目がハート形に光る殺人鬼がカップルを襲う… 血飛沫が飛ぶ容赦ない惨劇と恋のときめき スラッシャーとラブコメが融合した異色ホラー『ハートアイズ』
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※本記事の情報は2026年9月30日時点の情報です。最新情報は公式サイトにてご確認ください。
バレンタインデーにカップルを狙う殺人鬼。その標的になったのは、まだ恋人同士でもない男女だった。『ハートアイズ』は、恋が始まるまでの駆け引きに、血みどろの追跡劇を重ねたロマンティック・コメディ兼スラッシャーだ。
主人公アリーを演じるのはオリビア・ホルト。別れた恋人を忘れられず、恋愛に悲観的になっている彼女の前に、メイソン・グッディング演じるジェイが現れる。自信があり、恋にも前向きなジェイとは、愛に対する考え方からかみ合わない。ところが、元恋人の前で見栄を張ったキスをきっかけに、2人は殺人鬼からカップルと見なされてしまう。命を守るためには、付き合っていないと訴えなければならない。その一方で、互いへの気持ちは動き始める。
この関係を支えているのが、ホルトとグッディングの相性だ。恋愛映画でおなじみの展開を踏まえながらも、2人が結ばれるのかどうかを気にさせる魅力がある。惨劇の合間にときめきが生まれ、恋愛への皮肉にも愛嬌が残る。恋を信じられないアリーと、信じようとするジェイのやり取りが、逃走劇に恋愛の軸を通している。
ラブコメ部分そのものも面白く、殺人場面がなくても、観客を引き込み、笑わせる恋愛映画としても成立している。温かな恋の物語にホラーが割り込むことで、2人の関係を応援する気持ちと、危機を見守る緊張感が同時に生まれる。
もちろん、スラッシャーとしても容赦はない。赤く光るハート型の目を備えたマスクは、ひと目で印象に残る。殺人鬼は機械や身近な道具、ナイフを使い、追われる側も周囲にあるものを生かして抵抗する。独創的で、ばかばかしくもある殺害場面を重ねながら、暴力の勢いに笑いを差し込む。その切り替えのタイミングとテンポも、評価されたポイントだ。
恋愛映画とホラー映画の定番を分かったうえで遊ぶ姿勢も、作品の持ち味になっている。ラブコメのお約束と残酷な殺人場面が意外なほどよくかみ合い、自己言及的なギャグと軽快な展開が愛嬌を生んでいる。
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