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【海外映画】9月4~5日公開の注目7作!『ヒンド・ラジャブの声』、『零下五十度の抑留者』、『100万カットの記憶』など必見作多数【2026 新作 おすすめ】

【海外映画】9月4~5日公開の注目7作!『ヒンド・ラジャブの声』、『零下五十度の抑留者』、『100万カットの記憶』など必見作多数【2026 新作 おすすめ】
『ヒンド・ラジャブの声』 ©MIME FILMS — TANIT FILMS
『零下五十度の抑留者』 ©多面向影像工作室
『100万カットの記憶』 ©A SoomBe Production

【2026年9月4~5日公開の海外映画7選】

🎞️『バックルームズ』

ある日、自らが営む家具屋の地下から異次元へと迷い込んでしまったクラークは、不条理な世界で怪異に直面する。セラピストのメアリーもまた、彼の行方を追ってバックルームズへと足を踏み入れる。この空間はなぜ存在するのか。ここで一体何が起きているのか。

舞台は、都市伝説とされていた空間“Backrooms”。「ある日突然 “現実世界の裏側”へ外れ落ちてしまったら…?」どこまでも続く黄色い壁紙の部屋、終わりのない廊下。不自然な間取りと、意味を失い床に埋まった設置物。わずかに現実からズレている――そんな出口のない“リミナルスペース”で、観客は“最高密度の不安と恐怖”を体験する。

映画界で、歴史を塗り替える大きな“異変”が起きている。
16歳で発表したYouTube短編動画「The Backrooms (Found Footage)」が伝説となり、17歳で映画化を企画、19歳で撮影をした天才映像クリエイター、ケイン・パーソンズ監督(現21歳)。パーソンズは、全米・世界興収ランキングで1位の映画を生み出した“史上最年少監督”となり歴史的快挙を成し遂げた。

🎞️『ヒンド・ラジャブの声』

2024年1月29日。人道支援組織「赤新月社」のスタッフは緊急電話を受けた。 パレスチナ・ガザ地区で6歳の少女が助けを求めている。 スタッフたちは少女との通話を繋ぎ止めながら、救出するためにあらゆる手を尽くす……。

少女の名前はヒンド・ラジャブ。

監督はアカデミー賞に3度ノミネートされた実績を持つ秀英カウテール・ベン・ハニア。フィクションとドキュメンタリーを行き交い唯一無二の表現をするハニア監督は、当時ニュースやSNSで世界中に拡散されていた“ヒンドの声”を聞いたことをきっかけに映画化を決意。保管されていた実際の音声記録や現地の映像を使用し、極限までリアリティーを追求した物語を構築した。

第82回ヴェネチア映画祭では史上最長となる23分のスタンディングオベーションで迎えられ、銀獅子賞を含む驚異の8冠を達成し、アカデミー賞では国際長編映画賞にノミネートを果たすなど世界中の映画祭を席巻。ブラッド・ピット、ホアキン・フェニックス、ルーニー・マーラなどの多くの映画人たちが監督の想いに賛同し、プロデューサーに名乗りを挙げている。

その日、一人の少女の“叫び”に懸命に向き合っていた人たちの奮闘や苦悩を、圧倒的な緊迫感で描き出し観る者の心を掴んで離さない、魂が震える衝撃作。

🎞️『ハルバーシュタットの埋蔵金』

東西統一を目前に控えた旧東ドイツで実際に起きた紙幣盗難事件を基にしたヒューマン・コメディ。1990年7月1日の紙幣・通貨統一を前に、旧東ドイツ政府はまもなく価値を失う総重量400トンに及ぶ東ドイツマルク紙幣を、旧西ドイツとの国境に近いハルバーシュタットの地下坑道に秘密裏に廃棄処分した。ところが、その坑道から大量の札束を持ち出した者がいたことが2001年に明らかになったのだ。一体誰が、どうやって、どれほどの紙幣を盗み出したのか――。

「ベルリンの壁」崩壊から8か月後の1990年夏、東ドイツの田舎町・ハルバーシュタット。失業中の夫婦ローベルト(マックス・リーメルト)とマーレン(ザンドラ・ヒュラー)、彼らの幼なじみフォルカー(ロナルト・ツェアフェルト)の3人は、軍の地下坑道に忍び込み、秘かに廃棄された数百万マルクもの東ドイツ紙幣を発見、大量の札束を持ち帰った。

折しも東西ドイツの通貨統合が決まり、まもなく紙切れと化してしまう東ドイツマルク――その西ドイツマルクへの両替期限まであと3日。彼らは近隣住民たちを巻き込み、持ち帰った札束で西側からやって来るセールスマンたちから家電、食品、生活用品を山ほど買っては西側で転売し、西ドイツマルク札に替えていく。思いがけない好景気に田舎町はお祭り騒ぎに沸くが……。

🎞️『戦場0地点』

前作『マリウポリの20日間』で、戦争によって日常が奪われていく現実を伝えたミスティスラフ・チェルノフ監督。アカデミー受賞後、監督は再びウクライナへ戻り、戦争が現在進行形で続く戦地最前線へと向かった――。

2023年、ウクライナ軍第3強襲旅団の小隊に同行し、ロシアに占領されたドネツク州・アンドリーウカ村の奪還作戦の様子を記録した本作は、ニュース映像や文字だけでは決して伝わらない戦場の現実を突きつける。映像のほとんどは、兵士たちのヘルメットカメラやドローンによって撮影されたもので、観客は彼らとともに、アンドリーウカ村までのわずか2000メートルを進むことになる。

実際の眼の前に広がる戦闘映像は、かつてない臨場感に満ちている。冗談を交わし、煙草を吸い、家族や未来について語る若い兵士たち。そして、その直後に訪れる死。チェルノフ監督は、戦争が始まる前に、私たちと変わらない日常を生きていたひとりの人間として彼らを見つめ続ける。

