2017年から「月刊コミックゼノン」で連載を開始、現在はWEB漫画サイト「ゼノン編集部」で連載中の田村茜による漫画「モブ子の恋」(ゼノンコミックス/コアミックス)を風間太樹が実写映画化。W主演に桜田ひよりと木戸大聖を迎えた映画『モブ子の恋』が6月5日(金)より公開される。このたび、最終予告が解禁となった。
脇役どうしが紡ぎ出す、最高純度のラブストーリー
監督は、映画『チア男子!!』(19)で長編映画デビューし、テレビドラマ「silent」(22)、「海のはじまり」(24)、映画『バジーノイズ』(24)を世に送り出してきた風間太樹。人見知りで控えめな性格の女子大生、“モブ子”こと田中信子を演じるのは桜田ひより。2023年公開の『交換ウソ日記』(竹村健太郎監督)での演技が評価され、第47回日本アカデミー賞 新人俳優賞を受賞。近年は、映画『バジーノイズ』(24/風間太樹監督)や『大きな玉ねぎの下で』(25/草野翔吾監督)など、多くの話題作で主演を務める。そして、信子が初めて恋心を寄せるアルバイト先の大学生・入江博基を演じるのは、22年に配信されたNetflixシリーズ「First Love 初恋」で一躍注目を集め、「9ボーダー」(24)、「海のはじまり」(24)、映画『ゆきてかへらぬ』(25)、『WIND BREAKER』(25)など、出演作品が途絶えない木戸大聖。そのほか、早瀬憩、唐田えりか、草川拓弥、荒木飛羽、古舘寛治など、若手からベテランの俳優陣が作品をやさしく彩る。
常に周囲から一歩引いて生きてきた田中信子(桜田ひより)。彼女にとって世界は、自分以外の誰かが輝くための場所だった。そんな彼女の静かな毎日に、同じ場所で働く入江博基(木戸大聖)という小さな、けれど温かい光が差し込む。最終予告では、劇的なドラマではなく、どこまでも些細で、だからこそ胸を締め付ける恋の断片の数々が映し出される。
ガタゴトと揺れる電車のシートで、お互いを意識しながら緊張の面持ちで隣り合う時間。高く積まれた荷物に手を伸ばした瞬間に、偶然触れそうになる指先。夜のファミレスで正面から向き合い、溢れそうになる感情に思わず潤んでしまう瞳。濁りのない真っ直ぐな想いが交錯するその空気感は、まさに「最高純度のラブストーリー」そのものだ。そして、お祭りの提灯が優しく照らす夜道を、戸惑いや葛藤を抱えながらも、相手の手を引いて走り出す瞬間――。言葉を重ね、不器用な日常を積み重ねていくたびに、世界のすみっこにいたはずの二人の輪郭が、少しずつ鮮明になっていく。
しかし、恋はきらめくだけのものではない。相手を大切に想えば想うほど、自分自身の不器用さが浮き彫りになり、傷つくことや離れてしまうことが怖くなる。近づきたいのに一歩が踏み出せなくなるような、誰もが一度は経験したことのある「恋の痛み」が、にしなが書き下ろした主題歌「クローバー」の儚くも優しいメロディーに乗せて、叙情的に綴られる。監督は、「silent」や「海のはじまり」で、登場人物たちの心の機微を誰よりも繊細に描いてきた風間太樹監督。言葉にできない視線の交わし方、触れ合わない手の間に流れる空気感など、風間監督ならではの映像美が、二人の恋の深度をどこまでもリアルに、そしてドラマチックに引き立てる。
©田村茜/コアミックス ©映画「モブ子の恋」製作委員会
『モブ子の恋』は6月5日(金)より全国公開