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誰もが知る名曲「Born in the U.S.A.」のレコーディングシーン初解禁!『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』

誰もが知る名曲「Born in the U.S.A.」のレコーディングシーン初解禁!『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』
『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』©2025 20th Century Studios

ロックの英雄、そしてアメリカの魂と称され、50年にわたって第一線を走り続けるブルース・スプリングスティーンの若き日を描く感動の音楽ドラマ『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』が、11月14日(金)より公開される。このたび、誰もが知る名曲「Born in the U.S.A.」のレコーディングシーンが解禁となった。

音楽映画の枠を超え、観る者の心を震わせる

1982年。キャリアの岐路に立つブルース・スプリングスティーンは、名声の影で深い孤独と葛藤に揺れていた。ロックスターとしての喧騒を離れ、彼が向かったのは、誰もいない荒野のような〈どこでもない場所〉。4トラックのレコーダー一台、手元にあるのは曲になりかけた断片だけ。恋人との時間、幼き日の母との思い出、そして父との確執に苛まれながら、彼は静かに魂を刻み始める。その時、彼に何が起こっていたのか——。

伝説の名盤『ネブラスカ』、その創作の舞台裏と心の旅を「一流シェフのファミリーレストラン」のジェレミー・アレン・ホワイトが、言葉少なに、しかし圧倒的な存在感で体現する。監督は『クレイジー・ハート』(アカデミー賞受賞)で音楽映画の真髄を見事に描いたスコット・クーパー。観る者の心を掴んで離さない、乾いたアメリカの風景と、テープに刻まれた声と、救いを求める祈り。あの夜、何が生まれ、何が壊れたのか——。ロックの英雄がすべてを削ぎ落とし、ありのままの自分に向き合った時代を、今を生きる私たちが見つめ直す。

特別予告は、ブルース・スプリングスティーン(ジェレミー・アレン・ホワイト)を世界のトップへと押し上げた名曲「Born in the U.S.A.」レコーディングシーンで幕をあける。1982年、ニュージャージーで孤独な創作活動を続けていたスプリングスティーンは、ある日マネージャーのジョン・ランダウ(ジェレミー・ストロング)からポール・シュレイダーが書いた脚本を渡される。そのタイトルは「Born in the U.S.A.」—映画出演を断ったスプリングスティーンは、この脚本にインスパイアされて新たな曲を紡いでいった。実は名曲中の名曲「Born in the U.S.A.」は、『ネブラスカ』の創作時期にレコーディングされていたのだ。

1982年1月にスプリングスティーンとEストリート・バンドがアルバムを録音したのと同じスタジオ、パワーステーションで撮影された本作では、猛トレーニングでスプリングスティーンを体現したジェレミー・アレン・ホワイト本人が「Born in the U.S.A.」を歌う。

「Born in the U.S.A.」は、ベトナム戦争から帰還した後、生きづらさを抱えた元兵士の心の叫びを歌った名曲だ。だがアルバム・アーティストであるスプリングスティーンは、『ネブラスカ』の世界観とは異なる「『Born in the U.S.A. 』は棚上げだ。このレコードは違う感じにしたいんだ」とこの曲の棚上げを決める。ダイナーで落ち合ったジョン・ランダウは、レコード会社は「1曲トップ10を出せば次は3曲求める」と「明日なき暴走」「ハングリー・ハート」に続くヒットシングルを要求されていると伝える。だが、スプリングスティーンは「俺たちはシングルじゃなく、アルバムで勝負してきただろ」と頑なに拒む。その後も「あれこれ言うエンジニアやプロデューサーでなく部屋で1人の感じに」と、自宅の寝室に4トラックのレコーダーを用意したスプリングスティーンは、ギターテクニシャンで古くからの友人であるマイク・バトラン(ポール・ウォルター・ハウザー)にミキシングを任せて、たった一人でレコーディングを続ける。

そんなある日、スプリングスティーンが常連として出演していたクラブ、ストーン・ポニーに通っていたフェイ(オデッサ・ヤング)と出会い、真夜中にメリーゴーランドに誘う。「正直 あなた目当てで通った」と告白した彼女は瞳を輝せる。ロマンティックな場面が紹介された後、画面はモノクロに変わり、幼少期のスプリングスティーンが厳格な父ダグ(スティーヴン・グレアム)と向き合う場面が短くインサートされ、「個人的体験を掘り下げている」と解説が入る。

映像のクライマックスでは、『ネブラスカ』に収められた「あの曲たちだけは納得できるんだ。いいか? 何も変えない このままだ」とカセットテープに録音された原音のままでリリースするというスプリングスティーンの固い決意を汲んだランダウが、「本気か?」と問うレコーディングスタッフに「全員、次の仕事を探したくないのならやるんだ」と厳命するシーンへと続いていく。さらに「バカげてる 分かるだろ 心の奥ではブルース本人も」と、それでもヒットにこだわるレコード会社の重役に向き合ったジョン・ランダウが、「こんな物語は彼しか紡げない。だがラジオでもかけんぞ」という重役に、「この場で君が信じなくても構わない。我々はブルースを信じる」と、「ネブラスカ」をオリジナルの音でリリースすると宣言する場面へ。続いて「ホットに決めるぞ」と微笑んだスプリングスティーンが「明日なき暴走」を熱唱するシーンに、母とダンスした幼き日、微笑むランダウ、恋人のフェイとのドライブシーンが重ねられ、熱狂を浴びたボスがステージでギターを観客に捧げるシーンで結ばれる。

『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』©2025 20th Century Studios

『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』は11月14日(金)より全国公開

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