柄本佑最新主演作、坂⻄未郁初長編監督作『メモリィズ』が、6月12日(金)より公開される。このたび、本予告と本ポスターが解禁となった。
どうかこの瞬間を忘れませんように
撮った写真、撮られた写真。いつか忘れてしまうかもしれないたくさんの記憶が、私たちのアルバムを今日も埋めていく。どうかこの瞬間を忘れませんように。シャッターを押すとき、シェアするとき、私たちはいつも少しだけそう願っている。
雄太が九州の田舎町へとやって来たのは、足を骨折した義父が回復するまで身の回りの世話をするためだった。義父が営む昔ながらの写真館の仕事を手伝いながら、東京にいる妻と娘との間で、スマホで撮った映像を交わす。大きな事件は何も起こらないが、日々の些細な出来事と、その記録と記憶の連なりに、家族の人生という長い時間の存在が、静かに、鮮やかに浮かび上がってくる——。
主役・雄太役には柄本佑。『きみの鳥はうたえる』『素敵なダイナマイトスキャンダル』『火口のふたり』『シン・仮面ライダー』『木挽町のあだ討ち』など多くの主演映画や、2024年NHK大河ドラマ「光る君へ」などで見せてきた揺れる内面の陰影が、本作でも静かな重みを与えている。さらに、雄太の妻・ゆき役に「SHOGUN 将軍」にて国内外で注目を浴び、主演ドラマ「京都人の密かな愉しみ Rouge継承」も記憶に新しい穂志もえか、雄太の義父・誠役に唯一無二の存在感をもつイッセー尾形、家族の大切な記憶を象徴する人物として、「九条の大罪」への出演も話題の香椎由宇が出演。
監督を務めるのは、本作が初の長編作品となる坂⻄未郁。京都芸術大学在学中に映画制作を始め、卒業後は石井裕也監督の助監督や⼟井裕泰監督作のメイキングカメラマンとして映画界で活躍し、今作がついに待望のデビュー作となる。
足を骨折した妻の父・誠(イッセー尾形)を手伝いに、「何かあったらすぐ帰るよ」と、ひとり九州へやってきた雄太(柄本佑)の姿からはじまる予告映像。
誠が営む昔ながらの写真館の仕事を手伝う雄太だが、ふたりの間にはどこかぎこちない空気が漂う。父の世話を雄太に託し、外国人旅行者向けツアーガイドの仕事をしながら東京で娘と生活を続けるゆき(穂志もえか)と雄太は、離れた場所でそれぞれ何気ない日常をスマートフォンで捉える。忘れたくないと思っても、すべての瞬間を覚えておくことはできないから、私たちは今日もシャッターを押す。それは、とめどなく続く家族の記録へとつながっていく——。
本作の象徴的な場面である山焼きを背にした家族写真がおさめられた本ポスターも同時に解禁となった。実際に誠が手に握るシャッターで捉えられた写真であり、ふとした瞬間に記録されたキャストの佇まいにも注目だ。
人はなぜ、日々スマホで写真や映像をそんなにも撮ろうとするのだろう。思い出を残したいからだろうか。そこに写ったその瞬間を、思い出すことができるのは自分だけだとしても。人はなぜ、映画を観るのだろう。映し出されるのは、自分ではない誰かの、現実ではない作られた物語なのに。しかし多くの人たちがその映画を観ることで、同じ記憶を共有できる。そこに流れる時間を多くの人が体験していくことで、自分が永遠の一部であることを感じることができる。小さくて大きな「記憶」に胸が震える映画の力を、『メモリィズ』は力強く映し出す。
『メモリィズ』©︎2026LittleMore
『メモリィズ』は6月12日(金)より新宿ピカデリーほかにて全国公開