「いじめ」「SNSによる風評被害」「地方コミュニティの閉鎖性」など、世界中で問題視されている社会的テーマを題材にした完全オリジナル脚本に、新進気鋭のキャスト陣が挑む映画『シーシュポスたちのまなざし』 が、6月5日(金)より公開される。このたび、ポスタービジュアルが解禁となった。
青春の裏に隠された様々な思惑と衝撃の真実
男性教諭の男子生徒への不適切な行為は、本当にあったのか…!?主人公・黒田真優が在籍する大学では、ドキュメンタリー作品の制作を行う授業があった。真優は、高校時代に男性教諭・新田が男子生徒・野島へ不適切な性的行為をしてしまう不祥事を起こし、週刊誌の記事、当事者の実名を晒すSNSの投稿などから当事者である野島の人生が変わってしまった経験から、その当時を振り返ることをテーマにしたドキュメンタリーの企画案を提出すると採用され、真優がその作品の監督を務めることになる。真優は当事者の野島を放送部の先輩として慕い、好意を抱いていたのだが、野島はその騒動をきっかけに、今までのように学校に来ることがなくなり、普通の生活ができなくなってしまう。そんな事の顛末に対する理不尽さを感じていた真優は、些細なきっかけで噂やSNSの情報などに影響されてしまう集団心理の危うさを検証し、そういった情報社会に警笛を鳴らすような作品を目指すつもりだった…。撮影や取材を進めるにつれ、その騒動を掘り起こすことを地域として歓迎していないことを肌で感じ、徐々に自身の構想通りに取材が進まなくなり、当時真優が知らなかった事実や、忘れてしまっていた騒動に纏わる自身の行為、野島の知らない一面、そして不適切な性的行為を行なった新田と野島の関係を知っていくことになっていくことになる。苦き青春の想い出を遡りながら、知られざる様々な思惑によって隠された過去の事実に遭遇していく—。
主演は、本作にて映画初主演となる俳優、グラビア、アイドルとマルチに活躍する豊田ルナ。噂やSNSなどに大きく影響されてしまう現代社会に警鐘を鳴らすべく、ドキュメンタリー制作に全力で取り組んでいく主人公を、自然体かつ繊細に演じている。豊田演じる真優とドキュメンタリー映像を制作する同級生メンバーで、ことあるごとに真優とぶつかる原口健斗役は「被写界深度」「ウルトラマンZ」などで主演を務めた平野宏周が演じる。そのほか、映画『とりつくしま』の山下航平、短編映画『ツナガル』の髙岡優などフレッシュな若手俳優が多数出演している。
監督・脚本は、ショートフィルム『痣』が「カンヌ国際映画祭」“SHORT FILMS FROM JAPAN 2018”上映、VR実写映画『なぎさにて』が「第52回ロッテルダム国際映画祭」公式上映、「先進映像協会ルミエール・ジャパン・アワード2022」で特別賞を受賞するなど、国内外で高い評価を受ける井上博貴が担当。
ポスタービジュアルの「告発は正義か、暴力か カメラの向こうに、真実はあったのか?」というキャッチコピーの横には、主人公・真優がカメラを持ちながらも視線を窓の外に向け、真実から目を背けたいような自信喪失をしているかのような表情が印象的。過去に起きた告発の真相を確かめるためカメラを手に取り、仲間とともに当事者や関係者への取材を進めていくものの、話を聞くほど証言は食い違い、誰の言葉を信じればよいのかがわからなくなっていく真優の心情が丁寧に表現されているビジュアルになっている。
『シーシュポスたちのまなざし』は6月5日(金)よりシネマート新宿ほか全国公開