BABEL LABEL制作、秋葉恋監督の長編デビュー作『東京逃避行』が、藤井道人プロデュースのもと、3月20日(金)より公開される。このたび、物語の核心を揺さぶる場面写真が一挙解禁となった。
居場所を失った4人の想いと運命が交錯する
本作は、『正体』(24)で「第48回日本アカデミー賞」最優秀監督賞を含む3冠を成し遂げた藤井道人、日本映画界をけん引する俳優・綾野剛が審査員を務めた「第2回東京インディペンデント映画祭」のグランプリ受賞作の長編映画化作品。監督自身が新宿・歌舞伎町で過ごした経験をもとに執筆した完全オリジナル脚本で、物語の舞台は、都の条例により“トー横”が封鎖された後の歌舞伎町。居場所を失った4人の想いと運命が交錯する、たった一夜の逃亡サスペンス。
監督は、7歳より映画製作を始め、「残されたもの、残せるもの、」では高校生映画甲子園にて最優秀監督賞を受賞し、現在BABEL LABELの新レーベル「2045」に所属の2001年生まれの新星・秋葉恋。『正体』「イクサガミ」の監督:藤井道人がプロデュースを務めた。
家庭でも学校でも居場所を失い、憧れと逃避心を抱えて歌舞伎町に来た高校生・飛鳥役を寺本莉緒、田舎を飛び出してトー横で暮らし、界隈から人気を集めているネット小説「東京逃避行」の作者・日和役を池田朱那、トー横に流れ着いた人々を保護し、彼らの心の拠り所となるエド役を綱啓永、エドとともに行動し、トー横の若者たちのリーダー格であるメリオ役を高橋侃が演じ、今最も勢いのある若手俳優が集結した。
©2025 映画「東京逃避行」製作委員会
本作が描き出すのは、眠らない街・歌舞伎町を舞台にした“たった一夜の逃亡劇”。場面写真では、制服姿の飛鳥と、エッジの効いたファッションに身を包んだ日和という、対照的な二人が運命に翻弄されながらも突き進む姿が鮮烈に切り取られている。
歌舞伎町のネオンの下、背後に迫る何かから逃れるように必死に駆け抜ける二人。その躍動感溢れる場面写真からは、本作が持つ息を呑むような緊迫感が伝わってくる。一方で、華やかな街の喧騒とは裏腹に、無機質なコインロッカーの前で力なく座り込む姿や、日和との逃避行に身を投じる瞬間の、震えるような覚悟を宿した飛鳥の表情を切り取った写真。自分を理解してくれる誰かを渇望するような、剥き出しの孤独が横たわる日和の表情を切り取った写真など、キャラクターの心情が伺い知れるカットも解禁となっている。
©2025 映画「東京逃避行」製作委員会
©2025 映画「東京逃避行」製作委員会
©2025 映画「東京逃避行」製作委員会
©2025 映画「東京逃避行」製作委員会
本作の核となる二人について、秋葉監督は「体験する飛鳥」と「選択する日和」という対照的な姿を明かした。飛鳥役と日和役はオーディションで選ばれたのだが、寺本莉緒が演じる飛鳥については、「理想と現実に直面しながらも、日和と共に街を駆け抜ける人物。純粋な逃亡劇の中で素直なリアクションをしつつ、自分の芯をぶらさずに日和を連れ出さなければならない」と飛鳥について話すと、「観客に最も近い“普通さ”と、揺るがない“芯の強さ”の両面を併せ持つのは寺本さんしかいなかった」と、彼女の純粋さが飛鳥の成長に不可欠であったと語った。
一方、池田朱那が演じる日和は、「飛鳥とは正反対の立場にあります。“新宿で過ごした年月で得たもの、失ったものを抱え、常に選択を迫られる存在”であるのが日和」と日和について話すと、「この街では、疑うというのも一つの武器です。池田さんは、笑顔などの一つ一つの動作の中で色々と思考を巡らせる姿が凄く印象的でした。日和の人間味を非常に存在感を持って演じてくださいました」と、彼女だから日和を演じることが出来たと語った。
また、「池田さんとは撮影前から対話を重ね、物語を深く掘り下げました。飛鳥が驚き戸惑う中で、日和には迷いが生まれます。しかし、それを壊すほどの強さを持つ寺本さんがいることで、飛鳥と日和が、確かにあの街で生きていたのだと確信しています」と、寺本と池田がこのキャラクターを演じた必然性を語った。対照的な二人の魂が共鳴し、加速していく一夜の逃亡劇。秋葉監督が絶賛する二人の熱演が、物語をより深い場所へと導いていく。
©2025 映画「東京逃避行」製作委員会
『東京逃避行』は3月20日(金)より全国公開