私たちが毎日片時も離さず、寝る直前まで見つめ続ける「スマホ」。『この夏の星を見る』でコロナ禍における“つながり”を描いた山元環監督が、今度は“つながり”そのものの恐怖を描き出す、「学校」を舞台にした新作オリジナルホラー映画『呪いのスマホ』が、11月13日(金)より公開される。このたび、主要キャスト陣が発表され、特報映像とティザービジュアルが解禁となった。
なお本作は、7月2日(木)~7月12日(日)まで韓国・富川市で開催される「第30回プチョン国際ファンタスティック映画祭」Bucheon Choice: World部門(国際長編コンペティション部門)への正式出品&ワールドプレミア上映が決定している。
この呪いは、私たちをいつも“見ている”
卒業制作『ゴロン、バタン、キュー』がPFFアワード2015で審査員特別賞を受賞、さらに若手映画監督育成プロジェクト(ndjc2018)に選出されるなど、早くから映画界の注目を集めてきた新鋭・山元環監督。2025年、中高生のコロナ禍での純真な青い春を瑞々しく切り取った映画『この夏の星を見る』で商業長編デビューを果たすと、約1年に渡るロングランを記録し、「第17回TAMA映画賞」で最優秀新進監督賞、「第39回高崎映画祭」で新進監督グランプリを受賞した。
高校生たちが旧校舎で拾った、一台のスマホ。画面に流れる“不気味な動画”を目撃した彼らの元に、差出人不明の“死の通知”が届き始める。そして一人、また一人と、デジタル呪物【呪いのスマホ】によって無残に殺されていく——。
本作の主演・榊ユラ役を演じるのは、早瀬憩。『違国日記』(24)や『あのコはだぁれ?』(24)での圧倒的な演技で、「第67回ブルーリボン賞」新人賞および「第16回TAMA映画賞」最優秀新進女優賞をダブル受賞。さらに、フジテレビ月9ドラマ「サバ缶、宇宙へ行く」(26)での好演や、8月にヒロインを務める中野量太監督作『私はあなたを知らない、』(26)の公開も控える、今最も邦画界から愛される若手実力派。山元監督作品へは『この夏の星を見る』以来2度目の出演となり、瑞々しい少女から一転、本作で恐怖に顔を歪ませるヒロインを演じ、映画単独初主演という大きな挑戦に身を投じる。さらに共演陣には、『ハピネス』(24)での初主演、ドラマ「御上先生」(25/TBS)での鮮烈な好演も記憶に新しい若き才能。本作では、崩壊していく平穏の中で正義感を捨てずに立ち向おうとするリーダー的存在・日下部理恩役の窪塚愛流。「第39回少年の主張全国大会」文部科学大臣賞受賞を経て、ジュノン・スーパーボーイ・コンテストにてDDセルフプロデュース賞を受賞。「可愛すぎるジュノンボーイ」として脚光を浴びる。NHK Eテレ「虹クロ」MC、美容本出版など、唯一無二のカリスマ性と彩りを放つ美しきアイコン。今作がファン待望のホラー初出演となり、独自の空気感で篠宮かおる役を演じる井手上漠。こねこフィルムの『最強の女』シリーズでバズり、『仮面ライダー』シリーズでも熱い注目を集める。
繊細な感情の揺らぎから、狂気を孕んだ強烈なキャラクターまで自在に演じ分ける風見千明役の坂巻有紗。ドラマ「最高の教師 1年後、私は生徒に◾️された」(23/NTV)、「3000万」(24/NHK)などで異彩を放つ実力派。山元組へは前作に続き2度目の参加となり、監督からの厚い信頼のもと、極限の緊迫感を体現する高月颯馬役の萩原護。BALLISTIK BOYZ from EXILE TRIBEのメンバーとして国内外で狂熱を生み出す。高い身体能力と存在感で、死への恐怖に直面するリアルな人間の弱さを表現する鳥越流星役の砂田将宏。ABEMA「今日、好きになりました。」で同世代から圧倒的な支持を集める最旬のミューズ。紫今「魔性の女A」やAKASAKI「アクション」などのMVに多数出演し、本作で映画初出演を果たす平松想乃らが結集した。
特報映像は、スマートフォンのバイブ音を模した、耳の奥を這う不穏な重低音と不快な振動が執拗に鳴り響く中、静かに幕を開ける。画面が蜘蛛の巣のようにバキバキに割れた1台の古いスマートフォン。鳴り響くバイブ音に続き、何かを察したようにカメラを鋭く見つめるユラ(早瀬)の姿。そして、怯える生徒たちの表情が次々と映し出され、逃れられない破滅のカウントダウンが始まる。「誰?」という囁きと共に、液晶から放たれる不気味なノイズ。暗闇の中、スマホのライトだけを頼りに恐怖に瞳を凍りつかせる高校生たちや、迫り来る何かから逃れるように廊下を猛スピードで逃げ惑う緊迫のカットがノンストップで展開されていく。
さらに、その極限状態のなかで、必死につながろうとする手と手のカットに重なるのは、血のような赤で浮かび上がる「〈拒否〉できない。」という絶望的な宣告。激しく燃え盛る業火の向こうから見つめる生徒たち、そして何かに気づき絶叫する顔がフラッシュバックする。映像の終盤、静まり返った暗闇のなか、床に落ちたスマホへと吸い寄せられるように膝をつき、手を伸ばすユラの前に、音もなく静かに佇む“足元”が——。
身近なデバイスからドクドクと溢れ出る恐怖と、観る者の五感を内側から破壊するような音響が完全に融合し、一瞬たりとも呼吸を許さないおぞましき30秒となっている。
