“韓国恋愛映画の新たな傑作”はこうして生まれた!キム・ドヨン監督が語る『サヨナラの引力』制作秘話
青春時代を輝かせた忘れられない恋と人生の選択を描く韓国映画『サヨナラの引力』が、7月3日(金)より公開される。このたび、キム・ドヨン監督のインタビューが到着した。
韓国3週連続No.1&動員260万人突破!
本作は、2025年の大晦日に韓国で公開され、公開2週目以降に口コミで順位を伸ばし、3週連続で週末興行ランキング1位を記録。観客動員260万人を突破し、恋愛映画の金字塔『私の頭の中の消しゴム』の韓国動員を上回る成績を収めた。「まるで二人と恋をし、別れを経験したかのよう——記憶を揺さぶる、完成度の高いロマンス」「ク・ギョファン×ムン・ガヨン、胸が締めつけられるほどリアルな恋愛」といった評価が相次ぎ、多くの観客の共感を集め、ロングランヒットとなった。
地方からソウルへ上京し夢を抱いた大学生のウノとジョンウォン。かつて深く愛し合いながらも別れを選んだ二人が、10年ぶりの再会を機に思い出をたどる。不器用ながらも誠実な工学部生ウノを演じるのは、ドラマ「D.P.-脱走兵追跡官-」「寄生獣 ーザ・グレイー」に出演し、昨年日本で公開された映画『脱走』で強烈な印象を残した実力派俳優ク・ギョファン。厳しい現実の中で建築家を目指すジョンウォン役には、「女神降臨」で人気を博したムン・ガヨン。本作でジョンウォンの成長と葛藤を繊細に表現した演技が高く評価され、韓国のゴールデングローブ賞とも称される「第62回百想芸術大賞」(映画部門)最優秀演技賞(女性)を受賞した。そして、『82年生まれ、キム・ジヨン』のキム・ドヨン監督が感情の機微を丁寧にすくいとり、心揺さぶる美しいシーンを重ね、新たな恋愛映画の傑作を誕生させた。
キム・ドヨン監督インタビューから紐解く、新たな恋愛映画の傑作が生まれた理由
韓国では公開後、口コミによって観客が増え、3週連続で週末興行ランキング1位を記録。監督自身も、この作品が多くの観客に支持された理由として、誰もが経験する忘れられない恋への共感に加え、青春時代の夢や挫折を描いた普遍性、2008年から現在に至る韓国社会の変化を背景にした時代性、そして主演を務めたク・ギョファンとムン・ガヨンのリアルな演技があったと振り返る。
■原作への敬意と、韓国版としての視点
原作は、中国で大ヒットした映画『僕らの先にある道』。キム・ドヨン監督は、リメイクを手がけるうえで、「愛し合っていたのに別れなければならなかった二人」という普遍的な感情に強く惹かれたと振り返る。また、夢と現実の狭間で揺れ動く若者たちの姿が韓国社会にも自然に重なると感じたことが、本作を韓国版として描こうと思った理由の一つだったという。「もしあの時、違う選択をしていたら」という誰もが抱く後悔や未練も、本作の大きな魅力だと語った。
韓国版を手がけるにあたり、キム・ドヨン監督が大切にしたのは、恋愛そのものだけではない。恋愛は個人の感情である一方で、人は社会の中で生きており、その影響を受けざるを得ない。2008年という時代設定には、夢を追う若者たちが現実の壁にぶつかりながら、それでも誰かを想い、人生を選び取ろうとする姿を映し出す狙いがあったという。
『サヨナラの引力』© 2025 KC VENTURES CO., LTD AND K WAVE MEDIA LTD ALL RIGHTS RESERVED.
■ジョンウォンに託した女性像と、ク・ギョファン×ムン・ガヨンが生んだリアリティ
なかでも監督がこだわったのが、ムン・ガヨン演じるジョンウォンの描き方だ。ジョンウォンを単なる“元恋人”ではなく、自分の夢や人生を主体的に生きる女性として描くことに重点を置き、原作とは異なる韓国版ならではのヒロイン像を作り上げていった。初の映画主演に挑んだムン・ガヨンにとっても、本作は新たな一面を見せる挑戦となり、第62回百想芸術大賞 映画部門・最優秀演技賞(女性)を受賞するなど高い評価を受けた。
また、ク・ギョファンとムン・ガヨンのリアルな関係性も、本作の大きな魅力となっている。今作が初共演となった二人は、物語の流れに沿って撮影を進めるなかで少しずつ息を合わせていった。キム・ドヨン監督も二人の解釈に耳を傾けながら、対話を重ねてウノとジョンウォンの関係性を丁寧に積み上げていったという。
『サヨナラの引力』© 2025 KC VENTURES CO., LTD AND K WAVE MEDIA LTD ALL RIGHTS RESERVED.
『サヨナラの引力』は7月3日(金)より全国公開