激しい銃撃戦、ドローンによる襲撃、絶え間なく降り注ぐ砲弾、そして荒廃した大地に横たわる亡骸――。戦争とは何か。そこでは何を失い、何のために戦うのか。その答えが、この映画には刻まれている。

🎞️『グルスポングの奇跡』

スウェーデン在住の妹カーリを訪ねていたマイは、遊園地の乗り物で事故に遭ってしまう。怪我の療養中、気分転換にと2人はスウェーデンの小さな町グルスポングで家を探し始める。理想の家を見つけた2人は、売主の女性オーウラグと対面した瞬間、息を呑む。彼女は、何年も前に自ら命を絶った姉リータに瓜二つだったのだ。

やがて、オーウラグはマイとカーリの異母姉妹であり、リータの双子の姉であることが判明する。1940年代、ナチス・ドイツ占領下のノルウェーでは、双子は人体実験の対象として狙われる危険があり、オーウラグはその運命から逃れるために誕生時に“死亡”と偽られ、別の家族に託されたのであった。

奇跡の再会に酔いしれたのも束の間、家族の間にはやがて軋みが生まれ、封印されてきた痛ましい真実が少しずつ明らかになっていく。この出会いは、3人の人生だけでなく、亡きリータの死の真相までも揺るがしていくのだった。

これまで女性の視点から社会や人間関係を見つめる作品を数多く手がけてきたマリア・フレデリクソン監督の、待望の長編デビュー作。

家探しの途中、“神の啓示”のような絵画を見つけたノルウェー人姉妹が、偶然、亡き姉に瓜二つの女性と出会う。さらに奇跡のような偶然が重なり、姉妹はこの出来事を記録に残すため、フレデリクソン監督に「映画にしてほしい」と依頼したことから、本作の制作が始まった。

スウェーデンとノルウェーの国境を越えて紡がれる再会の記録は、やがて信仰と血縁、そして「真実とは何か」という根源的な問いへと発展していく。ドキュメンタリーでありながらスリラーのように緻密で、痛切に人間的。 偶然の出会いが“奇跡”へ、そして“混乱”へと変わっていき、観る者は現実と虚構の境界を見失っていく ─ 。

🎬️『零下五十度の抑留者』

家族にも明かされず、凍てついたままの記憶――

1945年、第二次世界大戦の終結とともに、日本軍として戦地へ送られていた多くの台湾人兵士たちの運命は大きく引き裂かれた。当時、およそ20万人の台湾人が日本兵として戦争に動員され、そのうちの一部は終戦後にソ連軍の捕虜となり、極寒のシベリアへ送られた。

約60万人の旧日本軍兵士や民間人がソ連によってシベリアや中央アジア各地の収容所に連行され、鉄道建設、伐採、鉱山開発などの過酷な労働を強いられ、飢えと氷点下の寒さでおよそ6万人の命が失われた「シベリア抑留」。 その歴史の中で「台湾人捕虜」の存在は長く見過ごされ、現在に至るまで正確な人数は分かっていない。

日本人として戦い、孤独の中で生き延びた彼らの体験は、敗戦により日本が台湾を放棄したため日本国籍を失い、複雑なアイデンティティの狭間で、長く沈黙の中に置き去りにされてきた。

国境を越え、世代を超えて、戦争の影が遺した真実と向き合う

本作には、現在確認されている唯一の生存者・呉正男をはじめとする台湾出身の元日本兵・許敏信、陳以文、そして、彼らが抱え続けた“空白の記憶”を知ろうとする子どもたち、孫たちの姿がある。「なぜ、戦争のことを語らなかったのか。なぜ、帰還後も苦しみ続けていたのか」。

監督・許明淳(コー・ビンスン)はシベリア鉄道に乗り、彼らの帰還までの道を辿っていく。また台湾、日本を巡り、残された写真や手紙、録音テープ、そして断片的な記憶を丹念に拾い集め、沈黙の奥に封じ込められた感情を掘り起こしていく。旅の果てに浮かび上がるのは、時代に翻弄されながらも確かに存在した一人ひとりの人生。「わたしたちは、一体何者だったのか」。

本作はこれまで語られることのなかった声に静かに耳を傾ける。戦後81年を経た今、三世代にわたり続いてきたいくつもの傷跡と向き合うために――。

🎞️『100万カットの記憶』

あの日から60年――激動の韓国を目撃してきた日本人がいた

東京のとある住宅の暗室で一枚の写真が静かに浮かび上がる。
その写真は1964年のあの日の韓国、激動の歴史のただ中へと私たちを導く。

​水俣病の記録で知られる報道写真家・桑原史成は、27歳で初めて韓国を訪れて以来、60年にわたり清渓川、米軍基地周辺のキャンプタウン、ベトナム戦争への派兵、民主化運動の爆発的な拡大など、激動の韓国現代史を、人生をかけて撮り続けてきた。

そこには血と汗と涙で染まった韓国人の熾烈で壮大なドラマが写り、刻まれている。

時には罵声を浴び、そして入国を拒まれてもなお、彼が韓国の地でシャッターを切り続けてきた理由は何だったのか。
そして、韓国での出会いから日本に移り住み、ずっと寄り添ってきた妻・和子の史成への想いも交差する。

高齢となった今、これが最後になるかもしれない旅へと向かい、写真にある「顔」を訪ねる。
​水俣、ソウル、ハノイ、平壌などでこれまで撮影された約 100 万カットの中から厳選された力強い写真の数々とその生き様を通して、写真とは何か、記録とは誰のためにあるのかを静かに問いかけるドキュメンタリーが誕生した。

我々は歴史の生き証人と、同じ視線に立つ。

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