『ファンタビ』『スパイダーマン』出演を断った俳優たちが“当時の心境”を明かす「名声が怖かった」

『ファンタビ』『スパイダーマン』出演を断った俳優たちが“当時の心境”を明かす「名声が怖かった」
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有名作品の出演オファーを断った俳優たち

歴史に「もしも…」の話はつきものだが、映画のキャスティングも然り。今をときめく名俳優も過去には「悩みながらも断った」「問答無用でNGだった」オファーがあり、それを経ての現在がある。

ということで、過去に有名作品の大役をオファーされたものの“断った”俳優たちとその後の心境を、海外大手メディアの過去の報道やインタビューから振り返ってみよう。

マイケル・セラ(1月30日公開『ランニング・マン』出演中)

2026年1月30日(金)より公開の『ランニング・マン』に出演しているマイケル・セラ。2007年の『スーパーバッド 童貞ウォーズ』と『JUNO/ジュノ』という青春映画の金字塔に出演し、『スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団』(2010年)でオタク系男子の象徴として絶大な支持を得た個性派俳優だ。

今年6月に人気ポッドキャスト番組に出演したセラは、エディ・レッドメインが主演したハリー・ポッターのスピンオフ作品『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』(2016年)のオファーを断ったことを述懐。「あまり名声を得ないようにコントロールしようしていた」とのことで、とくに全世代が観るような作品には恐怖感を抱いていたという。なおセラがオファーされたのはダン・フォグラーが演じたジェイコブ役とのこと。

今ではそうした感情からは抜け出せたというセラだが、近年でも『ツイン・ピークス』の新シリーズやウェス・アンダーソン監督の『ザ・ザ・コルダのフェニキア計画』など仕事選びには定評があるだけに、ファミリー対応の超大作シリーズへの参加回避という判断は正解だったのかもしれない(※彼はSNSもやっていない)。

エドガー・ライト監督、グレン・パウエル主演『ランニング・マン』は2026年1月30日(金)より全国公開

ケイト・ハドソン(Netflix『ランニング・ポイント』出演中)

『あの頃ペニー・レインと』(2000年)でゴールデングローブ賞助演女優賞を受賞、アカデミー助演女優賞にもノミネートされたケイト・ハドソンはロマコメの女王というイメージも強いが、じつはサム・ライミ監督、トビー・マグワイア主演の『スパイダーマン』シリーズ(2002年ほか)でキルステン・ダンストが演じたメリー・ジェーン役を断っていたという。

 

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人気トーク番組に出演したケイトは「いま振り返れば“スパイダーマン映画に出られたらよかったかも…”と思う」と語っているが、同時に「『サハラに舞う羽根』(2002年)に出演してヒース・レジャーと良い友人になれた。人生において起こるべくして起こった出来事」とも振り返っていて、メリー・ジェーン役に未練はないようだ。

ケイト・ハドソンはNetflixシリーズ『ランニング・ポイント』に出演中

ウィル・スミス(ディズニープラスで主演ドキュメンタリー放送)

映画ファンでなくともご存知の“あの事件”によって長らく干され気味だったウィル・スミスだが、過去にオファーを断った作品はさすがのラインナップ。『マトリックス』シリーズ(1999年~)でキアヌ・リーブスが演じた主人公ネオ役、さらにクリストファー・ノーラン監督の『インセプション』(2010年)のオファーも断ってしまったという。

どちらも断った理由が「(役柄や設定を)よく理解できなかった」というのがスミスらしいといえばらしいが、もし受けていれば彼のキャリアは現在とはまったく違うものになっていたはずだ。とはいえ過去の主演人気シリーズ『メン・イン・ブラック』や『バッドボーイズ』の復活も立て続けに報じられており、本格的な復活も時間の問題だろう。

そんなウィルがナショナルジオグラフィックと組んでガチで挑んだ自然系ドキュメンタリー『POLE TO POLE 未知への挑戦 WITH ウィル・スミス』は、2026年1月14日よりディズニープラスで独占配信。

エマ・ストーン(12月12日より公開『エディントンへようこそ』出演中)

アリ・アスター監督の『エディントンへようこそ』に出演中で、来年2月公開のヨルゴス・ランティモス監督作『ブゴニア』に主演するエマ・ストーンは、なんと『ワンダーウーマン 1984』(2020年)の“チーター”ことバーバラ・ミネルヴァ役を打診されていたという。

『エディントンへようこそ』© 2025 Joe Cross For Mayor Rights LLC. All Rights Reserved.

エマはグウェン・ステイシー役を演じた『アメイジング・スパイダーマン』シリーズ(2012年/2014年)以降はスーパーヒーロー映画に出演していないが、『ワンダーウーマン』のほかにもを含む複数のオファーを受けていたとのこと。しかしチーターが映画の中で微妙な存在だったこと、さらにエマのその後の活躍を考えれば、その判断は正しかったと言えるだろう。

ヨルゴス・ランティモス監督、アリ・アスター製作『ブゴニア』は2026年2月13日(金)より全国公開

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