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まさかの「日本語で始まる」注目インド映画!『RRR』のNTR Jr.参戦『WAR/バトル・オブ・フェイト』序盤の見どころ

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ライター:#BANGER!!! 編集部
まさかの「日本語で始まる」注目インド映画!『RRR』のNTR Jr.参戦『WAR/バトル・オブ・フェイト』序盤の見どころ
『WAR/バトル・オブ・フェイト』©YASH RAJ FILMS PVT. LTD. 2025

『WAR/バトル・オブ・フェイト』絶賛公開中

インド発アクション超大作『WAR/ウォー!』(2019年)の続編にして<YRFスパイ・ユニバース>最新作『WAR/バトル・オブ・フェイト』が、現在全国で絶賛公開中だ。

『WAR/バトル・オブ・フェイト』©YASH RAJ FILMS PVT. LTD. 2025

本作は『WAR ウォー!』に続いてリティク・ローシャンが演じる伝説のエージェント、カビールを主人公に、国を破滅させようと企む悪の組織<カリ>への身の潜入と、彼の行く手を阻むインド軍の精鋭ヴィクラム(NTR Jr.)との長年にわたる因縁の行く末を描く。彼らを結びつけるのは友情か、裏切りか、それとも秘められた宿命か――。

『WAR/バトル・オブ・フェイト』©YASH RAJ FILMS PVT. LTD. 2025

過去作も含め主演作が続々日本公開され、日本でも知名度急上昇中のリティクに加え、今回は『RRR』で世界的ブレイクを果たしたタラクことNTR Jr.の参戦で、日本公開の報にファンの悲鳴が轟いた本作。すでにリピート鑑賞中の猛者もいるかと思うが、ここでは可能なかぎり物語の核心には触れずに序盤~中盤あたりまでの見どころをざっくりと紹介したい。

※注意:冒頭~中盤の展開に触れています。

『WAR/バトル・オブ・フェイト』©YASH RAJ FILMS PVT. LTD. 2025

“トンデモ日本”でリティク無双を見せつけるド派手なオープニング

間違いなく劇場がザワついたであろう“日本が舞台”の冒頭シーンは、誰も見たことがない鎌倉の地でカビールが文字通り大暴れ。獰猛なオオカミを一瞬で子分みたいに従えるカビールが、『キル・ビル』風のエキゾチック・ジャパン演出と2000年代カンフー映画のような多人数バトル、さらに「誰も来ない……」など詩的な日本語セリフも披露してくれる。

日本刀を使った殺陣では某・麦わらの一味もびっくりの刀さばきを見せ、「モータルコンバット」風のニンジャたちを相手に無双ぶりを発揮するカビール。そんな数分の冒頭シークエンスだけでも映画30分ぶんくらいの満足度だが、上映時間は3時間弱。先は長い。

『WAR/バトル・オブ・フェイト』©YASH RAJ FILMS PVT. LTD. 2025

また、シリーズ常連のルトラ大佐(アーシュトーシュ・ラーナー)はトレイシー・モーガンと山城新伍をミックスしたような貫禄で今回も序盤から名演を見せてくれる。因縁の連鎖を生む重要な存在であり、しかし『ランボー』におけるトラウトマン大佐のようには決してならないあたりに悲哀も感じさせる、各シリーズの主演陣と並んでファンが多いのも納得の存在感だ。

NTR Jr.との“愛し憎し”な関係に思わず握り拳!

お待ちかねのNTR Jr.は登場するたびに猛獣の咆哮が聞こえる仕様。思わず笑みがこぼれるドローン着陸にはじまり、どんなアクション映画でも見た記憶がない斬新な手榴弾バトルからのタイトな白兵戦で、演じるヴィクラムの「個の強さ」を一瞬で観客に印象づける。

『WAR/バトル・オブ・フェイト』©YASH RAJ FILMS PVT. LTD. 2025

このシークエンスは基本的に軸足は大きく移動しない、カメラが中心人物の周囲を回転するタイプのアクションではあるのだが、いざ動けばアイデア満載の“ありもの活用”バトルが繰り広げられるため、ダレが一切ないあたりも秀逸。全盛期のスタローンやシュワルツェネッガー以上に「極太の鎖が似合う」俳優タラクに目が釘付けだ。

つまり本作も前作同様、ちょっとどうかしてる強さの人間が2人も登場するわけだが、だからこそ「衝突」に極上のスリルが生まれる。しかし、たとえば2時間前後のハリウッド映画ならば2強の衝突を引っ張りまくるところ、ヒロインを交えて早々にぶつけるという出し惜しみゼロの展開。しかも、スペインの地で繰り広げられるカーアクションは“いつ・どこで・どう撮影したのか”問いただしたくなるスリルと迫力だ。

『WAR/バトル・オブ・フェイト』©YASH RAJ FILMS PVT. LTD. 2025

非常識アクションに説得力を与える“小道具”

ロケーション(背景)に合わせた衣装のカラーリングなどディテールは目に気持ち良く、ダンスシーンへの導入も非常にスムーズ。『RRR』でタラクにハマった人も、リティクとの掛け合いにはぐっと身を乗り出してしまうだろう。絶妙に“種類が異なる筋肉”同士が心を交流させるシーンとしてしっかり機能していて、かつヒリヒリしたストーリーの清涼剤にもなっている。

物語中盤、ステルス機と自家用ジェットが映画史上最大接近、からの風圧を無視した非常識、かつ“目を合わせるだけで互いの意図を理解する”既視感バリバリ、もといテンポの良い空中アクションを経て、カビールとヴィクラムの関係も判明。『スラムドッグ・ミリオネア』(2008年)を想起させる回想シーンは青春ドラマのようなほろ苦さで、運命に翻弄された少年たちの“因縁”の始まりを強く印象付ける。

その後も過剰なアクションが連発されるのだが、多くのシーンで“ロープ系”の小道具を用いることで人間離れしたアクションにも説得力を与える手法は、近年のインド産アクションのトレンドでもあるだろうか。これにより、動きがもったりしがちな過酷シチュエーションでも小気味良いアクションを作ることに成功していて、緩急の効いたキメショットをバシバシ見せてくれる。

『WAR/バトル・オブ・フェイト』©YASH RAJ FILMS PVT. LTD. 2025

<YRFスパイ・ユニバース>を前提にすると過去作の履修などが気になるかもしれないが、アクションから青春、ダンス、恋愛までパンパンに詰まっている本作は背景をそれほど気にすることなく楽しめる仕上がりなので、まずはここからYRF世界に足を踏み入れてみては?

『WAR/バトル・オブ・フェイト』©YASH RAJ FILMS PVT. LTD. 2025

『WAR/バトル・オブ・フェイト』は全国公開中

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『WAR/バトル・オブ・フェイト』

かつて国家を裏切り、姿を消した伝説のスパイ・カビール。
かつての英雄は、いまやインド最大の脅威に変貌していた。
冷酷で神出鬼没、誰も止められない存在となった彼に対し、政府が放つ最後の切り札はインド軍の精鋭ヴィクラム。
過去のある出来事によってすべてを失った男は、ただひとつの使命——カビールの抹殺——に突き動かされていた。
だがその戦いは、やがて任務からカビール個人への復讐へと変わっていく。
世界を舞台に繰り広げられる壮絶な戦いの果てに、生き残るのはただ一人。
これは任務を超えた、魂の償いの戦いだ。

監督:アヤーン・ムカルジー
出演:リティク・ローシャン、NTR Jr.、キアラ・アドヴァニ、アニル・カプール ほか

制作年: 2025