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「金儲けのために映画を作る人間とは違う」社会現象ヒット作『WEAPONS/ウェポンズ』を監督&キャストが語る

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ライター:#BANGER!!! 編集部
「金儲けのために映画を作る人間とは違う」社会現象ヒット作『WEAPONS/ウェポンズ』を監督&キャストが語る
メイキングカット 『WEAPONS/ウェポンズ』© 2025 Warner Bros. Entertainment. All Rights Reserved
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ジョシュ・ブローリン「彼は金儲けのためだけに映画を作る人間とは違う」

突然姿を消した息子を探す父を演じているジョシュ・ブローリンは、初対面で「監督が詳しく話してくれたのは、『登場人物一人ひとりが、彼の親しい友人の死と向き合う自分自身の一部を表している』ということだった。その話にとても心を動かされたよ。その言葉で人としてつながった気がした」と、自分の分身を投影したキャラクターたちを配した脚本に目を見張ったという。しかも、物語は複数の異なる視点で描かれていく。

ザック監督の印象については、「プロの俳優として見ても、この脚本の構成は卓越していた。アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥやギレルモ・アリアガの初期の作品を思い出させ、私が愛してきた映画の系譜にあった。『この監督は偉大な作家たちから影響を受けつつ、それを自分のものにしている』と思った」と、脚本に心を動かされた経緯を振り返る。

さらに、「彼はとても繊細な監督だ。だからこそ現場に深く関わり、常に個人的な作品であり続けるようにしている。そのプレッシャーがいい。金儲けのためだけに映画を作る人間とは違う。もちろん誰だってお金は欲しいけれど、これは彼にとって本当に個人的なものなんだ」と、監督がどこまでも一クリエイターとして、作家として理想のビジョンを追求する姿勢に驚嘆した。

『WEAPONS/ウェポンズ』© 2025 Warner Bros. Entertainment. All Rights Reserved

ジュリア・ガーナー「撮影現場で“映画を観たい”と思うことなんて滅多にない」

「ザックは直接的で、しかも優雅に伝えることができる。そういう人には滅多に出会えるものではない。キャストもスタッフも全員が素晴らしかった」と語るのは、周囲から疑いの目を向けられる担任教師ジャスティンを演じたジュリア・ガーナーだ。「毎日モニターのある場所に行くのが楽しくて仕方なかった。撮影現場で『映画を観たい』と思うことなんて滅多にないのに、そう感じたの。ザック自身と彼のプロセスを目の前で見られたことも大きな喜びだった」と、共演者たちとモニターで映画の続きを観ながら、監督が作品を仕上げていく過程を間近に見られたことはかけがえのない経験になったようだ。

ザック・クレッガー監督、ジュリア・ガーナー:メイキングカット 『WEAPONS/ウェポンズ』© 2025 Warner Bros. Entertainment. All Rights Reserved

ジャスティンの元恋人の警官ポールを演じたオールデン・エアエンライクも、「ザックはとても情熱的で、ビジョンも明確だし、俳優でもあるからこそ、演技する側の感覚をより理解してくれた。俳優出身の監督と仕事をすると、こちらが何をしているのか、頭の中がどうなっているのか、何を体験しているのかを別の角度から理解してくれる。それは本当にありがたいことだった」と、演技者の視点も持ち合わせた監督ならではの撮影だったと述懐。

さらに「ザックは信じられないくらい熱意にあふれていて、その喜びは周りに伝染していた。現場には素晴らしい仕事の倫理があった。それはザックと彼が注ぎ込むエネルギーの賜物だ。彼は強烈なビジョンを持ち、私たちは皆その一部として関わることができた」と、現場に注がれた監督の熱量に圧倒されたと証言している。

『WEAPONS/ウェポンズ』© 2025 Warner Bros. Entertainment. All Rights Reserved

ベネディクト・ウォン「彼は厳しいが、公正で、現場に良い雰囲気を育んでくれた」

ブローリンとはMCU作品で共演しているベネディクト・ウォンも、「ザックの物語作り方でわかったことがある、それが容赦ないということだ」と驚きを語る。ウォンが演じる小学校校長マーカスは、クラスの子どもたち17人が突然姿を消したことについて周囲から疑われる担任教師ジャスティンのために保護者会を開くが、事態は思わぬ方向へと進んでいく。

「ザックとこの仲間たちとなら、何か特別なものが生み出せる予感があった」と振り返るウォンは、現場では「自分の脚本とビジョンに心から信念を持つ監督の姿を見ることができた。彼が出すタイミングやサスペンスの使い方も見事だった」と感じたそうで、「彼は厳しいが、公正で、現場に良い雰囲気を育んでくれた。彼とまた別の映画で一緒に仕事がしたいと思っている」と、一切妥協せずに撮影を進めた監督に畏敬の念すら感じたと明かしている。

 

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ブローリン「今はサスペンス&ホラーのサイクルで、私はそれが好きだ」

本作の製作総指揮も務めたブローリンは、「ザックは本当に知的で、繊細で、情緒的なフィルムメーカーで、構成や物語の進め方を理解する優れたセンスを持っている。魅力的なキャラクターが登場して――それぞれが物語全体に不可欠な何かを表現する。それによって新しいジャンルが生まれてきている」と、児童集団失踪事件を複数の異なる視点で描く『WEAPONS/ウェポンズ』の語り口を高く評価し、このジャンルに新たな潮流を生んだと力を込める。

そんな本作が発火点になったともいえる2025年のサスペンス&ホラーブーム再燃についても、「アリ・アスター監督らのように同じジャンルに取り組みながら、本当に面白くて賢いフィルムメーカーが異なるアプローチをしているのは実に魅力的だ。私が『ノーカントリー』をやった頃、突然みんなが西部劇風映画を作るようになった。80年代を見れば、ブラット・パック映画~青春映画が次々と現れた。すべてサイクルになっている。今はサスペンス&ホラーのサイクルで、私はそれが好きだ。そして本当に優れた人と一緒に関われたことが心から嬉しいよ」と、自身の豊富な経験をもとに証言している。

『WEAPONS/ウェポンズ』© 2025 Warner Bros. Entertainment. All Rights Reserved

脚本執筆時から撮影、仕上げを経て完成まで、常に自分が理想とするイメージを観続けたザック・クレッガー監督の妥協なき情熱が生んだ『WEAPONS/ウェポンズ』は、11月28日(金)に待望の日本上陸を果たす。今年最後の超話題作を、ぜひ映画館の大スクリーンで体感しよう。

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『WEAPONS/ウェポンズ』

これは、ある町で起きた本当の話。多くの人が命を落とした秘密の話。深夜2時17分、子どもたち17人が同時に姿を消した。消息を絶ったのは、ある学校の教室の生徒たちだけ。疑いをかけられた担任教師のジャスティンは、集団失踪事件の真相に迫ろうとするが、この日を境に不可解な事件が多発、やがて町全体が狂い出していく……。

監督・脚本・製作:ザック・クレッガー
出演:ジョシュ・ブローリン、ジュリア・ガーナー、オールデン・エアエンライク、オースティン・エイブラムズ、ケイリー・クリストファー、ベネディクト・ウォン、エイミー・マディガン

制作年: 2025