日本画家としての活動を軸に、新海誠監督や片渕須直監督など名だたる監督のアニメーション作品に参加し、CMやミュージックビデオなどジャンルを超えて様々な創作活動を行ってきた四宮義俊が、自身のオリジナル脚本で描く、初の長編アニメーション監督作『花緑青が明ける日に』が、3月6日(金)より公開される。このたび、本作の主題歌がimaseの書き下ろし新曲「青葉」に決定し、主題歌を使用した本予告映像が解禁となった。
幻の花火が照らし出す、ふたりの未来
映画タイトルにある“花緑青(はなろくしょう)”とは、燃やすと青くなる緑色の顔料で、かつて花火の材料に使われていたが、美しさと引き換えに毒性を含むことから幻となった。物語の舞台は創業330年の花火工場・帯刀煙火店。再開発による立ち退きの期限が迫る中、幻の花火<シュハリ>とそこで育った若者たちの未来をめぐる2日間の物語を描き出す。
声優初挑戦となる若手実力派俳優の萩原利久と古川琴音がW主演を務め、等身大かつ瑞々しい演技で命を吹き込む。さらに、時代を代表する傑作を彩り続ける入野自由と、数々の話題作で圧倒的な存在感を放つ岡部たかしが脇を固める。本作はフランスの気鋭スタジオMiyu Productionsとの日仏共同製作であり、制作中の注目作として2024年「第77回カンヌ国際映画祭」でのアヌシー・アニメーションショーケースに選出され、世界的な注目を集めている。
老舗の花火工場・帯刀煙火店で育った幼馴染の敬太郎、カオル、敬太郎の兄・チッチ。3人は町の再開発や進学を機にこの4年間はバラバラの道を歩んでいる。敬太郎(CV:萩原利久)だけが蒸発した父親に代わり幻の花火<シュハリ>を完成させようと帯刀煙火店でひとり花火づくりに奮闘していたが、煙火店立ち退きの日がいよいよ明日に迫っていた。そんな夏の終わりの日、地元を離れ東京の美術大学で将来の道を模索していたカオル(CV:古川琴音)は、市役所に勤めるチッチ(CV:入野自由)の手により地元に連れ戻され、帯刀煙火店にこもる敬太郎を家から連れ出してほしい、と懇願される。4年ぶりの再会を果たした幼馴染。様々な思い出が積み重なった大切な場所のタイムリミットが迫る中、敬太郎 はつぶやく。「出来たんだよ、俺のシュハリ」。その言葉をきっかけに止まっていた時間が動き出し、終わろうとしていた場所と時間にけじめをつけるために、“終わらせ方”を模索し始める3人。それぞれの想いが交錯し、ぶつかり合う。やがて夜空を照らす幻の花火<シュハリ>の姿とは—?そして、それぞれが掴む<未来>とは—?
立ち退きまでの2日間という刹那の輝きと青春の終わり、そして未来への希望を描く本作の主題歌を務めるのは、独自のリズム感と中毒性のあるメロディで人々を魅了するimase。SNS世代を中心に注目を集め、全世界SNS総再生回数300億回超えの絶大な人気を誇っている。
劇中の主人公たちと同世代でもあるimaseが共感をもって作詞・作曲し、書き下ろした新曲「青葉」が、本作を見終わった観客の気持ちを掬い取るかのようにそっと寄り添う。また、本作の劇伴を 担当する蓮沼執太が、主題歌「青葉」の編曲・サウンドプロデュースを務めており、映画本編と主題歌の結びつきをさらに強固なものにしている。(※2025年8月4日よりimaseはアーティスト活動休止中だが、本楽曲は活動休止前に制作されたもの)
<コメント>
imase
誰しも手放さなければならない気持ちがあります。大人になるにつれて、それらはガラクタのように感じてしまうこともありますが、決して無駄ではなく、これまでの自分を形づくり、未来を輝かせてくれる大切なものです。『花緑青が明ける日に』は、そんなことに気づかせてくれた作品です。青さが滲みながらも、新しい自分を迎えられるような一曲を目指して制作しました。蓮沼さんのアレンジも楽曲の淡さが美しく伝わってきます!最高です!こういうストリングスアレンジ、一度やってみたかった!自分にとっても、特別で大切な楽曲です!
蓮沼執太
映画『花緑青が明ける日に』のフィルム・スコアでは、画面いっぱいに映し出される 色彩風景を、音楽にトランスレートしていきました。作品から感じる職人的な技術と感性をそのまま映画に息吹を吹き込むように、音にして落とし込みました。サウンドトラックすべての作業行程を終えたあとに、imaseくんが歌う主題歌「青葉」の作業 がはじまりました。しびれました。imaseくんの実直な感性、旋律、そして声。その透明感を受け止めて、夜明けに滲むような音の色彩作りをご一緒させていただきま した。色を作ることの楽しさを改めて感じたクリエーションに感謝いたします。あり がとうございました。
『花緑青が明ける日に』は3月6日(金)より全国公開