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MCUの「リブート失敗」の理由を考察! 伝説の“吸血鬼ヒーロー”を生んだ『ブレイド』3部作がTV放送中

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ライター:#BANGER!!! 編集部
MCUの「リブート失敗」の理由を考察! 伝説の“吸血鬼ヒーロー”を生んだ『ブレイド』3部作がTV放送中
『ブレイド』© 1998 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.
『ブレイド2』© New Line Productions, Inc.
『ブレイド3』© MMIV New Line Productions, Inc. All rights reserved.

吸血鬼アクション『ブレイド』シリーズの魅力

人間と吸血鬼の混血として生まれたマーベルコミック発のヒーローを描いた映画『ブレイド』シリーズ。過激なR指定アクションと黒を基調としたスタイリッシュな世界観で、90~00年代にかけて一世を風靡した。

『ブレイド』© 1998 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.

血のシャワーが降り注ぐ冒頭の地下クラブでの惨劇など、過激でソリッドなヴィジュアルと斬新な世界観でシリーズの基礎を築いたのが、記念すべき1作目『ブレイド』(1998年/監督:スティーヴン・ノリントン)。ウェズリー・スナイプスが主人公ブレイドを演じ、彼の代名詞的作品となる。共演もスティーヴン・ドーフやウド・キアら豪華。

続く『ブレイド2』(2002年/監督:ギレルモ・デル・トロ)は異形の変種吸血鬼、死神族“リーパーズ”の登場により、デル・トロ特有のダークファンタジー要素とクリーチャー造形が炸裂。キャストもノーマン・リーダスにロン・パールマン 、ルーク・ゴス、ドニー・イェンなどジャンル映画ファン大歓喜のメンツで、シリーズ屈指の傑作と評価が高い。

そして前2作の脚本を手がけたデヴィッド・S・ゴイヤーがメガホンを執った『ブレイド3』(2004年)では、“吸血鬼の始祖”との決戦が描かれる。いまやデッドプールとしてお馴染みのライアン・レイノルズや、ジェシカ・ビール演じる人間側の吸血鬼ハンターも参戦し、アクション映画としてのスケール感を拡大した。

本作のサントラにはニュー・オーダー(Remix)やザ・クリスタル・メソッド、サイプレス・ヒル、モーブ・ディープ、プロディジーといった超豪華アーティストが参加し、90〜00年代のテクノ/エレクトロニカとヒップホップムーブメントを象徴する一枚として人気が高い。

マハーシャラ・アリ主演で大いに盛り上がったはずが…リブート版の顛末

2019年、名優マハーシャラ・アリ主演でMCU版『ブレイド』の製作が発表。しかし、このリブート計画は監督や脚本家の相次ぐ降板を経て長年“開発地獄”に陥ってしまう。そして2026年7月末から8月にかけて、アリの降板とともに映画化企画の事実上の頓挫が判明した。

本作は制作段階で監督の離脱が相次ぎ、脚本家も多士済々が起用されては交替を繰り返していた。衣裳デザイナーらの証言によれば、一時は1920年代や70年代を舞台にする時代劇案が出されるなど、プロット自体が二転三転して迷走を極めていたという。

アリは長い沈黙を破り、「もし彼らが本気で映画を作る気なら、僕たちはすでに完成させていた」とスタジオ側の熱量不足を示唆。制作陣との方向性のズレや脚本変更が何度も重ねられた結果、一度も本格的な撮影に入ることなく企画は消滅を迎えた。

この無念の決断に対し、マーベル・スタジオ社長のケヴィン・ファイギも失望と落胆を表明している。長年にわたり企画の再建を模索してきたファイギだったが、ブレイドというキャラクターが持つ独自のダークな世界観と、MCUの既存枠組みとの融合の難しさを認めざるを得なかったようだ。スタジオのトップ自らが失敗を受け止めるという、異例の事態となっている。

ファイギらは「ブレイドというアイコンに対して不完全な作品を妥協してリリースするくらいなら、一度立ち止まる判断をする方が誠実である」という苦渋の決断を下したとされている。無理やりファミリー向けの枠組み(PG-13)へ押し込めたり、安易な内容で世に出したりすることを避けことにかんしては賢明な判断といえるだろう。

 

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『ブレイド』の魅力をオリジナル版3作の一挙TV放送で再確認!

今回の頓挫は、決してファンや世間がリブート版に冷ややかだったからではない。むしろアカデミー賞受賞俳優であるマハーシャラ・アリの抜擢もあって、ファンの期待値は非常に高かった。

それにもかかわらず実現に至らなかった背景には、1998年のオリジナル版が確立した「完成された世界観」ゆえのハードルの高さもあっただろう。ウェズリー・スナイプスの圧倒的殺陣、エレクトロサウンド、過激なR指定アクションという要素が完璧に噛み合った前作を超えるハードルは想像以上に高かったのだ。もちろん“アリ主演”のプレッシャーもあっただろうし、完璧さを追い求めるあまり制作が行き詰まってしまったのだと思われる。

『ブレイド2』© New Line Productions, Inc.

ということでオススメしたいのが、現在CS映画専門チャンネル ムービープラスで放送中の、オリジナル3部作だ。リメイク頓挫という衝撃のニュースを踏まえ、なぜ本作を超えることができないのか、その代えがたい魅力を改めてTVの前で体感したい。

『ブレイド3』© MMIV New Line Productions, Inc. All rights reserved.

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