他殺か心中か? 怪死した新婚夫婦
2025年10月6日午後、ウィスコンシン州の新婚女性レイチェル・デュモヴィッチ(29)は、自身のFacebookにこう投稿した。「Forever chasing sunsets. Wishing we were back in Greece.(いつまでも夕日を追いかけていたい。ギリシャに戻りたい)」――新婚旅行を回想する穏やかな言葉だった。
しかしその数時間後、彼女と夫のブランドン・デュモヴィッチ(30)は、イリノイ州ハーバード市の路上に停車していた車内で“頭部に銃創を負った状態”で死亡しているのが発見されることになる。
昨年10月に結婚し、事件発生時点で結婚1周年を目前に控えていた2人に一体なにが起こったのか? 警察は「殺人と自殺、どちらの可能性もある」としつつ、現時点では確定的な判断を避けている。
Newlyweds found dead days before celebrating their first anniversary as police probe possible murder-suicide https://t.co/LIIvhaFbdC pic.twitter.com/8HhoBgwRyT
— New York Post (@nypost) October 15, 2025
他殺か自殺か? 遺体発見の経緯と現場の状況、捜査の進展
事件が発覚したのは10月6日午後11時52分頃。ハーバード警察の警官が、ハザードランプを点灯した車両をRoute 14北行き車線のBurbank Street付近で発見した。
運転席でレイチェル、そして助手席ではブランドンが座ったまま死亡しており、車内からは拳銃が1丁見つかった。現場に第三者の痕跡はなく、警察は「孤立した事件」と見なして地域社会への脅威はないとし、周辺住民への避難指示はすぐに解除された。
マクヘンリー郡検視局による予備的な検視結果では、2人とも頭部への銃撃による死亡と確認。ハーバード警察署長は、「殺人・自殺の可能性があるが、現時点で確定的な判断はしていない」と述べており、捜査は継続中だ。
中学校からの同級生は、やがて恋愛関係に…長年育んだ愛の終焉
レウチェルとブランドンは中学時代からの知り合いで、2022年に交際を開始。2023年にウィスコンシン州スリンガーのBig Cedar Lakeで婚約し、翌年同地で挙式を挙げたという。しかし死亡告知には互いの名前が記載されておらず、それぞれ個人としての人生や価値観が強調されている。
現時点では、事件の性質(殺人、自殺、事故など)は確定しておらず、今後の検視報告書の正式公開や警察の捜査結果により、さらなる事実が明らかになる可能性がある。軽はずみな憶測は避けるべきだが、Facebook投稿のタイミングと内容が、事件の文脈を理解するうえで今後重要な手がかりとなるかもしれない。