現在大ヒット中の『ポンヌフの恋人』のレオス・カラックス監督が弱冠25歳で作家としての評価を決定づけ、極限まで美に徹した、鮮烈な色彩のフィルム・ノワール『汚れた血』4Kレストア版が、1月10日(土)より公開される。このたび、本編特別映像が解禁となった。
極限まで美に徹した、鮮烈な色彩のフィルム・ノワール
愛のないセックスで感染する奇妙な病気「STBO」が蔓延する近未来のパリ。父の不可解な死の後、アレックスは父の友人マルクからSTBOウィルスを盗む犯罪に誘われるが、彼はマルクの愛人アンナに 魅かれてゆく…。
レオス・カラックスは『汚れた血』でその鮮やかな才能を炸裂させ、作家としての評価を決定づけた。1986年度ルイ・デリュック賞をはじめ、「第37回ベルリン国際映画祭」のアルフレッド・バウアー賞、セザール賞3部門ノミネートと高い評価が相次ぎ、名実ともに80年代後半を代表する「新しいフランス映画」となる。
『汚れた血』4Kレストア版
一匹狼の金庫破りアレックスにはドニ・ラヴァン。孤独感と一途さをたたえた主人公を見事に演じた。しがない中年ギャング・マルクを演じるのはフランス映画界の重鎮ミシェル・ピコリ。疲労感と凄み、モノローグのようなしゃべり方で重厚な人物像を作り出した。マルクの情婦でアレックスの憧れの女となるヒロイン・アンナにはジュリエット・ビノシュ。本作の演技でフランス映画界注目の女優となり、『存在の耐えられない軽さ』(88年)を皮切りに、『トリコロール/青の愛』(93年)で「ヴェネチア国際映画祭」女優賞・セザール賞主演女優賞を、『イングリッシュ・ペイシェント』(96年)でアカデミー助演女優賞ほか多数の女優賞を獲得し国際的大女優となった。
『汚れた血』は、結ばれない男女の三角関係を、凝りに凝った映像でスピーディかつ衝撃的に描く、鮮烈な色彩のフィルム・ノワール。デヴィッド・ボウイの「Modern Love」をバックにドニ・ラヴァンが走り続ける長回しや、ラストのジュリエット・ビノシュの疾走など、映画史に残る数々の名シーンでも知られている。
本編特別映像は、そんな名シーンのひとつ。清楚で魅惑的なアンナ演じるジュリエット・ビノシュが前髪を息で吹き上げるポーズが可愛らしく強く記憶に残る場面。本作で一躍世界的女優となったジュリエット・ビノシュ当時22歳の透き通る美しさが目を見張るシーンとなっている。
『汚れた血』4Kレストア版は1月10日(土)よりユーロスペースほか全国公開