佐野広実による小説「シャドウワーク」(講談社文庫)が映画化。映画『シャドウワーク』が、9月25日(金)より公開される。このたび、W主演を務める吉岡里帆と奈緒の新場面写真とコメントが解禁となった。
佐野広実の人気小説が映画化
主人公の紀子を演じるのは、『正体』で「第48 回日本アカデミー賞」最優秀助演女優賞など多くの演技賞を受賞し、現在はNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」で主人公の妻・慶を好演している吉岡里帆。もう一人の主役・薫には東京ドラマアウォード2025主演女優賞を受賞し「東京サラダボウル」を始め映画・ドラマ・舞台など多岐にわたり唯一無二の存在感を放つ奈緒。幅広い作品で多様な人物を生き抜いてきた二人が初の映画ダブル主演を果たし、本作では覚悟と揺らぎ、爆発寸前の緊張感を体現している。共演は、風吹ジュン、美保純、酒井若菜、ファーストサマーウイカ、佐月絵美、北村匠海、原嘉孝(timelesz)、清水尚弥ら独自の世界観を確立する俳優たち。監督は『君は永遠にそいつらより若い』の𠮷野竜平が務め、善悪では語れない社会の歪みに鋭く切り込む。
海の近くに建つ一軒の日本家屋。配偶者や親から暴力を受けた女性たちを匿うシェルター<おうち>だ。一見穏やかなその場所では、日常と同じ手つきで、“あること”が行われている ——完璧に考え抜かれた方法で。その連帯はいつしか境界を越えていく。女たちのサバイブクライムサスペンスがいま静かに動き出す。
©︎2026「シャドウワーク」製作委員会
場面写真には、それぞれ異なる苦悩を抱えながら極限状態に置かれた紀子(吉岡里帆)と薫(奈緒)の、張り詰めた感情が映し出されている。何かに怯え、苦悶の表情を浮かべる紀子。一転して鋭い眼差しを見せる姿からは、その内面の変化が垣間見える。
一方、酒で孤独を紛らわせる私生活を覗かせる薫と、事件を追う刑事としての緊迫した表情。相反する一面からは内に秘めた葛藤が浮かび上がる。紀子と薫、それぞれの姿が、複雑に揺れ動く心情と一筋縄ではいかない物語の行方を予感させる。
©︎2026「シャドウワーク」製作委員会
©︎2026「シャドウワーク」製作委員会
紀子/吉岡里帆
TVドラマ・映画・舞台などで幅広く活躍し、現在絶賛放送中の「豊臣兄弟!」(26)でNHK大河ドラマ初出演でも大きな話題となった吉岡里帆。着実にキャリアを積み続ける彼女が本作で演じるのは、夫からの日常的な暴力から逃げるように身を隠しながらも、今もなお、その執拗な影に怯えて暮らす主人公・紀子。吉岡は本作の役作りにあたり、猫背を意識し、常に心身が萎縮しているかのような佇まいを徹底。痛々しいほどのリアルさと繊細な表情変化で、紀子というキャラクターに魂を吹き込んだ。
吉岡は本作について「人の感情ってこんなに揺れ動くんだと、観ている側も一緒に感情が動いて忘れられない体験になると思います。 “一番最悪な時こそ強くなるきっかけがある”と、とても前向きなメッセージが込められている作品になりました」と作品に込めた思いを明かしている。
薫/奈緒
NHK連続テレビ小説「半分、青い。」(18)でヒロインの親友役を演じ、その後もドラマ、映画と主演作が続くなど、表現の幅を広げ続ける奈緒が演じるのは、警察という男性社会で強く生きようともがく優秀な刑事でもう一人の主人公・薫。
しかし、職務に妥協を許さず正義感の強い彼女もまた、紀子と同様に、同業である刑事の夫からの暴力に怯える一人の被害者だった――。ある事件の捜査線上に浮かび上がった<おうち>の存在に、同じ傷を持つ者としての共感と、真実を追う刑事としての使命感との間で揺れ動く。奈緒はこれまでの自身のイメージを覆すトーンの低い声で、細部にまで徹底的にこだわり抜いた、シリアスかつ緊迫感あふれる圧巻の演技で、俳優として新たな新境地を切り拓いている。
奈緒は、「後半にかけて<おうち>パートと薫パートがだんだん交差していくところが、撮影をしていても面白かったです。観終わった後に大声を出したくなるような、みんなの心が解放されるような映画になってほしいと思います」と撮影を振り返り、本作への期待を込めた。
『シャドウワーク』は9月25日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国公開