長年多くのファンから愛されている、いしいしんじによる小説「トリツカレ男」(新潮文庫刊)がついに映画化。原作小説を元にミュージカルアニメーションとなった映画 『トリツカレ男』 が、11月7日(金)より劇場公開中だ。このたび、ヒロイン・ペチカの心情を表わすアザービジュアルと、ペチカの新しい一面や想いが垣間見える場面写真が解禁となった。
せつなく眩しい、まじりけなしのラブ・ストーリー
ひとたび何かに夢中になると、ほかのことが目に入らなくなってしまうジュゼッペは、街のみんなから“トリツカレ男”と呼ばれている。三段跳び、探偵、歌……ジュゼッペがとりつかれるものは誰も予想ができないものばかりだ。行き場のないネズミのシエロに話しかけるうちにネズミ語をマスターしたジュゼッペ。昆虫採集に夢中になっていると、公園で風船売りをしているペチカに一目惚れ。今度はペチカに夢中になった。勇気を出してペチカに話しかけたジュゼッペだったが、ペチカの心には悲しみがあった。大好きなペチカのため、相棒のシエロとともに、彼女が抱える心配事を、これまでとりつかれた数々の技を使ってこっそり解決していく。ジュゼッペの夢中が、奇跡となってあなたに届く——。
周囲に“トリツカレ男”と呼ばれている主人公・ジュゼッペの声を佐野晶哉(Aぇ! group)、ジュゼッペが恋に落ちるヒロイン・ペチカの声を上白石萌歌が担当。ジュゼッペの頼れる相棒、ジュゼッペとペチカの仲を取り持つために奔走するハツカネズミのシエロを演じたのは俳優・柿澤勇人。さらに脇を固める登場人物には、山本高広(ツイスト親分)、川田紳司(サルサ親分)、水樹奈々(ペチカの母)、森川智之(タタン)ら豪華声優陣が集結。主題歌を務めるAwesome City Clubが劇中歌も制作するなどミュージカル作品として期待の高まる布陣となっている。
©2001 いしいしんじ/新潮社 ©2025映画「トリツカレ男」製作委員会
東の外国からやってきて、病気の母の為に風船売りの仕事をしながら一人寂しく過ごすペチカ。ある日ジュゼッペと出会い、話をするうち、ジュゼッペに対して徐々に心を開き笑顔をみせるが、ジュゼッペには彼女の笑顔にはどこか陰りがあるように見えて…。ペチカの心の悲しみの正体とは—?
アザービジュアルでは、憂いを帯びたペチカと、街灯の下ひとり踊るジュゼッペの後ろ姿が描かれており、寂しげな世界に光が差し込んでいる。「あなたと出会って 世界が変わった」というキャッチコピーの瞬間は果たして訪れるのだろうか。どこか笑顔に陰りのあるペチカのために奮闘するジュゼッペが表現された明るいテイストの本ビジュアルでは「君の笑顔のためなら、なんだってできる」のコピーが使用されており、その明るさとは対極の、“せつなさ”に焦点が当てられた物語への想像を掻き立てるアザービジュアルとなっている。
©2001 いしいしんじ/新潮社 ©2025映画「トリツカレ男」製作委員会
ペチカの部屋の壁にかかっている数々の写真に写るのは、ペチカの行方不明の婚約者だった…。学校の先生をしているタタン(声・森川智之)と、ペチカが共に写っている写真や、ふたりが幸せそうに窓越しで話をしている様子も…。
タタンはどんな人物で、なぜ行方不明となってしまったのか、ペチカの悲しみを知ったジュゼッペがとった驚くべき行動とは?アザービジュアルのキャッチコピー「あなたと出会って世界が変わった」の意味を劇場で確かめてほしい。
©2001 いしいしんじ/新潮社 ©2025映画「トリツカレ男」製作委員会
映画 『トリツカレ男』は全国公開中