2025年もホラー映画人気は衰えることなく、若者を中心に大きなブームを巻き起こした。その盛り上がりはますます高まり、世界公開時に高い評価を受けた注目のホラー映画が2026年前半に続々と日本公開を迎える。
ということで、新年も早々からゾクッと震え上がれる良質なホラー映画との出会いを求めている皆さんに、とくに注目したい新作を5作ご紹介。気鋭の映画会社が異例の大型契約で配給権を獲得した話題作『トゥギャザー』を筆頭に、お正月休みでユルんだ心身をキリッと恐怖で引き締めてくれるであろうラインナップに要注目!
『トゥギャザー』© 2025 Project Foxtrot, LLC
『ヴィレッジ 声帯切村(コエキリムラ)』
1月2日(金)より全国公開中
全米No.1ヒットとなった『ロングレッグス』、『THE MONKEY/ザ・モンキー』のスタッフと、『サプライズ』、『ザ・ゲスト』など数多くのホラー作品を生み出してきた脚本家サイモン・バレットという、ホラー界を牽引する最強チームが放つ、新感覚クワイエット・サバイバル・ホラー。住人は皆声帯を切り裂かれるというカルト集団が住む村で、不運にも生贄に選ばれた少女が村の“掟”からの逃亡を図る。声を失った主人公が全身で表現する極限の恐怖が強烈なインパクトを残す。
『アグリーシスター 可愛いあの娘は醜いわたし』
1月16日(金)より全国公開
幼少期に誰もが憧れたプリンセス、シンデレラの物語をモチーフに、その義姉妹に焦点を当てた北欧発ゴシック・ボディホラー。美しいシンデレラへ強い嫉妬と妬みを向ける醜い義姉妹のエルヴィラを主人公にした本作。王子の花嫁の座を射止めるためなら手段を選ばない母と娘の、美に対する底なしの執念が描かれる。美しくなるためなら激痛にも耐える、そんな「美の痛み」が斜め上をいくプロットと容赦ないグロテスク描写で具現化される。現代にも通じる滑稽で皮肉なルッキズム風刺ホラー。
『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ2』
1月23日(金)より全国公開
世界的ヒットを記録した同名ホラーゲームをホラー映画の老舗、ブラムハウス・プロダクションズが映画化。廃墟と化したピザレストランで、かわいらしい見た目のマスコットたちが真夜中に人々を襲い始める大人気映画の続編。舞台は前作から1年後、主人公マイクの妹アビーが不思議な声に導かれ凶暴マスコットたちと再会を果たしたことにより、封印されてきた恐怖が呼び覚まされる。新たな“怖かわ”仲間たちも加わって、恐怖の夜が再びやってくる。
『FRÉWAKA/フレワカ』
2月6日(金)より全国公開
決して断ち切れない“女性たちの痛み”を描く、アイルランド発の救いなきフォークホラー。タイトルの意味はアイルランドの言葉<fréamhacha(フレーヴァハ)=“根”>に由来しており、映画はケルト神話に宿る“土着の祈り”と“呪い”を現代的会社解釈でよみがえらせている。人里離れた村に住む老婆の介護のため訪れた看護師が、閉ざされた村に漂う“何か”の気配を感じ始め、徐々に土地に伝わる古い記憶が掘り起こされていく――。『ミッドサマー』 を彷彿とさせる、美しいまでの悪夢に魅了される。
『トゥギャザー』
2月6日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほかロードショー
新人監督の発掘に力を入れている気鋭の配給会社NEONが、全米で大ヒットを記録したホラー映画『ロングレッグス』に続いて目を付けた注目作。インディペンデント映画が集まり多くの業界人が注目していることで知られるサンダンス映画祭でお披露目された際には、名だたる配給会社が激しい争奪戦を繰り広げたことでも話題となった。
そんな本作が映し出すのは、恐怖映画のサブジャンルであるボディ・ホラーの〈身体の突然変異〉と恋愛の〈共依存〉を融合させ、倦怠期に差しかかったカップルがたどる想像を絶する運命。超自然的な身体の変異現象に見舞われた男女がシュールで皮肉な極限状況に陥ってしまう姿を描いた映像世界は、予想のはるか斜め上をいくスリルとサプライズ、ブラックユーモアが満載で“笑えるホラー”というレビューも多い。
『トゥギャザー』© 2025 Project Foxtrot, LLC
これが長編デビュー作となるオーストラリア出身のマイケル・シャンクス監督自身の経験を強く反映させた、恋愛ドラマとしても味わい深い異色ホラーな本作。恋愛の深層心理をリアルに追求し、破格の衝撃性と共感度の高さを絶妙のバランスで両立させ、比類なきオリジナリティーを獲得した〈共依存ボディ・ホラー〉という唯一無二のジャンルへ押し広げている。カップルがたどる“究極の愛”を手にするまでの冒険からかたときも目が離せない。
『トゥギャザー』
長年連れ添ってきたミュージシャン志望のティム(デイヴ・フランコ)と小学校教師のミリー(アリソン・ブリ―)が、住み慣れた都会を離れ、田舎の一軒家に移り住む。ところが森で道に迷い、不気味な地下洞窟で一夜を過ごした直後から、ふたりの穏やかな日常が暗転する。ティムは突然意識が混濁し、身体が勝手に暴走する奇妙な症状に悩まされ、気持ちがすれ違いがちだったミリーとの関係が危うく揺らぎ出す。やがて、その異変はミリーの身にも勃発。目に見えない磁力に引き寄せられるかのように互いを求め、身体と身体がくっついていくその想像を絶する現象は、ふたりが一緒に育んできた愛と人生すべてを侵蝕していくのだった……。
監督・脚本:マイケル・シャンクス
出演:アリソン・ブリー デイヴ・フランコ
| 制作年: | 2025 |
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2026年2月6日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほかロードショー