヒントとなった先行事例としては、『刑事コロンボ』が挙げられるという。監督の平瀬は、「『刑事コロンボ』では、各話のゲスト主役の物語から始まり、人知れず殺人が起こる。すると、シリーズの主役である刑事コロンボが捜査のために現れ、犯人であるその話の主役を追い詰めていくという「構造」が面白みを生んでいる」と話す。これなら100話でも制作できるという「構造」を監督二人で模索した結果、『災』のコンセプトが誕生したというわけだ。
『災 劇場版』©︎WOWOW
数々のテレビドラマの演出を手掛けてきた関と、北米公開も話題のヒット作『8番出口』の共同脚本を務めた平瀬。彼らが「1人ではたどり着けない場所にいけるのが、共同監督の強み」と語るとおり、今後も<5月>は作品ごとに柔軟に形を変え、観客に新たな視座を投げかけるはずだ。
『災 劇場版』©︎WOWOW
2026年冬に観たい!“新感覚”恐怖映画3選
🎞️『災 劇場版』
新しい“恐怖”の創造に挑戦した未知のサイコ・サスペンス
家族や進路に悩む女子高生、ある過去を抱えた運送業の男、冴えないショッピングモールの清掃員と理容師、負債を抱えた旅館の支配人、平凡な主婦。ある日、彼らのささやかな日常が、なんの前触れもなく不可解な“災い”に襲われる。警察にはすべて自殺や事故として処理されるが、何かがおかしい。刑事の堂本だけが妙な気配を感じ取り、災いの真相に迫っていく。一方でその災いの周辺には、いつもある「男」が紛れ込んでいた――。
『災 劇場版』©︎WOWOW
監督、脚本、編集を務めたのは、斬新な映像表現が国内外で注目を集める監督集団<5月>の関友太郎と平瀬謙太朗。長編デビュー作『宮松と山下』でも主演を務めた香川照之と再タッグを組み、中村アンをはじめとする主役級のキャストが脇を固める。日本民間放送連盟賞を受賞したWOWOWの「連続ドラマW災」を再構築し、全く新しい「恐怖」を創造してみせた。
『災 劇場版』©︎WOWOW
『災 劇場版』は2月20日(金)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開
🎞️『TOGETHER トゥギャザー』全国公開中
“身体変異×共依存”な新感覚ジャンル・ミックス型ホラー
サンダンス映画祭のワールドプレミアが大反響を呼び、配給会社の熾烈な争奪戦の末、気鋭スタジオNEONが米国配給権を獲得した注目のボディ・ホラー。
本作の物語は、倦怠期カップルであるミュージシャン志望のティムと小学校教師ミリーが移住した田舎の森で迷い、不気味な地下洞窟で一夜を過ごしたことから展開する。その直後からティムは、体が勝手に暴走する奇妙な症状に悩まされるように。異変がミリーの身にも移ると、2人は磁力に引き寄せられるかのように互いを求め始め……。
『トゥギャザー』© 2025 Project Foxtrot, LLC
身体の突然変異と恋愛の“共依存”を掛け合わせた異色のホラー映画。監督は、本作で長編映画デビューを飾ったオーストラリア出身の新人、マイケル・シャンクス。
『TOGETHER トゥギャザー』は全国公開中
🎞️『FRÉWAKA/フレワカ』
アイルランド語で紡がれる不穏なフォークロア・ホラー
米映画批評サイト<Rotten Tomatoes>で96%(※2025年11月時点)の高評価を獲得した、“アイルランド語を使用して紡がれる初のホラー作品”とされる注目作。アイルランドで土着の儀式とともに受け継がれてきた恐怖と、女性たちの断ち切れない痛みを描いた救いなきフォークホラーだ。
アイルランドの人里離れた村を老婆の介護のため訪れた主人公のシューが、彼女の家で、ある花嫁の失踪事件の記事を目にするところから物語は始まる。赤く光る十字架、不穏な影を纏って現れるヤギ、蹄鉄で閉ざされた赤い扉、謎の祝祭――「ヤツらに気をつけなさい」と忠告を受けるも、閉鎖的な村に漂う“何か”の気配を感じ始めたシューは、彼らの禁忌をおかしてしまい……。
『FRÉWAKA/フレワカ』© Fréwaka Films & Screen Market Research T/A Wildcard 2024. All rights reserved.
監督・脚本を務めたのは、アイルランドの新鋭女性映画作家アシュリン・クラーク。民間伝承やケルト神話に宿る祈りと呪いを、現代ホラーの感覚で見事に表現してみせた。
『FRÉWAKA/フレワカ』は全国公開中
公式サイトhttps://frewaka.jp/