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『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒』出演! 人気爆発中の女性コメディアン「アリ・ウォン」のNetflixスタンダップを見逃すな!!

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ライター:#BANGER!!! 編集部
『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒』出演! 人気爆発中の女性コメディアン「アリ・ウォン」のNetflixスタンダップを見逃すな!!
Netflixオリジナル作品「アリ・ウォンの人妻って大変!」独占配信中

いま最もホットなコメディアンは? アリ・ウォンで間違いなし!

ただでさえ憂鬱な状況なのに、せっかくの週末もステイホームで気分が晴れない……という皆さんを超過激なド下ネタで爆笑させてくれるであろうコメディアンを紹介したい。いま全米で大ブレイク中のアジア系アメリカ人コメディアン、アリ・ウォンだ。

2020年4月19日に38歳を迎える彼女、当然ここ日本での知名度はイマイチなわけだが、本国では2010年以降TVシリーズへの出演やアニメ映画の声優を務めるなど、着実にキャリアを積んできた人。映画『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』(2020年3月より公開中)にも出演しているので、特徴的なメガネ姿に見覚えのある人も多いだろう。

そんなアリの爆笑ネタが堪能できるスタンダップコメディを、なんとNetflixが2作も配信中! ということで、まずは当時33歳のアリ(第一子を妊娠中!)が大ブレイクするきっかけにもなったという『アリ・ウォンのオメデタ人生?!』(2016年)から紹介したい。

結婚・妊娠あるあるネタに猛毒を振りかける『アリ・ウォンのオメデタ人生?!』

ゼブラ風のボーダーワンピに身を包んだアリは、なんと妊娠7ヶ月半だという見事なお腹を隠すでもなく堂々とステージに登場。女性にとっては深刻なHPV(性感染症)も「誰もが経験するアレ」とネタにする豪胆さで、そのサバサバとした芸風を印象づける。スタンダップの鉄板である人種ネタも全て自身の経験にもとづいたものだが、ありがちな自虐ネタに陥ることなく軽やかに笑い飛ばす。

Netflixオリジナル作品「アリ・ウォンのオメデタ人生?!」独占配信中

アリの十八番はセックス関連ネタで、中にはホームレスとヤッちゃった話など普通ならドン引き必至なエピソードも。しかし“若気の至り”を振り返る形で心身ともにピッチピチだった自分(を含むヒャッハーな若者)の節操のなさを、現在の自分視点から笑い飛ばす。さらに「夫に毎日弁当を作ってたのは将来への投資」など結婚に対するクレバーな“策略”で笑いをさらう。その夫との“ア○ル”ネタや、『ビッグ・リボウスキ』(1998年)でもおなじみの“着床”ネタは爆(苦)笑必至だ。

Netflixオリジナル作品「アリ・ウォンのオメデタ人生?!」独占配信中

ちょっと心配になるくらい大きなお腹でステージ上をバリバリ動き回り、初経験の“妊娠中あるある”ネタでしんどさに呪詛を飛ばすアリ。そして「フェミニストが余計なことしたせいで女性が本当は有能だってバレちゃったじゃん。専業主婦になってラクしたいのに!」というギリギリなネタの後で、「夫が抱えてた数百万の借金を私が稼いで精算してやったわ!」と喝破。周囲のステレオタイプをディスるのではなく、あくまで自身の経験をもとにコメディアンの本来の武器=ボキャブラリーを最大限に活用した、嫌悪感を感じさせない芸風は見事だ。

ド下ネタに乗せて出産・子育てのツラさを叫ぶ『アリ・ウォンの人妻って大変!』

ヒョウ柄ワンピをまとい、ウータン・クランの「Triumph」のリズムに乗って登場するアリ。2年前の『オメデタ人生』時に授かっていた女の子を無事出産し、第二子を妊娠中の大きなお腹で再び大暴れするのが『アリ・ウォンの人妻って大変!』(2018年)で、“子育てあるある”と“産後あるある”ネタで爆笑をさらう。

Netflixオリジナル作品「アリ・ウォンの人妻って大変!」独占配信中

冒頭から、キレ気味に「私が働いてる間、誰が子守をしてるかって? ……もちろんテレビよ!」というパンチラインが飛び出す本作。母親の視点から、子育ての難しさを“人間たまごっち”と称したかと思えば、「出産なんて、授乳に比べたら大したことない。あれは絶え間ない拷問!」と訴え、あろうことか『レヴェナント:蘇えりし者』(2015年)を例に出し「熊に襲われるディカプリオを観て私の乳首が同情してた!」と秀逸な比喩表現で、またまた爆笑させられてしまう。

Netflixオリジナル作品「アリ・ウォンの人妻って大変!」独占配信中

産後の大変さに加え、帝王切開だった出産時の苦労も振り返りつつ産休の必要性を訴えるアリ。その過程で発生する無意識の性差別ネタを盛り込みながらも、特定の層をディスるのではなく形骸化した事実を揶揄して笑いを取るスタイルが小気味いい。また、「女がすぐに男と寝るのは自尊心の欠如なんかじゃない。その男を尊重してないからよ!」というパンチラインには客席拍手喝采! インテリかつイケメンだという夫よりも、自分のほうが遥かに稼いでいる事実について「こんなはずじゃなかった」と狼狽する姿でも可笑しみを誘う。

後半の畳み掛けるようなク○ニネタはヒドすぎて苦笑が止まらないが、出産~子育てを経て面白さと切実さが倍増したアリのネタは、ぜひ男性にも観ていただきたい面白さだ。そしてアリにハマったら、同じくNetflixオリジナルのアリ主演映画『いつかはマイ・ベイビー』(2019年)を観て、今後さらに活躍するだろう女優としてのアリの魅力も堪能しよう。

『アリ・ウォンのオメデタ人生?!』『アリ・ウォンの人妻って大変!』はNetflixで独占配信中。

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