「これまで誰も語らなかった戦争だ」帰還兵たちが認める“本当の戦争映画“『ウォーフェア 戦地最前線』特別映像
『シビル・ウォー アメリカ最後の日』で国家の分断と内戦をリアルに描き議論を巻き起こした鬼才アレックス・ガーランド監督が、同作で軍事アドバイザーを務め、米軍特殊部隊の経歴を持つレイ・メンドーサを共同監督に迎え、彼のイラク戦争での実体験を極限まで再現。世界を席巻するA24製作の下、圧倒的没入感に挑んだ『ウォーフェア 戦地最前線』が、1月16日(金)より公開される。このたび、複数の戦場を経験した帰還兵たちが本作鑑賞後に語った“生の声”と、監督からのメッセージを収めた特別映像が解禁となった。
95分間、あなたを戦場に閉じ込める
本作は、メンドーサ監督が所属していた米軍特殊部隊での実体験を基に、同胞の兵士たちにも徹底した聞き取りを行い、脚本を執筆。彼らの頭の片隅に残る鮮烈なトラウマが、フィクションでは決して描き得ない“戦争そのもの”をスクリーンに出現させる。その圧倒的なリアリティに衝撃を受けた海外メディアからは「映画史上最も緊迫感のある戦闘再現(Wall Street Journal)」「地獄を描くことに躊躇がない(EMPIRE MAGAZINE)」「神経をすり減らす程の衝撃。他の戦争映画とは一線を画す(NPR)」など、大絶賛の声で迎えられた。さらには、The Hollywood reporterが本作を、アカデミー賞作品賞へのノミネートを予想し注目が集まっている。
舞台は2006年、アメリカ軍特殊部隊8名の小隊は、イラクの危険地帯・ラマディで、アルカイダ幹部の監視と狙撃の任務に就いていた。ところが、想定よりも早く事態を察知した敵兵が先制攻撃を仕掛け、市街で突如全面衝突が始まる。退路もなく敵兵に完全包囲される中、重傷者が続出。部隊の指揮をとることを諦める者、本部との通信を断つ者、悲鳴を上げる者……負傷した仲間をひきずり放心状態の隊員たちに、さらなる銃弾が降り注ぐ。小隊は逃げ場のないウォーフェア(=戦闘)から如何にして脱出するのか——。
今回公開されたのは、複数の戦場を経験した帰還兵たちが本作鑑賞後に語った“生の声”を収めた映像。戦争の意義や目的を語る一般論ではなく、<人間として何を見て、何を感じ、何を失ったのか>に真正面から向き合った本作に対し、帰還兵たちは「兵士の特別な絆を完璧に捉えていた」「これはアクション映画ではない。リアルな人間がリアルに体験しているんだ」「これまで誰も語らなかった戦争だ」「戦争がこのように語られたことはない。帰還兵にしか伝えられない映画だ」と、そのリアリティを次々に言葉にし、戦場を知る者たちの証言こそが、この映画が“作り物ではない現実”であることを何よりも雄弁に物語る様子を捉えている。
続くのは、自身もイラク戦争でネイビーシールズ(米軍特殊部隊)として戦った経験を持ち、『シビル・ウォー アメリカ最後の日』(24)ではリアルな戦闘描写を設計し話題を呼んだ軍事アドバイザー、レイ・メンドーサ監督からのメッセージ。これまで数多くの戦争映画が作られてきた中で、あえて本作を制作した理由について、「過去にも優れた戦争映画はあったが、僕たちが本当に伝えたかったことは語られていなかった…」と語り、実体験を通してうまれた本作を通して改めて<戦地へ向かう>という行為そのものについて考えてほしかったと明かす。
さらに自身が参加したイラク戦争は約20年前に集結したが、自分たちにとっては「あの戦争はまだ終わっていない」と続ける。そして「たとえ報道されなくなっても、みんな感情をうまく処理できずにいる」「他の映画で描かれてきた戦争とは違うと理解してもらえた」と、兵士たちへの強い思いを重ねる。加えて「スローモーションで人が死ぬわけでも、ラッパが鳴り響くわけでもない——それが戦争の現実だ」と強調、「曖昧に描かれた戦争映画を観て、兵士が犠牲にしたものを理解したつもりになってほしくない。見て見ぬふりをするのは自由だが、戦争は必ずまた起こる。だからこそ現実を知り、疑問を抱くべきだと思う。たとえ、戦争に行く理由に同意できなくても」と、強く訴えかける。
また、観客によりリアリティをもって戦争を体感してもらうため、「リアルさを徹底的に追求した音響表現にこだわった」ことも明言。自分が戦場で実際に耳にした音を忠実に再現することを目指した音響は、観客を戦場の只中へと引き込み、兵士たちが直面した過酷な現実を否応なく突きつけるものとなっている。
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『ウォーフェア 戦地最前線』は1月16日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開