海なき市にプールをという市民の夢から生まれて52年、600万人を迎えてきた沼影市民プール。さいたま市の突然の解体決定に1万人超が署名で抗議したが、閉館は止まらなかった。太田信吾監督はその最後の49日間に寄り添い、利用者の声と水面の光を丁寧に掬い取る。誰かの夏の記憶が、確かにここにあった。カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭受賞も当然の静かな傑作だ。
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4.5
「わたしたちに許された特別な時間の終わり」「解放区」の太田信吾監督が、取り壊しが決まった“沼影市民プール”の最後の夏を記録したドキュメンタリー。埼玉県さいたま市南区に位置する沼影市民プールは、“海なき市にプールを”という市民の願いによって1971年に誕生し、“沼プー”の愛称で親しまれ長きにわたって多くの老若男女に利用されてきた。しかし2022年、さいたま市によって解体が決まり、存続を求める10,000名以上の署名が集まったものの、進み始めた計画が止ることはなかった。本作は、そんな沼プーの喪失を複雑な思いで受け止めていく利用者たちの姿を通して、沼プーが地域住民に果たしてきた役割の大きさを浮かび上がらせていくとともに、再開発を巡る負の側面にも光を当てていく。(allcinema)
1件のレビュー
海なき市にプールをという市民の夢から生まれて52年、600万人を迎えてきた沼影市民プール。さいたま市の突然の解体決定に1万人超が署名で抗議したが、閉館は止まらなかった。太田信吾監督はその最後の49日間に寄り添い、利用者の声と水面の光を丁寧に掬い取る。誰かの夏の記憶が、確かにここにあった。カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭受賞も当然の静かな傑作だ。