©「呪いのスマホ」製作委員会
デジタル呪物【呪いのスマホ】から決して逃れることのできない恐怖と絶望を暗示する、不気味かつスタイリッシュなティザービジュアル6種も解禁。スマホ画面の向こう側から、ユラが虚ろな瞳でこちらをじっと見つめ返す、精神を侵食するような「ユラフォーカス」。さらに、日常の風景の中に潜む異常さを、美しくも残酷に、悪趣味なほどスタイリッシュに切り取った「死体シリーズ」5点。静かなプールに浮かぶ冷たい生徒の影、赤黒く炎上する肉体、校舎の屋上から虚空へ転落するまさにその瞬間など、凄惨な結末を暗示するショッキングな光景の数々。そこには、現代を生きる若者たちのリアルな心の叫びを切り取った不穏なコピーがそれぞれ添えられ、見る者の胸に逃げ場のない不快感を植え付ける。
<コメント>
山元環(監督・脚本)
星を見るためにオンラインで繋がった高校生たちの青春映画『この夏の星を見る』から一転、今作ではスマホによって繋がった高校生たちが恐怖の底に引きずり込まれていく。
いくつもの自分を使い分けなければコミュニケーションが成立しない時代。
情報、感情、記憶、人間関係——スマホは無自覚に、機能的に、連鎖的に繋げてくる。
拒否するか、受け入れるか。僕たちは絶えず誰かの視線に晒されている。
もしそう感じるなら、いつの間にかポケットに忍び込んだスマホに、もう呪われているかもしれません。
早瀬憩(榊ユラ役)
主演を務めさせて頂きました、榊ユラ役の早瀬憩です。信頼する山元環監督のもと、山元組のスタッフの皆さん、尊敬するキャストの皆さんと一緒に、新しいホラーを楽しみながら撮影することができました。撮影時とは裏腹に、初めて完成した作品を見た時は、まるで自分の身に襲いかかってくるような恐怖の連続で、心臓のバクバクが止まらなかったです。身近なスマホを通して巻き起こる様々な恐怖…皆様にもぜひ!大きなスクリーンで、あの恐怖を味わって頂きたいです。
窪塚愛流(日下部理恩役)
僕が演じた理恩は真面目で正義感が強くキャストの中ではリーダー的存在です。普段は決して問題を起こさない生徒ですが、ある出来事をきっかけに、校内で起きる不可解な出来事に巻き込まれてしまいます。僕が個人的に『呪いのスマホ』で好きな所は、キャスト全員が個性的で魅力的な役を演じ切っている所です。これまでのホラー映画とは全く異なる驚きと恐怖が詰まっていると思います。僕らが本気で臨んだ作品を是非観て頂きたいです。
井手上漠(篠宮かおる役)
私が演じたかおるは、どこか孤高で独特な空気を纏った人物です。強い信念を持ち「放っておけない誰か」の前では素直になれる人なのだと感じ、一つひとつの感情を大切に表現しました。ホラーに惹かれる理由は、恐怖そのものではなくその先で自分の心と出会えるからなのかもしれません。この作品は、そんな人間の孤独や揺らぎを美しく映し出します。ぜひ劇場で、その余韻を受け取って頂きたいです。
坂巻有紗(風見千明役)
皆様こんにちは!千明役を演じました坂巻有紗です。ホラー映画をこよなく愛し、普段からホラーに浸っている私ですが、『呪いのスマホ』を観た後は、衝撃を受けすぎて数十分現実世界に戻って来れなかったです笑
山元監督の技量に息を呑んでばかりの数時間でした。とてつもなくホラーを感じられる、そんな映画になってます!臨場感溢れる音楽にも注目して欲しいです。ぜひ楽しんで存分にホラーに溺れてください!
萩原護(高月颯馬役)
『この夏の星を見る』に続き、山元組に参加させていただきました。山元環監督のエネルギーに背中を押していただきながら、とても良い雰囲気の中で撮影が進み、のびのびと演じることができました。幅広い世代の方々に楽しんでいただける作品になってほしいと願いつつ、特に私よりも下の世代の方々にこの作品がどう映るのか気になっています。
ぜひ劇場でご覧いただけると嬉しいです。
砂田将宏(林流星役)
この度映画『呪いのスマホ』で林流星役を演じさせていただきました砂田将宏です。昔からビビリで怖いものも苦手でホラー映画も1人じゃ絶対に観ることができないタイプなのですが自分が出演する側だったら大丈夫かなと思い、撮影に挑みました!
喧嘩っ早い筋トレバカな役ですが、かなり体を張って撮影したシーンも沢山ありますので筋肉と表情、そして体の不気味な動きとかにも注目して観てほしいです!僕はもうすでに完成品を観させていただきましたが、先の展開を知っているのに目つぶってしまうくらい怖かったです!笑でもただ怖いだけじゃなく、そこに感動や美しさがある素敵な作品になっています!沢山の方に届くことを願っています。
平松想乃(花井琴葉役)
花井琴葉役の平松想乃です。私は初めての映画撮影でしたが、初めての作品が今作で本当に良かったです。撮影中はもちろん、完成した映画を観た時にも、その緻密な演出と世界観に、私自身、新しい衝撃を何度も受けました。この映画に込められているメッセージ性と、沢山の点を辿って結びついていくストーリー、そして、登場人物の個性的なキャラクターにも注目しながら見ていただけたら嬉しいです。ぜひ劇場で、この「ホラー」に没入してください。
『呪いのスマホ』は11月13日(金)より全国公開